中途半端な時間に、今度は本格的に眠ってしまった。相変わらず、テレビをつけたままウトウトしてたのだが、気がついたら深夜番組の時間帯。何やってんだか、ほんとに...。でも、これだけ眠いってのもちょっと変。トシっていうより、体調悪いのかも...。
■いよいよ10月。今年も残すところ3ヶ月になってしまったわけだ。早いねぇ...。去年までは、「いよいよ当団来日公演の月だ!」なんて"張り合い"があったから良かったけど、今年はそれもないので、なんとも言えない「寂しさ」がいや増すばかり。秋深し 独りフォルカー 何思う。(10/01)

昨日の朝ぐらいの"大雨"の場合、最近は、まず間違いなく車で駅まで向うのだが、昨日は、諸般の事情から「歩き」。おかげで、久々に全身濡れ鼠状態になってしまった。例の"特大傘"を差して(相変わらず重いんだ、これが)、かなり慎重に歩いたのに、なのに全身グッショリ(なぜか...ね^^;)。スラックスの折り目は見事に消え去り、オマケに、乾ききらないまま椅子に座っていたのでしわくちゃ。朝からすんごくブルー。ったくもう...。
■先般皆さんにお願いした「探し物」の件。読者の方から連絡をいただきましたので、なんとか一件落着の方向です。それにしても、呼び掛けてみるもんですなぁ。以前も、同じようなお願いをして、やはり、それに応えてくださる方がいらっしゃったし。さすがは当ページ読者諸氏。頼りになります。
■盟友T氏が聖地巡礼から無事帰国。さっそく"報告メール"を頂戴した。例の新首席オーボエ奏者は、やはり、ウィーン響から移籍のHorak氏で間違いない模様。ちなみに、ラルスのHorak氏への評価は、「スーパー」だったとのこと。そうですか、"スーパー"ですか。そのスーパーな演奏、冬の巡礼の際には、ぜひとも聴かせてもらいたいもの。楽しみです。(10/02)

会社を出て駅に向って歩きはじめると、正面に新横浜プリンスホテルが見える。ご存知の方も多いと思うが、円筒形の高層ホテルで、当地では一際高い、とにかく目立つ建物だ。で、いつも、その客室の明かり(の少なさ)を眺めては、相変わらず客が入ってないなぁ、なんてつぶやきながら駅へ向かうのだが(余計なお世話か?^^;)、昨日は、その客室の明かりが、いつもよりも多く灯っているように見えた。ん?団体客でも入ったか?とも思ったのだが(だから、余計なお世話だって!^^;)、どうも、その明かりの灯り方が「普通でない」感じなのだ。何が"変"なのだろう? よくよく眺めてみたら、わかった、"文字"になっているんだ! "M-5"(実際は縦書き)と読める。"M-5"。しかし、いったい何の意味だ? 何かの暗号か?? それとも、誘拐犯へのメッセージ??? うーむ、なんだろう... としばらく考えて、そうか!と合点した。「マジック 5」。そう、横浜ベイスターズの昨日夕方時点でのマジックナンバーを"表示"していたのだ。いやぁ、さすが「38年ぶり!」に沸く横浜、ホテルも"粋な計らい"をして盛り上げてるってわけだ。ということは、今晩になると、"M-3"と表示されてるってことか? でも、"表示"できるってことは、空き部屋があるってことでもあるんで、ホテル側としては、複雑な心境だろうなぁ...(ほんとに余計なお世話!^^;)。
■さて、本日から1泊2日で「一人旅」に出掛ける。1泊2日という日程はいかにも"せわしない"のだが、早朝の飛行機で向うので、今日1日は、たっぷりと現地で過ごせる。どうやら天気も良さそうだから、山の空気と、湖の美しさをじっくりと味わって来たい。果たして、いい「リフレッシュ」になるのか? 結果は、明後日の当欄で。(10/03)

北海道はでっかいどー! 思いっきりベタな(かつ"さむい"^^;)書き出しで恐縮だが、1泊2日の「一人旅」、その、でっかい北海道の大自然を満喫して帰って来た次第。いやぁ、ほんと、素晴らしかったですわ...。行ったのは、いわゆる「道東」で、ざっくりした行程は次の通り。土曜日早朝の便で女満別へ。空港で予約していたレンタカーを借り受け、まずは網走へ向かう。網走港能取岬網走刑務所と、網走周辺を"観光"の後、宿泊先の屈斜路湖を目指して移動。途中、美幌峠から屈斜路湖を眺めた後、屈斜路湖畔仁伏温泉の屈斜路クアハウスで入浴。この日の行動はここまでで、屈斜路湖畔砂湯近くのペンションに宿泊。2日目は、屈斜路湖周辺をドライブ。まず摩周湖へ向かったものの、「霧の摩周湖」状態で何も見えず敢えなく下山。再び屈斜路湖畔に戻り、川湯温泉にある、ご当地出身横綱大鵬を記念した「相撲博物館」を見学。その博物館の横から伸びる自然遊歩道をしばし散策した後、"時間調整"を兼ねて再び屈斜路クアハウスで入浴(温泉三昧^^)。空港へ戻る途中、再び美幌峠から屈斜路湖を見下ろし、その"絶景"に別れを告げ、空港でレンタカーを返却した後に午後便で帰京、とまぁこんな具合(あんまり「ざっくり」してないね...^^;)。ちなみに、全走行距離は290kmでありました。--- 「本州では見ることのできない雄大な自然を満喫」と書けば、どっかのガイドブックの丸写しのようだが、でも、実際にその通りで、ほんとに、その「雄大さ」には圧倒されるばかりだった。ただ、天気がイマイチで(天気予報では、2日とも良好のはずだったのだが...)、"快晴の中"雄大な自然を満喫、とはいかなかったのが残念。まぁでも、天気が悪いなら悪いなりの"自然の姿"ってやつもあり、それは逆に、天気がいい日には見られないのだから、と考えれば、あれはあれで良かったのかもしれないけどね(おっ、リフレッシュの効果か!?、いつにないプラス思考!^^;)。他にもいろいろ書きたいことはあるんだけど、今日のところはこんなところでおしまい。ちなみに、何枚か(お見苦しい^^;)写真をリンクしたが、これはすべて"自力"で撮影したもの。え?それじゃぁ三脚を持参したのかって? いーえ、そんな物は持って行っておりません。ちょっとした"工夫"でございますよ。こういう時、デジカメは便利だねぇ、ほんと。
■えーとですね、今月22日のベルリンフィルの横浜公演(横浜みなとみらいH:マーラー3番)に行ってみようという方、いらっしゃいますかね? A席(1階後方:27,000円)のチケットが1枚、「あるかもしれない」って状況なんですが。所有者は私ではありません。実は、私が譲り受けようとしたのですが、諸般の事情から取り止めたので、その"責任を取って"、引き取り手を探し出そうってことなんです(すでに別の引き取り手が見つかっている可能性もあります)。ご希望の方いらっしゃいましたら、メールでご連絡いただけますでしょうか。一応、速い者順ということにしますので、よろしくお願いします。あ、そうそう、ただ、次の条件を満たすことができる方、ということでお願いします。(1)本日の日中(9時〜5時)に、メールのやり取りが可能であること(これは私と)。(2)同じく、電話もしくはFAXでのやり取りが可能であること(これは所有者と)。以上、よろしくお願いします。(10/05)

関西方面の皆さんに、大変重要な演奏会のお知らせを一つ。関西地区で唯一、ウィンナホルンで活動しているオケである「かぶとやま交響楽団」。このかぶ響が来年3月に行う演奏会に、なんと"彼"が登場するのだ。もちろん、ソロを吹くわけだが、それだけでは飽き足らず(?)、指揮もしてしまうというから、さぁ大変(何が"大変"なんだよ?^^;)。どういう経緯でそういうことになったかは、"彼"の招聘に奔走したウィンナホルン仲間J氏のレポートに詳しく出ているので、かぶ響ホームページ内の「聖地ウィーン巡礼記」を篤とお読みいただきたい。しかし、この「"彼"をソリストに招く」って企画、私も昨年夏の草津で彼に持ち掛けて、彼からは内諾を得ていただけに、かぶ響に先を越されちゃったこと、ちと悔しい。でも、情熱を持って、積極的に交渉にあたったJ氏の熱意と、オケ全体の気運の盛り上がりがあってこその具体化であり、当方には、それだけの動きがなかったということだから、仕方ないですな、これは。というわけで、関西地区の方、来年3月28日の演奏会には、ぜひともお出掛けいただきたく。え?私ですか? そりゃもう、万難を排して駆け付けますよ。っていうか、「出る」ってウワサも...(^^;
芳名録に"重鎮"F氏がご記帳くださっているように、当団公式ページが大幅にリニューアルした。以前同様、黒を基調としたデザインだが、より一段とカッコよくなっている(と私は思う)。コンテンツそのものに変化はないようだが、一応、確認のためにも見てあげて。
■本日から出張。今回はちょっと長くて、帰宅するのは土曜日になる予定。広島に2泊、博多に1泊、そして、最後にちょいとオマケで某所に1泊。一応、携帯PCを持参するので、出張先からの更新を行うつもりだけど、毎日ではないかもしれないので、その辺、あらかじめご了解いただきたく。ほんでは。(10/06)

広島2日目の夜でございます。昨日の広島は大雨。その中を歩きまわったわけだから、そう、もうお分かりですね。「濡れ鼠」状態だったと。思いっ切りブルーになったと。もうやってらんねーよ!と悪態をつきまくったと。出張先だから、着替えもままならないので、こういう状況はほんとに気が滅入る。やっぱり、天気がいいのが一番。でないと、出張はつらいばっかりです(もっとも、これで暑かったりすると、大汗かきつつ、暑くてやってられん!とか悪態つくんだろうけどね^^;)。
■前回の広島出張の際に見つけてその存在が気になっていた、洋菓子店兼喫茶店「Wien」に潜入。その味を、自分の舌で確認してきた(何やってんだか...^^;)。この店のケーキには、「ウィーンの森」だとか「ヨハン・シュトラウス」なんていう、ウィーン縁の名前が付けられていて、それだけでニンマリなのだが(「クリムト」なんてのもあった)、味の方もなかなかなもので、十分に堪能させてもらった。ちなみに私が食べたのは、「ウィンナワルツ」という、カスタードクリームベースの本体に、フルーツがトッピングされた可愛らしい一品。やさしく、かつ、繊細な味で、とても美味しかった。が、ではこれが、"本場"ウィーンのケーキと同じ味であったかと言えば、それは「否」であろう。だって、現地のはもっと甘くて、直接的な味(←どんなだ??)だもんね。日本人好みにアレンジされた"ウィーン風"ケーキ。広島本通り「Cafe Wien」のケーキは、そんな感じかな。(10/08)

出張3日目の昨日は、朝から快晴。午前中に博多へ移動したのだが、博多も同じく快晴で、外を歩くと汗ばむくらいの陽気だった。そう、汗ばんだんですよ、昨日は。ということは、「暑くてやってられん!」と悪態をついたわけで、やっぱりね...(^^;
■出張は今日の午後で終わり。本来なら、夕方の飛行機で帰宅するわけだが、今回は、ちょいと足を伸ばして、同じ九州のある街を訪ねることにしている。で、そこにお住まいの、Web仲間の某氏宅にもお邪魔すると...。その辺のご報告は、帰宅後に。(10/09)

4泊5日の出張旅(最後の1泊はプライベートの"小旅行"だったけど)から無事帰宅。これまで度々出張したものの、これだけ長く「仕事モード」で外出し続けたのは初めて。久々に家に帰り着いた時には、正直ホッとした。「狭いながらも楽しい我が家」ってか?
■さて、最終日の"小旅行"。博多から足を伸ばした先は熊本で、熊本在住のWeb仲間と言えばこの方、dbrainの作者、たまえさんこと奥羽さんご夫妻にお会いして来たのだった。新婚ホヤホヤ、かつ、新居に引越しホヤホヤというところにお邪魔するという、誠に野暮な行いをしてしまったのみならず、ご夫妻の手料理までご馳走になってしまい、恐縮の極み(宿への送り迎えも!>ほんと、すんませんです)。でも、なんやかやと"ホルン談義"に花が咲き、時の経つのも忘れて、とても楽しく過ごさせていただいた。たまえさん所有のクルスペも吹かせていただいたし(クルスペという楽器を手にしたのも音を出したのも、これが初めて>どうでもいいことだけど、クルスペを持つと、構えが自然とN響の樋口氏のようになりますな^^;)、いやほんと、お邪魔した甲斐がありました。ネットを通して知り合われ、そしてそのままあっという間にゴールインされたという奥羽夫妻の"ほんわかムード"もヨカッタなぁ。私もあやかりたいもんです、ほんと(^^;
■で、せっかく熊本まで行ったわけだから、翌日(つまり昨日)は熊本市内を"観光"。と言っても、夕方の飛行機に乗らねばならないし、レンタカーのような"足"を確保したわけでもないので、市電で行ける範囲を見て回っただけなんだけどね。--- まず、午前中に水前寺公園へ。せっかく買ったガイドブックを家に忘れて出掛けてしまうというドジを踏んだおかげで、そこがどんな場所なのかも知らずに行ったのだったが、予想以上に美しい庭園でびっくり。さすがに観光客が多いのと、公園内外のお土産物屋が"いかにも"という雰囲気(なぜ水前寺公園で"鼻メガネ"[その昔余興なんかで使った"アレ"]を売らねばならないの??)で興ざめだったところは残念だったけど、巨大な錦鯉がウヨウヨと泳ぐ池の水の透明感や、良く手入れされた木々の美しさは見事で、和式庭園の"人工美"を十分に楽しませてもらった。その後、市内に戻り、熊本ラーメンの老舗(?)桂花ラーメン本店で昼食。え?せっかく"本場"に行ったんだから、そんな東京や横浜にもある店じゃなくて、地元で評判の店に行かないでどうすんの!って? あのね、あーた、そういうこと言っちゃいけませんよ。本店の味を知ってこそ、支店の味を語れるのです。せっかく熊本に行ったからこそ、だからこそ、桂花の本店に行く価値があるんじゃないですか!そういうもんですよ、味の探求とは!(なんだか、話が大きくなってるなぁ...^^;)。は?で、その肝心の味はどうだったんだって? はい、これがですねぇ、支店(行ったことあるのは横浜だけだけど)とは微妙に違ってたように思いましたよ、私は。特に麺。なんか、味も食感も、本店の方が"強い"とでもいうか。同じレシピで製麺して微妙に違いが出てるのか、はたまた、"都会"向けに味付けを変えているのか。まぁ、いずれにしても、本店に行ったからこそ、その違いを知ることができたわけだから、"探求"した甲斐はあったということでさ...。ラーメンでお腹が膨れたところで、本日のメインプレイス(?)熊本城へ、いざ出陣。一番低い位置の門から入ったものだから、石段を登るうちに汗が吹き出してきて、思わず上着を脱いで歩くハメになったけど、それだけに、天守閣まで登りつめた時の感激も"ひとしお"で、吹き込む風を心地良く受けながら、しばし熊本市内の眺めに見入ったのであった。いやほんと、気持ち良かったっす...。ほんのわずかな滞在時間ではあったが、主要な観光スポット(たった2個所だけど^^;)は押さえることができたので、個人的には満足。また行く機会があったら、今度は阿蘇山に登らないとね。
■ところで、今回、博多から熊本へは特急「つばめ」で移動したのだが、これは評判通りのいい車両だった。車内の雰囲気、シートの出来、静粛性、走行性能、いずれも高レベルで、JR九州が、相当気合いを入れて作った車両であることがよくわかった(でなきゃ、名門「つばめ」の名前は冠せない?)。乗りはしなかったが、大分方面への特急などに使われている「ソニック型」電車や、普通列車に使われている新型車両も"おしゃれ"な雰囲気で、こと"センス"という部分では、JR九州は、他のJR各社とは一線を画している感を受けた。新幹線という"スピード"と"機動力"を売る列車を持たない分、「列車の旅の楽しさ」という部分に目を向けて商売せざるを得ないことによるんだろうけどね。(10/11)

ドン!ドンドン!という"爆発音"で目が覚める。時計を見ると朝の9時。何事かっ!?と急ぎ雨戸を開けてみると、外は、まさに「快晴」という言葉がピッタリのいいお天気。そうか、あれは、近所の学校の運動会の開会を告げる花火の音だったか...。しかし、こっちは、出張帰りでクタクタだったのよ。もう少し寝かしておいてほしかった、ほんと。
ザ・シンフォニカホルン会の宴会が、昨日の午後から、"親方"Y氏の新居マンションで行われた。新居の"目玉"は、防音室施工の第一人者であるというT建設の手による「練習室」ということで、さっそくアンサンブルをやって、その"落成"を祝ったのであったが、個人的には、防音室以上に、部屋数が多いことによる"余裕"に、より大きな羨ましさを感じた。前に住んでいた6畳一間のアパートから今の1LDKに引越した時には、その「広さ」に大満足したのだったが、さすがに4年も住み続けると、なんやかやと荷物が溢れかえって、結局は前と同じ「窮屈感」を覚えるに至っている(いらない物を捨てりゃいいんだけどね^^;)。新聞に山のように入って来る新築マンションの広告を見る度に、「うーむ、買っちまうのも手かなぁ」なんて思ってる昨今なだけに、Y氏宅(それから、先般お邪魔した熊本のたまえ氏宅)の"広さ"(と言っても、3LDKや4LDKという普通の間取りだけど)は、大きな刺激となった。物欲魔王またしても大暗躍か!? (生活費にも事欠く有り様のこの頃だから、どう考えたって無理だけどね>情けな...)。(10/12)

明日できることは今日やらない、これが「座右の銘」でして...。なーんてふざけたこと言ってたバチが当って、仕事でポカをしでかしてしまった。「後でいいや」と、すぐに問題を先送りする我が体質。改めないといかんですな。反省。
■当団の新譜を2枚入手。セル&ギレリスによるベートーヴェンPf協3番および「エグモント」「運命」('69年のザルツブルクライブ:ORFEO)と、シャイーによるヤナーチェク「グラゴル・ミサ」その他(昨年録音:DECCA)。前者については、「エグモント」と「運命」を聴いたところだが、芳名録に重鎮F氏が書いておられた通りで、なかなかに"痛快"な演奏だった。最近のベートーヴェン演奏に見られる、"様式美の追求"というスタイルではなく、当時のオーソドックスな解釈であったであろう、"ロマン的"かつ"重厚系"のベートーヴェンだが、その骨太な音楽は十分に魅力に溢れたもの。当団も、実に"熱い"演奏でセルの音楽作りに応えており、なんとも「男臭い」ベートーヴェンとなっていた。良くも悪くも、今の当団にはできない演奏。いや、今の指揮者にはできない音楽、の方が正解か?ところでF氏、確かに「エグモント」における"ベルガー大魔人"のラインマーカー演奏は爆笑モノでしたが、「運命」の方は"アシ"のような感じしません? 一方の「グラゴル・ミサ」。当団のヤナーチェクは、アバドとの「死者の家から」のビデオ収録を除けば、'70年代後半〜'80年代前半のマッケラスとの一連の録音以来久しぶり(のはず)。「久しぶり」と言えば、シャイーとの録音もそうで、こちらは'80年(?)のチャイ5以来か(たぶん...)。それはそれとして、演奏自体はなかなか充実したものになっていて、十分に堪能した。"ボヘミア色"を前面に押し出す解釈ではなく、また、ことさらに"劇的"な方向性を狙うのでもなく、どちらかというと、「淡々」とした感じで音楽が進んでいくのだが(マッケラス&デンマーク放送響ってのを持ってるけど、はるかに「劇的」)、それが却って、"ロマン派の延長線上にある正統的ヨーロッパ近代音楽"(長い!)という雰囲気を醸し出していて、新鮮な感じを受けた(そういうところが「物足りない」と思う人もいるかも)。当団の「音」がまた良くてね。特にホルン会の、"ヤナーチェク独特の和音構成における音色感"(これまた長い!^^;)とでも言うべきものは、ほんとに素晴らしい(トップはラルスか?)。私には、やっぱ、この「音」が基本です。あと、この曲の"要(かなめ)"であるティンパニも見事(ハルトルか?)。ところで、余白には、ツェムリンスキーとコルンゴルトの、それぞれ「Psalm(「詩編」と訳せばいいのかしら?)」という曲が収められているのだが、この2曲がどちらもいい曲で楽しめた。こういう「隠れた名曲」をどんどん録音して欲しいんだけど、世界的「クラシック離れ」状況の中では、無理な願いかなぁ、やっぱり...。そうそう、ツェムリンスキーの下吹きホルン会の音は素晴らしいでっせ(他の曲も素晴らしいけど、特にね)。ああいう存在感ある音が出せるのは、これはもう御神体しかいらっしゃらないわけで、少なくともツェムリンスキーには参加されていたはずと、こう確信する次第であります(違ってたらショック...^^;)。(10/13)

確かに朝夕はかなり涼しく(寒く?)なっている。が、だからといって、ダウンジャケット着るこたぁないでしょうが! いえね、昨日朝の電車で、隣りに立っていたお兄ちゃんがそういう格好をしてたもんだから...。しかし、ダウンだよ。暑くないのかね? 私なんざ、上着の下には半袖Yシャツだったってのに、その姿を見てるだけで汗が吹き出してきたけどね(その方が異常か?^^;)。
■昨日書いた"新譜ネタ"の続き。未聴だったセル&ギレリスのベートーヴェンPf協3番を聴く。いやぁ、こりゃ「凄い」演奏だわ。かたや「鋼鉄のピアニスト」、こなた「完璧主義者」。こういう2人が、正面からぶつかりあっての「一騎打ち」なんだから、激しい火花が飛んで当たり前。終始ハイテンションで、かつ極めて前向きな音楽が展開され、聴き終わった時には、さすがに"疲れ"を覚えた。昨日も書いたけど、オケも含めて、実に「男臭ーい」演奏だ。で、こういう音楽は、今はもう、誰にもできないだろう。ある意味では、音楽家にとって幸せな時代だったのかも。しかし、セルはこの翌年に死んだはず(大阪万博記念にクリーブランド管と来日したのが最後の演奏だったとか)だから、この演奏は"最晩年"のもの。なのに、この"かくしゃく"ぶりはどうだ。ショルティもそうだったけど、ハンガリー人てのは、「死ぬまで元気」って人たちなんでせうか??(^^;
■おぉ、アクセスカウンタが95000件を超えた! いよいよ「夢の10万件」(爆)が近づいてきたぞ。ここのところの推移からすると、到達予想日時(津波じゃないんだから^^;)は、11月2日の午前9時23分あたりか(その根拠は!?!?)。それまでに「記念企画」考えないと。まぁ、一応の構想はまとまっているんで、あとは、それを具体化するだけなんだけど。(10/14)

今度の土曜日から、ザ・シンフォニカ次回演奏会に向けての練習が始まる。シンフォニカは、短期(中期?)集中型の活動スタイルを取るオケなので、前回の演奏会(7月)から約3ヶ月のインターバルをおいての活動再開となるわけだ。今回の曲目は、「展覧会の絵」とチャイコフスキーの交響曲第5番。私は、そのいずれも4番ホルンを担当する。で、その"準備状況"はというと、両曲とも、以前同じパートを吹いたことがあるので、「準備は万端です!」と胸を張りたいところなのだが、その「以前」というのが、いずれも大学生の時なので、少々心許ないのも事実(何せ「遠い昔」のことなので...)。特にチャイ5なんて、曲を聴くこと自体10年ぶりくらいなので、楽譜を見て、「おぉそうか、こんな曲だったか!」なんて"新鮮な驚き"を感じている始末。土曜日までに、もう少し曲を聴き込んで、「落ちる」ことだけはないようにしておかないと。
■チャイ5と言えば、ゲルギエフと当団が今夏のザルツブルク音楽祭で取り上げた曲でもあるわけだが、先般のCSラジオでその演奏を聴いた方々から、「すごい演奏でした」というご連絡もいただいている。重鎮F氏によれば、「2楽章のソロは、クリップス盤(奏者はベルガー?)に優るとも劣らない素晴らしさ」とのことなので(芳名録ご参照)、11月1日のFMでの放送が楽しみだ。(10/15)

最近、近所のファーストフード店が2店、相次いで店仕舞いした。1つはドーナツショップで、もう1つはハンバーガーショップ。どちらも、その業界では最大手の、"あの"お店ね。ドーナツの方は、若者のドーナツ離れでかなり苦戦している、という記事を、以前雑誌で読んだので、「やっぱりそうなのか」と合点したのだが、ハンバーガーの方は、「えっ!?この店もヤバいの??」って感じで、結構驚いた。まぁ、売上不振な店を閉店することで、体力をより強化する、ってあたりが"真相"なんだろうけどね。で、その両店の跡地(というか、建物はそのまま残ってたんだけど)が、それぞれ新しい店になったのだが、ドーナツの方にはカレー屋、ハンバーガーの方にはお好み焼き屋が入ったのを見て、なんか、すごーく「ご時勢」を感じてしまった。バブルの頃に強かったもの、華やかだったものが、次々に崩れ去っている。マスコミは、盛んに「大恐慌間近!」を叫んでいる。我が社の業績もよろしくない...。小心者のワタクシは、なんだかとても暗〜い気持ちになるのでありました。当面の不安のタネは、冬のボーナスが出るのかどうか。出ないとなると、聖地巡礼がヤバくなっちまう。あぁ、心配...。(10/16)

ザ・シンフォニカの練習が始まった。しかし、さすがにしんどいね、「展覧会の絵」とチャイ5というセットは。「展覧会…」の4番ホルンは、他のパートに比べれば"休み"も多いので、吹き詰めで大変、というわけではないんだけど、最後の「キエフの大門」は息の長い曲だから、ここを最後まで盛り上げて行くと、さすがにバテる。一方のチャイ5は、かなり"吹き詰め"に近い。特に4楽章は、感覚的には「休みなし」。途中には「タンギング地獄」もあるから、"しんどさ倍増!"って感じだし...。でも、パート譜の最後のページ(と言ってもわからないか? あれですよ、一回曲が終ったようになった後、"タラララララ タラララララ"って「ドラえもん」(^^;みたいな伴奏に乗ってマーチが始まるところ以降)は、大昔にこの曲をやった時、最初の練習では、完全にバテちゃって音が出なかったはず。それに比べれば、今回は、曲がりなりにも最後まで吹き通せたわけだから、それなりには進歩したということかも。まぁ、あとは、今後の練習でペース配分をつかんで、極限に追い込まれがちな(^^;本番でも、破綻なく、でも存在感のある演奏ができるようにして行かないとね。精進精進。
■ところで、「展覧会の絵」唯一の当団録音であるプレヴィン盤('85年録音)。"事前学習"の一環として久々に聴いてみたのだが(もっとも、同曲のCDはこれしか持ってないので、他を聴きようがないのだけど^^;)、演奏自体はなかなか良くて、「違和感ないじゃん」って感じだった。冒頭のラッパもしっかり吹いてるし(ガンシュかなぁ?)、「ビドロ」のチューバ(?)ソロなんか、数ある演奏の中でも、出色の出来なんじゃないかと思えるほどの素晴らしさ。"腰の重さ"を感じる場所が散見されるが、まぁそれは、当団の常(ほんとに?? ^^;)。シカゴやモントリオールなんかが演奏する時の色彩感とは随分違うが、でも、十分に聞きごたえのある演奏に仕上がっていたと思う。改めて堪能。ただし、ホルンのトップはペケ。たぶんプファイファーだろうが、いやぁ、話にならんですわ、ヘナチョコで。まぁ、彼のヘナチョコぶりは、この演奏に限った話ではないのだけど、でもねぇ。彼が首席を務めなければならなかった当時というのは、やはり「人材難」だったのだろうか...?(10/18)

天気が良いのは嬉しいが、蒸し暑いのだけは勘弁してほしい。だってもう10月だよ。"秋"だよ。この時期にジメジメ系の暑さで汗だくってのは、なんか、とてもイヤーな感じですよ。これが夏だったら、「仕方ないか...」って諦めもつくけどねぇ。
■土曜日のザ・シンフォニカに続いて、昨日は合奏集団不協和音の練習。こちらは、来月22日が本番なので、残りあと1ヵ月という局面だ。で、昨日になって初めて、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番の音出しを行ったのだが(弦楽器陣は、すでに音出し済み)、いやぁ、やっぱ、いい曲ですなぁ、これは。別に、これといった"大仕掛け"があるわけではないのだが、とても洒落ているし、また美しい曲でもあるので(特に2楽章)、演奏していてとても楽しい。今回は、ソロが入る部分では、オケの弦楽器は各パート1人ずつで演奏する(要するに、弦楽五重奏で演奏するってこと)という趣向になっているので、これがまたとても"軽やか"な効果を生んでて面白いしね。その昔、あるアマオケ(いわゆる"市民オケ")の演奏会でこの曲を聴いたことがあるのだが、その時は、「なんかしんどい曲だなぁ」って感想だった。オケが、すごーく無理して弾いてるというか、窮屈そうに演奏しているというか。でも、今回やってみてわかった、というか、不協和音というオケで「古典」を演奏するようになってわかったんだけど、要は、「全部弾こう」とするから「窮屈」になるんだよね。"オケの曲"という意識ではなくて、"室内楽の延長"と捉えれば、しゃかりきになって弾かなくたって(吹かなくたって)いいはず。でも、多くのアマオケ奏者の場合、そういう感覚で曲に相対するという意識がないから、モーツァルトも(例えば)チャイコも、同じ「ヴァイオリン協奏曲」として取り組んでしまう。チャイコのヴァイオリン協奏曲の感覚でモーツァルトをやっちゃったら、そりゃぁ「無理」があるもんねぇ。まぁ、不協和音とて、意識が完全に行き渡っているわけではないんだけど、でも、過去からの蓄積もあるから、オケ全体で、なんとなくコツはつかんでいると思う。軽やかで、伸びやかで、メリハリがあって、そして何より「お洒落」な演奏にしたいものだ。個人的には、重鎮F氏とのコンビで吹けるのも楽しみ。(10/19)

うわぁ、マズいことになった! 何がって、来年3月の当団来日公演のチケット発売日ですよ。11月29日の日曜日だそうじゃないですか。マズいっすよ、この日はマズい。だって、この日は"日本にいない"んだもの。例の聖地巡礼、これに、前日の28日に出発する予定なのだ。そういう計画で、諸々の準備が進行中なのだ。あぁ、それなのに...。よりによって聖地巡礼とチケット発売が重なるとは! あーあ、ついてない...。とまぁ嘆いていても始まらない。「対策」を考えないと。考えられる"策"は次の3つ。1.出発を30日に延期して、29日の争奪戦に参戦。2.予定通り28日に出発して、争奪戦は誰かに依頼。3.予定通り28日に出発して、争奪戦に聖地から参戦。うーむ、どれも、現実的でもあり非現実的でもある、って感じだなぁ...。でも、最も現実的な策ってことになると、1かね、やっぱり。国立歌劇場の29日の演目である「ラインの黄金」を観ることを諦めなければならないけど、自力で"解決"できる唯一の方法だからねぇ。ん?でも、3も"自力"で解決できる方法ではあるな。チケット発売開始が午前10時だとすれば、聖地は同日の明け方(っていうか"深夜")。この時間なら、別にすることもないんだから、電話に張り付いていることは十分可能だ。うーむ、なんかそれでもいいかって気にもなってきたぞ。大体、昨年の争奪戦では、シンガポールから参戦した(しかも携帯電話で!)盟友T氏が、かなりの勝率をあげたくらいだから、海外から電話するってのは、案外有効な手かもしれないし。うーむ、悩む。どうしよう...。
■改めて更新記録を見るまでもなく、今月はさっぱりネタの更新をしてない。仕事が忙しくて仕方がない、ってほどではないのだが、なんか、イマイチ気持ちに余裕がなくて...。更新しなければならないネタもあるので、今週中にはなんとか格好をつけたいとは思うのだが、さてさて...。(10/20)

あぁダメ、不調だ。あらゆる面において「不調」。何事に対してもネガティブ。年に何回かこういう状態に陥るのだけど、ちょっと今回は"症状"が重いかも...。いや、別に"危機的状況"ってわけじゃないんです。なんだかわかんないんだけど、ちょいと厭世的になってるだけなんです。まぁ、こういう時は「休む」に限るわけで、しばらく大人しくしていれば、きっと回復するでしょう。というわけで、すみませんが、当欄をしばらく休ませてもらいます。今週末か来週アタマには復帰するつもりですから、またその時にってことで。(10/21)

お久しぶりです、皆さん。一時の「絶不調」状態からはなんとか抜け出すことができましたので、本日からまた、当欄を再開します。「週末まで休みます」と宣言したにもかかわらず、お休み中にも多くの方がアクセスしてくださったようで、恐縮するやら嬉しいやら。307人+α(^^;の読者の皆さんに支えられての当ページであること、改めて痛感たしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたしますね。
■不調からなんとか抜け出した先週末(土曜日)、「ベルリンフィル木管ゾリステン」の演奏会に行ってきた(於:神奈川県立音楽堂)。Fl:ブラウ、Ob:マイヤー、Cl:フックス、Fg:ダミアーノ、Hrn:ザイフェルトという、新旧首席奏者織り交ぜての木管五重奏。曲は、ハイドン(偽作?)のディヴェルティメント、ドビュッシー「子供の領分」、リゲティ「6つのバガテル」、クルークハルトの木管五重奏曲、ヒンデミット「小室内楽曲」に、アンコールとして、「ピンクパンサーのテーマ」(映画の"あの"曲^^;)とクライスラーの「愛の喜び」という全7曲。ベルリンフィル"本体"に行きそびれたから「その代わりに」行ったのかというと、そうではなくて、私が参加する木管五重奏団「アンサンブルいわき金沢」でオーボエを吹くT氏@金沢在住から、「一緒に行きません?」との誘いを受けたことから、だいぶ前にチケットを確保しておいたというのが"真相"。で、なんでまたT氏は、わざわざ上京してまで聴く気になったのかというと、それは、クルークハルトの木管五重奏曲があったからで、実は、T氏と私は、大学時代にこの曲を演奏したことがあるのだ。19世紀末のドイツの作曲家であるクルークハルト。でも、多分どなたもご存じないでしょ?当時、この曲をやることになった私たちにしても同じことで、資料音源すらない中で取り組んだわけだから、ぜひとも、その「本当の音」を自分の耳で確認したかったわけなのだ。
■さて、では、肝心の演奏はどうであったのか。まぁ、あえて一言で言ってしまえば、「練習不足」でしょう。いかにも"そういう演奏"でしたよ、残念ながら。確かに、個々人のテクニックの高さや音楽の語り口の上手さは見事なもの。でも、それが「5人のアンサンブル」として結実しないのだ。テンポも、アンサンブルの掛け引きも、音楽の作り込みも、その「落とし所」を見つけられず、終始「探り合い」をしながら演奏しているような。そう、「確信」のない演奏。一人一人は、自分の演奏に確信を持ってるのだろうが、それが「5人のアンサンブルとしての確信」につながらない。だから、なんかこう、とても「自信なさそう」な演奏なのね。T氏がいみじくも言ったんだけど、「トチってないのに、トチってるように聞こえちゃうんですよねぇ」。いや、まったくその通り(実際に、彼らとしては"あってはならない"レベルの凡ミスも多かったけど)。中で一番良かったのは、件のクルークハルトかな。この曲は、「5人の合奏」というよりは、どちらかというと「5人のソリスティックな掛け合い」というような感じなので、彼らの"語り口の上手さ"が、とても良く生きていたのではないかと思う。私らにしても、自分たちが演奏して以来初めて、この曲の「音」を自分の耳で聴いたわけで、「そうか、こういう曲だったのか、本当は...」なんていう新鮮な発見も数多く、堪能することができたしね。一方で、冒頭の2曲、ハイドンとドビュッシーは、「とりあえず、5人で一緒に吹きました」というレベルの演奏。曲の難易度からいって、おそらく、ほとんど練習時間を取らなかったのではないかな、この2曲には。だから、必要最小限の「段取り」だけ決めて、そのまま舞台に乗りました、って感じの演奏になっていた(もっとも、ハイドンは、どうやってもあれ以上にはならない曲であるとも思うけど^^;)。それに対して、リゲティとヒンデミットは、さすがに練習なしで臨めるような曲ではないので、それなりに「詰めて」出てきたことは良くわかった。が、しかし、それでも、「詰め」が甘い、と言わざるを得ない内容であったのも事実。一番の不満は、音楽に「溜め」がないこと。特に緩徐楽章でそれが顕著で、音楽の展開を時間をかけて進めてほしいところで、先へ先へと急いでしまう傾向があった。こういうのって、聴いてて「物足りなさ」を覚える原因になるんだよねぇ...。まぁ、どう考えたって、常設の団体とは思えないし(プログラムのプロフィール紹介にも、団としての紹介なし>話は飛ぶが、このメンバープロフィールを木幡一誠氏@シンフォニカフルート奏者が執筆しているのだが、マニアックな(?)切り口で秀逸)、前日まで"本体"の来日公演をこなしていたわけだし、かつ、ザイフェルトはすでに退団しているわけだから、他のメンバーに"合流"するのが遅かったろうから、十分な練習を積んだ上で臨んだとも思えない。だから、この日の時点では、あの演奏内容で目一杯、彼らなりのベストは尽くしてくれていたと思う(「日本人をナメてる!」なんて言ったりしないの、私は。オトナだから^^;)。ただ、あれで十分とは思わないし、彼らとて、あれで満足してはいないだろう(そう願う^^;)。彼らなら、もっともっといろんなことができるはず。いや、できてもらわなければ困る。この日が初日で、今後7回の公演を行うみたいだから(ちなみに、そのうち3回は私立学校による貸切公演!)、演奏を重ねて行くうちに、アンサンブルがどんどん"こなれ"て行って、最後の北九州公演のあたりには、見違えるようなアンサンブルになっていることでしょう、きっと。というわけで、以後の公演に行く予定の方いらしたら、その辺の"変貌ぶり"を楽しみにしていただきたく(「変貌するはず」だから^^;)。
■ところで、会場のロビーで、「本日の演奏曲目収録」と書いた紙を貼りつつ、「ベルリンフィル木管五重奏団」のCD(BISレーベル)を売っていたのだが、これってヤバくないかい?だって、"木管五重奏団"の方は、各パートの2nd奏者たちによる団体であって、当日のメンバーは誰一人参加していないんだもの。団体名が酷似している以上、事情を知らずに、"木管ゾリステン"の演奏だと思って買っちゃった人いると思うよ、絶対。いや、演奏自体は決して悪くないはずだから、買って損したってことにはならないはずだけど、でも、なんかねぇ、ちょっとサギっぽい感じがしてさ...。あれかね、クレーム付けてくるような人がいると、「『本日の演奏曲目収録』とは書きましたが、『本日の演奏者による演奏』とは一言も言っておりません!」なんてシラを切るのかね、やっぱり(そこまで悪く言うこたぁないか?^^;)。(10/26)

昨日の「ベルリンフィル木管ゾリステン」ネタの続き。ホルンのザイフェルトは、言うまでもなく、長年ベルリンフィルの「顔」としてホルンセクションに"君臨"し続けた人物。が、今回のメンバーの中においては、突出して"高齢"でもあったわけで(1931年生まれだから、今年67歳!!)、「果たしてちゃんと吹けるのか?」と、少々心配していたのも事実だった(甚だ失礼ながら)。しかし、その心配は、まさに「杞憂」であった。まぁ、そりゃ確かに、往年の技のキレや音の輝きは見られなくなっていたし、高音部で音がぶら下がり気味になるといった、彼らしからぬ"現象"も散見された。でも、あのホルンを聴いて、「67歳の"老人"が吹いている」なんて誰も思わないだろうよ。それほど「ちゃんとした」演奏だったし、違和感のない「普通の」演奏であった(舞台の出入りにスキップしたりして、身のこなしも軽やか^^;)。ほんと、アンビリーバボー! 信じられねっす...。思えば、ザ氏は我が両親と同世代ということ("昭和ヒトケタ"ってやつ^^;)。最近すっかり老け込んじゃって、自ら「晩年モード」に突入している嫌いのある我が両親に、爪の垢を煎じて飲ませたいですな、ほんと。
■という、相変わらず"立派な"ザイフェルトではあったのだが、その「音」は、やっぱ、私の「趣味」とは違うんだよなぁ。昔はねぇ、そんなことなかったんですよ。何回か生で聴いたこともあったけど、あれはあれで素晴らしい「音」だと、感激したもんだったのです。ああいう音が出したい!なんて思ったりもしたんです。でもねぇ、今となってはダメ。やっぱ「違う」の。こういう"思い"は、年を追うごとに強まるばかり。「信仰心」は、どんどん増しているようであります、ハイ...(^^; (10/27)

いつも利用している某駅(と言っても、すでに何度も当欄に駅名を書いてるからバレバレなんだが、今日は敢えて伏せる)には、改札口が2つある。1つは、乗降客が多い"メイン"の改札口で、こちらは自動改札。もう1つは、某有名雑貨デパート(?)に直結した口で、こちらは、駅員のいる従来式(??)の改札となっている。私は後者を利用しているのだが、この"従来式"にいる駅員諸氏が、ちょっと変った人たちなのだ。見るところ、3〜4人くらいでローテーションしてるようなんだが、茶髪の人(ただし髪は薄い^^;)やら、改札口のボックスの中で、ずーっとうつむいたままの人やら、皆さん、何かしら「クセ」のあるタイプ。中でも一番キレてるのが、昨日の帰りに改札口にいた人物で、この人、延々独り言を言っているのだ(いつもね^^;)。私、最初に見た時は、詰め所の中に誰かいて、その人としゃべってるのかと思ってた。でも、どうも違うみたいなのね。昨日なんか、大声でどなりちらしてるんだから、ちょっと"すごい"ですよ。時々、街中でもそういうおじさんを見かけたりするけど、でも、彼はれっきとした駅員ですからねぇ...。詰め所の中に座って、延々何やらしゃべってるだけだから、キップの回収も、定期券の確認も、きちんとやっているようには見えない。あれじゃ、キセルしたってわかりゃしないだろう。ああいう「隔離」された場所に配置されてるってことは、まぁそれなりに事情があってのことなんだろうけど、でも、ちょっと変なんじゃないかなぁ。あんまりカタいこと言うつもりはないんだけど、でも、なんかねぇ...。
■ウィンナホルン会各位、例のマウスピースですが、その後の調子はいかがでしょうか? 私ですか? 私はちゃんと使ってますよ。以前の当欄で、「かなりキツいので、今後使用するかどうか思案中」ということを書いたのですが、でも、あの「音」の魅力には抗し難く、ウィンナの時は、極力あれで吹くようにしていたんです。でも、やっぱりキツかったし、それに、鳴らない音域もあって、吹いててもどかしさもありました。が、ここに来て、なんだか知らないんですが、すごーく鳴り出したんですよ。今まで当たらなかった音も、きちんとヒットするようになってきた。そしたらまぁ、その気持ちのいいこと! 先般の某オケでの練習の際にも、隣りのU氏と顔を見合わせて、「それにしてもいい音だよねぇ」なんて言い合ったくらい(典型的「自画自賛」だ^^;)。まぁ、何かの"弾み"、あるいは"一過性の好調"ってことも大いに考えられますが、でも、あのマウスピースでウィンナを吹く「意味」が、なんとなく見えてきた感じがしています。なんとか"好調"を持続させて、しっかりと"定着"させないといけませんね。頑張りましょ。(10/28)

朝イチの仕事があったので、新幹線に乗って都内へ向かったのだが、後ろの席からクラシックらしき音楽が聞こえてきたので、思わず聞き耳を立ててしまった。どうやら、ヘッドフォンステレオから音が漏れている様子。何の曲かはイマイチ特定できなかったが、雰囲気的にはマーラーの交響曲っぽい感じだった(3番の1楽章ってあたりの"線"が濃厚)。でも、そうだとしたら、朝っぱらからなかなか"濃い"選択をしてしてますなぁ、この方。別に、「朝はバロックか古典に限るでしょう!」なんて言う気はないんだけど、でも、マーラーの交響曲ってのは、ちょっと"重い"よねぇ、やっぱり...。え?じゃぁオマエなら何を聴くんだって?そりゃあーた、私だったら"パフィー"ですよ(おいおい...^^;)。だって、なんか"元気"になりそうじゃん、あの声と歌い方は(^^
■先般の当欄に、今夏のザルツブルク音楽祭でのゲルギエフ&当団のチャイ5その他が、11月1日にFMで放送される、ということを書いたが、これ、11月15日に延期になった模様。"その気"になってた方いらしたら(私だ...^^;)、お気をつけいただきたく。ちなみに、1日に放送されるのは、ウィーン国立歌劇場公演の、マイヤベーアのオペラ「予言者」。ってことは、どっちにしても、当団の演奏は聴けるってことだけどね。(10/29)

アイタタ...。朝からずっと中腰の姿勢で仕事をしてたもんだから、腰に来ちゃって...。まったくもって、トシは取りたくないですなぁ。え?体が重いだけだろって?ほっといてんか!
■ベイスターズが優勝したことで、いろんな便乗商法が出てくるんだろうとは思ってたけど(横浜じゃないけど、一応は"地元"なので...)、近所の酒屋兼コンビニに、「ハマの大魔人」っていう日本酒があったのには笑ったよ。酒の名前になるなんて、すごいね佐々木。"一族"として誇りに思うよ、ほんとに(←ほんとに??)。でもまぁ、私としては、「ハマの大魔人」じゃ購買意欲が掻き立てられんのですな。これが、「大吟醸 ベルガー大魔人」だとか、「清酒 御神体」なんてのだったら、即、「買い!」だけどね(酒飲めんのだけど^^;)。
■「横浜F・マリノス」ってネーミングの"ヒント"は、やっぱ、「藤子・F・不二雄」なんでしょうなぁ...。(10/30)