●ウィーン国立歌劇場の「魔笛」インターネット生中継!
現地筋(^^;からの情報によると、ウィーン国立歌劇場今シーズン(1999/09〜2000/06)の新演出の1つ、6月1日プレミエの「魔笛」が、なんと、インターネット上で「生中継」されるとのこと。
以下、"現地筋"からの情報を転載させていただくと...
転載:ここから-----------------------------------------
国立オペラの、6月1日にプレミエで出たばかりの「魔笛」ニュープロダクションが、"世界初"の快挙として、6回目の公演にあたる17日のライブ中継をインターネットでご覧頂けます。
期日は6月17日、現地時間19:30(日本時間で18日2:30)より。アドレスはhttp://www.onlineclassics.net (コピーライト・プロテクトされているため、収録は出来ません)
なお、この中継は"ハノーヴァー万博2000"の"オーストリア・デー"のためのもので、ハノーヴァー市オペルンプラッツ(オペラ劇場広場)の特設のスクリーンで見られるほか、ORF2(オーストリア)、ARTE(ドイツ・フランス)で同時放送。NHKは同じ映像を25日に放送の予定です。
-----------------------------------------転載:ここまで
ということである。
◎ニュースのツボ◎
「ウィーンからの生中継」は、今さら珍しいことでもなんでもないけど、これが「インターネット生中継」ということになれば、やはり「おぉ!?」と驚かずにはいられないところ。
先般の、マウトハウゼンの「第九」にしてもそうだけど、なんか、一気に"電網化"の進む聖地音楽界って感じもしますなぁ。日本より随分と進んでんじゃねーか?いや、ほんとに...
しかし、いくら土曜の深夜(日曜の明け方)とは言え、2時半からという時間はツラい。翌日曜日は一日中寝てられる、なんて人は「生視聴」にチャレンジしてもいいだろうけど、そうも行かない人は、大人しく(?)後日のテレビ放送を待った方がいいかもね。
●WPh来シーズンスケジュール速報(ただし一部)
さる筋(どんな"筋"だ!?^^;)から、来シーズン(2000/09〜2001/06)の当団スケジュール速報をご提供いただいたので、さっそくお知らせする。
なお、ご覧いただければおわかりのように、これで全てではなく、あくまでも現時点で判明している一部であるので、その旨悪しからずご了解のほどを。
★一覧中、日付の後の"MV"は楽友協会大ホールを、その後の"クラング・ボーゲン"等は、コンサート名および主催者名(「楽友協会」など)を示す。
※青字は5月23日追加分。
※赤字は6月18日追加・訂正分。
※緑字は7月24日追加・訂正分。
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09月07日(木) MV クラング・ボーゲン
指揮:ズビン・メータ
曲目:ブルックナー 交響曲第8番
09月08日(金) ベルリン祝祭週間
指揮:ズビン・メータ
独奏:イヴォンヌ・ロリオ(Pf)、ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトノ)
曲目:メシアン「トゥランガリラ交響曲」
09月09日(土) ブレーメン/アルテグロッケ
指揮:ズビン・メータ
曲目:09月07日と同じ
09月11日(月) 未定
指揮:ズビン・メータ
曲目:09月07日と同じ
09月12日(火) バルセロナ/音楽堂
指揮:ズビン・メータ
曲目:09月07日と同じ
09月13日(水) バーデン=バーデン/祝祭劇場
指揮:ズビン・メータ
曲目:09月07日と同じ
09月15日(金) ルツェルン音楽祭
指揮:ズビン・メータ
曲目:09月07日と同じ
09月16日(土)11:00 ルツェルン音楽祭
指揮:ズビン・メータ
独奏:Quirine Viersen(Vc)
曲目:シュスタコーヴィチ チェロ協奏曲
09月16日(土)18:30 ルツェルン音楽祭
指揮:ズビン・メータ
曲目:09月08日と同じ
09月17日(日) リンツ・ブルックナー・フェスト
指揮:ズビン・メータ
曲目:09月08日と同じ
09月22日(金) MV ジュネス
指揮:ヘルムート・リリング
曲目:09月26日と同じ
09月23日(土)/24日(日)/25日(月) MV 定期演奏会
指揮:ヘルムート・リリング
独唱:ユリアーネ・バンゼ(S)、カタリーン・ハルマイ(Ms)、インゲボルク・ダンツ(A)、ヨナス・カウフマン(T)、クリスティアン・ゲルハーハー(B)
合唱:ゲッヒンガー・カントライ
曲目:バッハ「わが魂、主をたたえよBWV69」、同「主に向かって歌え,新しき歌をBWV225」、メンデルスゾーン 交響曲第2番「讃歌」
09月26日(火) MV 楽友協会 Meisterinterpreten II
指揮:ヘルムート・リリング
曲目:09月23日と同じ
09月27日(水) ボン/ベートーヴェン・ハレ
指揮:ヘルムート・リリング
曲目:09月23日と同じ
09月30日(土) MV 楽友協会 Meisterinterpreten I
10月01日(日) MV 楽友協会 Meisterinterpreten II
Wiener Hofmusikkapelle
指揮:ジュルジュ・プレートル
独唱:ノラー・アムセレム(S)、バーバラ・ヘルツル(Ms)、ヨハネス・カルパース(T)、アルベルト・ドーメン(Br)
曲目:サリエリ ミサ第1番ニ長調、フォーレ レクイエムハ短調
10月07日(土) MV 楽友協会 Meisterinterpreten II
10月08日(日) MV 楽友協会 Meisterinterpreten III
指揮:クリスティアン・ティーレマン
曲目:R.シュトラウス「ばらの騎士」組曲、同「アルプス交響曲」
10月13日(金) MV ジュネス
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:10月17日と同じ
10月14日(土)/15日(日) MV 定期演奏会
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:10月17日と同じ
10月17日(火) MV 楽友協会 Meisterinterpreten I
指揮:マリス・ヤンソンス
独奏:ライナー・ホーネック(Vn)
曲目:ベートーヴェン 交響曲第2番、ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲、R.シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
11月12日(日) 大阪/シンフォニーホール
指揮:小澤征爾
曲目:ブラームス 交響曲第4番・第1番
11月13日(月) 大阪/シンフォニーホール
指揮:小澤征爾
曲目:ブラームス 交響曲第3番・第2番
11月14日(火) 宮崎/県立芸術劇場
指揮:小澤征爾
曲目:ブラームス 交響曲第4番・第1番
11月16日(木) 東京/サントリーホール
指揮:小澤征爾
曲目:ブラームス 交響曲第3番・第2番
11月17日(金) 東京/サントリーホール
指揮:小澤征爾
曲目:ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」、ハンガリー舞曲第1番・第3番・第10番、交響曲第4番
11月18日(土) 東京/サントリーホール(非公開?)
指揮:小澤征爾
独奏:未定
曲目:バッハ 序曲・アリア、モーツァルト ピアノ協奏曲ハ長調第3楽章、ブラームス 交響曲第3番 第3楽章・第4楽章
11月19日(日) 東京/サントリーホール
指揮:小澤征爾
独唱:アンナ・ラーソン(Ms)
合唱:東京オペラシンガーズ
曲目:ブラームス「悲劇的序曲」、「アルト・ラプソディ」、交響曲第1番
11月20日(月) 浜松/アクトシティ
指揮:小澤征爾
曲目:ブラームス 交響曲第4番・第1番
11月21日(火) 東京/サントリーホール(非公開??)
指揮:小澤征爾
独唱:アンナ・ラーソン(Ms)
合唱:東京オペラシンガーズ
曲目:ブラームス「アルト・ラプソディ」、交響曲第1番
12月01日(金) MV 楽友協会 Meisterinterpreten III
指揮:サイモン・ラトル
独奏:チョン・キョンファ(Vn)
曲目:ブラームス ヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェン 交響曲第5番
12月02日(土)/03日(日) MV 定期演奏会
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ハイドン 交響曲第88番、ベルク「ルル」組曲、ベートーヴェン 交響曲第5番
12月04日(月) ケルン・フィルハーモニー
指揮:サイモン・ラトル
曲目:12月02日と同じ
12月05日(火) パリ・シャンゼリゼ劇場
指揮:サイモン・ラトル
曲目:12月02日と同じ
12月07日(木) ロンドン・ロイヤル・フェスティヴァルホール
指揮:サイモン・ラトル
曲目:12月02日と同じ
12月08日(金) バーミンガム・シンフォニーホール
指揮:サイモン・ラトル
曲目:12月02日と同じ
12月09日(土) グラスゴー・ロイヤル・コンサートホール
指揮:サイモン・ラトル
曲目:12月02日と同じ
12月16日(土)/17日(日)/18日(月) MV 定期演奏会
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:ハイドン 交響曲第101番「時計」、R.シュトラウス「ドン・ファン」、ブラームス セレナード第1番
12月30日(土)/12月31日(日)/01月01日(月) MV プレ・ニューイヤーズコンサートおよびジルヴェスターコンサートおよびニューイヤーズコンサート
指揮:ニコラウス・アーノンクール
曲目:シュトラウスファミリーの音楽(それ以外もあるかも^^;)
01月12日(金)/01月13日(土)/14日(日) MV 定期演奏会
指揮:ヴォルフガング・ザヴァリッシュ
曲目:プフィッツナー 交響曲ハ長調、シュミット「ノートル・ダム」より間奏曲、シューベルト 交響曲第8番「グレート」
01月15日(月) アムステルダム・コンセルトヘボウ
指揮:ヴォルフガング・ザヴァリッシュ
曲目:ベートーヴェン「エグモント」序曲、プフィッナー 交響曲ハ長調、シューベルト 交響曲第8番「グレート」
01月16日(火) ケルン・フィルハーモニー
指揮:ヴォルフガング・ザヴァリッシュ
曲目:01月12日と同じ
01月18日(木) MV
WPhバル(舞踏会)
01月27日(土) ザルツブルク・モーツァルト週間
指揮:ロジャー・ノリントン
独奏:ディーター・フルーリー(Fl)
曲目:ハイドン 交響曲第43番変ホ長調「マーキュリー」、モーツァルト フルート協奏曲ニ長調、同 交響曲第41番「ジュピター」
01月30日(火) ザルツブルク・モーツァルト週間
指揮:ニコラウス・アーノンクール
独唱:ドロテア・レッシュマン(S)、ヘルベルト・リッペルト(T)、ロベルト・ホル(B)
曲目:ハイドン「天地創造」
02月02日(金) ザルツブルク・モーツァルト週間
指揮:チャールズ・マッケラス
独奏:レオン・フライシャー(Pf)
曲目:モーツァルト 交響曲ト長調K318、同 交響曲ニ長調K133、同 ピアノ協奏曲イ長調K488、同「ポストホルン・セレナーデ」および行進曲ニ長調K335/1
02月16日(金) MV ジュネス
指揮:ピエール・ブーレーズ
曲目:バルトーク「4つの管弦楽曲」、ヴェーベルン「管弦楽のための6つの小品」、ドビュッシー「遊戯」、ストラヴィンスキー「3楽章の交響曲」
02月17日(土)/18日(日)/22日(木) MV 定期演奏会
指揮:ピエール・ブーレーズ
曲目:02月16日と同じ
02月20日(火) リンツ・ブルックナーハウス
指揮:ピエール・ブーレーズ
曲目:ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死、ブルックナー 交響曲第9番
02月24日(土)/25日(日) MV 楽友協会 世界のオーケストラ・ツィクルス
指揮:ピエール・ブーレーズ
独唱:アンネ・ソフィー・フォン・オッター(Ms)
曲目:マーラー 交響曲第3番
03月02日(金) ニューヨーク(カーネギーホール)
指揮:ピエール・ブーレーズ
曲目:02月16日と同じ
03月03日(土) ニューヨーク(カーネギーホール)
指揮:ピエール・ブーレーズ
曲目:ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死、ブルックナー 交響曲第9番
03月04日(日) ニューヨーク(カーネギーホール)
指揮:ピエール・ブーレーズ
独唱:ヴィオレータ・ウルマーナ(Ms)
曲目:マーラー 交響曲第3番
03月10日(土) MV 楽友協会 Meisterinterpreten I
指揮:サイモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:モーツァルト ピアノ協奏曲変ホ長調K271「ジェノム」、R.シュトラウス「メタモルフォーゼン」、シューマン ピアノ協奏曲
03月12日(月) プラハ・スメタナホール
指揮:サイモン・ラトル
曲目:03月10日と同じ
03月17日(土)/18日(日) MV 定期演奏会
指揮:ジョルジュ・プレートル
曲目:シューベルト 交響曲第2番、ベルリオーズ「幻想交響曲」
03月19日(月)/20日(火)/21日(水) アテネ・コンサートホール
指揮:ジョルジュ・プレートル
曲目:03月17日と同じ
04月07日(土)/08日(日) MV オースター・クラング
指揮:トレヴァー・ピノック
曲目:未定(?)
04月16日(月)11:00 MV 楽友協会
独奏:アンネ・ソフィー・ムター(Vn)
曲目:モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番・第3番
04月16日(月)19:30 MV 楽友協会
独奏:アンネ・ソフィー・ムター(Vn)、ユーリ・バシュメット(Va)
曲目:モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第4番・第5番、協奏交響曲
04月19日(木) MV 楽友協会 Meisterinterpreten II
指揮:ズビン・メータ
曲目:モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」、シェーンベルク 室内交響曲第1番、シューマン 交響曲第2番
04月20日(金)/21日(土)/22日(日) MV 定期演奏会
指揮:ズビン・メータ
曲目:シューベルト 交響曲第7番「未完成」、シェーンベルク 室内交響曲第1番、チャイコフスキー 交響曲第4番
04月23日(月) ロンドン・ロイヤル・フェスティヴァルホール
指揮:ズビン・メータ
曲目:04月20日と同じ
04月24日(火) パリ・シャンゼリゼ劇場
指揮:ズビン・メータ
曲目:04月20日と同じ
04月25日(水) ハンブルク・ムジークハレ
指揮:ズビン・メータ
曲目:04月20日と同じ
04月27日(金) ケルン・フィルハーモニー
指揮:ズビン・メータ
曲目:未定
04月28日(土) ブラウンシュヴァイク・シュタットハレ
指揮:ズビン・メータ
曲目:04月20日と同じ
04月29日(日) ワルシャワ・フィルハルモニカ・ナロドヴァ
指揮:ズービン・メータ
曲目:04月20日と同じ
05月12日(土)/13日(日) MV 定期演奏会
指揮:小澤征爾
独奏:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
曲目:モーツァルト 交響曲第39番、R.シュトラウス「ドン・キホーテ」
05月14日(月) MV 楽友協会 ロストロポーヴィチ・ツイクルス
指揮:小澤征爾
曲目:05月12日と同じ
05月18日(金) [ウィーン国立歌劇場]マーラー命日演奏会
指揮:リッカルド・ムーティ
独唱:ミリアム・ガウチ(S)、ヴィオレータ・ウルマーナ(Ms)、ジュゼッペ・サッバティーニ(T)、アラスティア・マイルズ(B)
合唱:ウィーン国立オペラ合唱連盟
曲目:ヴェルディ「レクイエム」
05月25日(金) MV ジュネス
指揮:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
曲目:チャイコフスキー 交響曲第5番、ショスタコーヴィチ 交響曲第10番
05月26日(土)/27日(日) MV 定期演奏会
指揮:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
曲目:05月25日と同じ
05月28日(月) MV 楽友協会 ロストロポーヴィチ・ツィクルス
指揮:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
曲目:プロコフィエフ 交響曲第5番、チャイコフスキー 交響曲第5番
06月08日(金) [コンツェルトハウス] ウィーン祝祭週間
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:モーツァルト 交響曲変ロ長調K319、R.シュトラウス「アルプス交響曲」
06月10日(日) ガルミッシュ=パルテンキルヘン
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:06月08日と同じ
06月13日(水) [アン・デア・ウィーン劇場] アン・デア・ウィーン劇場開場200年記念ガラ
指揮:ニコラウス・アーノンクール
曲目:ヨハン・シュトラウス「インディーゴと40人の盗賊・序曲」、「新ピチカートポルカ」、「くるまば草」序曲、「エジプト行進曲」、「ジプシー男爵」序曲、ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
06月16日(土)/17日(日) [コンツェルトハウス]ウィーン祝祭週間・音楽祭
指揮:ニコラウス・アーノンクール
曲目:ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」、ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
=CD録音予定=
ドイツ・グラモフォン
2000年10月
指揮:クリスティアン・テーレマン
曲目:R.シュトラウス「アルプス交響曲」
2001年2月
指揮:ピエール・ブーレーズ
曲目:マーラー 交響曲第3番
2001年6月
指揮:チョン・ミョンフン
曲目:ドヴォルザーク
EMI
2000年12月
指揮:サイモン・ラトル
独奏:チョン・キョンファ
曲目:ブラームス ヴァイオリン協奏曲
テルデック
2001年1月/3月/5月
指揮:ニコラウス・アーノンクール
独唱:クリスティーナ・ガラルド=ドマス(S)、オリガ・ボロディナ(Ms)、ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(T)、トーマス・ハンプソン(Br)
曲目:ヴェルディ「アイーダ」
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◎ニュースのツボ◎
これですべてではない、とは言うものの、これだけでも十分に魅力的なプログラムが並んでいると言えよう。なかなかに多彩です。
話題になるのはティーレマンの初登場だろうね。当団と芸風が合うのだろうか?といった危惧も(個人的には)あるのだが、"ドイツ期待の星"でもあるし、その「結果」には大いに期待したいところ。
個人的に最も興味を持ったのは、2001年4月19日のメータとの演奏会。シェーンベルクの室内交響曲第1番という、当団が「やらねばならない曲」を取り上げてくれることに、とにかく「感謝」の気持ちで一杯なのだが、同時に、この演奏会のプログラム(リンツ→シェーンベルク→シューマン2番)は、当団が前にシェーンベルクの同曲を取り上げた1984年12月の定期演奏会(ラインスドルフ指揮)とまったく一緒であり、この点も大変興味深い。
"たまたま"なのか、意図があってのことなのか...。当団においては、シェーンベルク室内交響曲第1番の"付け合わせ"は「リンツ」とシューマン2番に限定、なんて"規定"があったりしたらびっくり!だけどね(笑)。
★5月23日付追加
さらに詳しい日程が判明したので、その分を青字で追加した。
で、ブーレーズのブルックナー9番てのも、先年の8番同様"録音対象"となるんだろうか??
★6月18日付追加
当団公式ページのコンサート・カレンダーに来シーズンのスケジュールが掲載されたので、その内容を元に追加・訂正を行った(赤字部分)。
一部、カレンダーには掲載されていない公演もあるが(ジュネス主催分など)、とりあえずそのまま残しているので、その旨ご了解いただきたい。
ところで、少々気になるのは、同じ指揮者でほぼ同時期にやる演奏会の曲目が、1日だけ違っているというパターンが何回かあること。例えば、上の「ツボ」でも取り上げたメータとの演奏会は、4月19日木曜日の特別演奏会1日だけが「リンツ」→シェーンベルク→シューマン2番で、その直後の定期演奏会(土日月の3日連続)は「未完成」→シェーンベルク→チャイ4となるし、5月25日から4日連続となるロストロポーヴィチとの演奏会は、最初の3日がチャイ5→ショスタコ10番(!!)なのに、最後の1日だけがプロコ5番(!!!)→チャイ5となる。もちろん、「やってできないことはない」だろうが、たった1日の演奏会のためだけに何回もリハーサルをするというのは考えにくく(特にロストロの方なんかは、どっちも大曲で、かつ、当団にとってはやり慣れていない曲だし...)、これは、後日変更される可能性が高いのではないかと思う。もちろん、私の勝手な推測なので、"保証"の限りではない話だけども...
それから、我々日本人にとって「捨て置けない」事実として、今秋のサントリーホールでの演奏会が、既に発表されている以外に2回も行われるということが挙げられよう。
昨年も非公開演奏会(接待演奏会?)はあったが、さすがに1回だけだった。が、今回は2回行うということになると、「おいおいサントリーさんよ!」との文句の一つも言いたくなるところ。もっとも、最終日の21日は「ご好評にお答えしての追加公演」なんてことだとすれば、「サントリーさんなかなかやるじゃない!」ってことにはなるけどね。
でも、どっちにしても、隠していることを当団に勝手にバラされちゃっては(しかもインターネット上で^^;)、サントリーも"立つ瀬がない"ことは間違いないわな。
★7月24日付追加
当団から来シーズンの正式なスケジュールが発表されたということで、さっそくその情報を現地筋からご提供いただいた。緑字が今回追加分なので、ご確認いただきたく。追加追加で見にくくなってしまったけど、同じ一覧が更新されて行く方が良いと思うので、どうかご勘弁を。
●新入団員情報は「びっくり」が2つ!
今回の聖地巡礼で、発行されたばかりのウィーン国立歌劇場2000/2001シーズンプログラム(冊子)を入手してきたので、その中に掲載されている国立歌劇場オケ(以下"SOオケ")メンバー表と、最新の当団定期演奏会プログラム(5/5,6のラトル指揮「第九」)掲載のウィーンフィル(以下"WPh")メンバー表を元に、団員の異動状況をまとめる。
なお、国立歌劇場オケのメンバー表は新シーズン(2000年9月)からのものとなるので、現時点ではまだ入団していないメンバーも記載されている。該当する団員についてはその旨記載したのでご注意いただきたい。
●退団:Georg Bedry(1stVn)、Harald Kautzky(Hrp)、Rudolf Josel(Trb)
☆KautzkyとJoselは今シーズン一杯(夏のザルツブルク音楽祭まで?)活動。Bedryは「?」
●入団:Jun Keller(1stVn)、Wolfgang Haertel(Vc:2000年10月1日から)、Bartosz Sikorski(Cb)、Julie Palloc(Hrp)、Ian Bousfield(Trb:首席)
☆PallocとBousfieldはシーズン開始時(2000年9月1日)から。他のメンバーは既に入団??
●異動:Marian Lesko(2nd Vn)がWPhメンバーに昇格。Michael Bladerer(Cb)がトゥッティ第10席からSOオケ首席第3席へ。
◎ニュースのツボ◎
他にもいくつかのパートで団員の席次異動があるようなのだが(例えば、ホルンの2番は、御神体→ヤノシュツ父→ゼルナーだったのが、ヤノシュツ父→ゼルナー→御神体に変更となる模様)、それについては今回は省略する。
また、当欄の1月24日号で、2ndヴァイオリンについて「SOオケメンバーとしてThomas Vinklat(第18席)、Johannes Kostner(第19席)、Martin Klimek(第20席)の3名」と記したわけだが、実際には、第17席にMarian Leskoが在席していたわけで、これは私の見落とし。すみませんでした(なお、Marian Leskoは男性ですので、念の為>ハープのPallocが新採用の女性奏者第1号)。
で、今回の異動で最大の驚きと言えば、それはトロンボーン首席に就任するIan Bousfield(イアン・バウスフィールド)ということになるだろう。
何が「驚き」か? これは、ちょっと金管事情に詳しい方だったらご理解いただけるはず。だって、「バウスフィールドって、あの?」ってくらいの"有名人"だもんね。
そう、勿体ぶってないで書きましょうね。バウスフィールドの"前職"は、なんと、ロンドン交響楽団の首席奏者なんです! ね、びっくりしたでしょ?>え?私だけ!?(笑)
いや、でも、これは冗談でなく「すごいこと」ですよ。だって、ロンドン響という"メジャーオケ"の首席奏者が移籍して来るんだから。こんなこと、当団の歴史始まって以来でしょう。
確かに、もう1人の首席であるキューブルベックも移籍組ではある。だけど、彼の場合は、ウィーン響という、まぁ言ってみれば「身内」からの移籍だったわけだし、本人も、ウィーン響のトロンボーン奏者を父に持つ"ウィーンっ子"だった。そこが、今回のバウスフィールドとは違うところ。
ロンドン響というまったく"血のつながり"のないオケから、当然ウィーンで勉強した経験もない、自身もウィーン(およびオーストリア)と"縁"のない(1964年ヨーク生まれの生粋のイギリス人)奏者が移籍してくる。ハープなんかに、既にその前例が見られてはいたけども、これだけの"大物"が移って来るということでは、これはほんとに、当団初の「大事件」と言っていいのではないかと思うのだ。
しかし、なんでまた本人は当団への移籍を望んだのだろう?(まず本人が名乗りを挙げないことにはオーディションには招待されないと思うので...)。1992年に来日した折の「パイパーズ」誌のインタビューでは、「『フリー・アヴァンギャルド・インプロヴィゼーション』といったもの(音楽)にとても興味を持っている」なんて語っていたくらいの「新しい」演奏家(だったはず?)で、凡そ当団的な演奏活動とは縁のなさそうな人物なのだが...
まぁ、いずれにせよ、当団トロンボーン会は、先のキューブルベック獲得と合わせて相当に「強力化」することは間違いないわけで、21世紀を目前にして、まさに「新しい時代」へ向けてのスタートを切ると、そういうわけですな。
同時に、当団は、トロンボーンの新首席奏者の採用を、2人続けて、30代半ば過ぎという、本来ならばオーディション対象外となる年齢の人物とする「例外処理」をしたわけで、この前例が、今後どのように当団の"あり方"を変えて行くかにも注目したい。←本件については、下記「訂正」をご参照願いたく(5/12記)
「"既に上手い人"を他所から引っ張ってくる」のではなく、「若手を自分たちの首席に相応しい奏者に育て上げる」ことこそが、当団の"あり方"の最大の魅力だと信じてきた私としては、正直フクザツな心境ではあるけれど...
新入団員情報、「びっくり」の2点目は、1stヴァイオリンに採用されたJun Keller。今度は何が「びっくり」か? お気づきになりませんか?? この人のファーストネーム。そう「Jun=ジュン」という名前。これって、まるで日本人みたいでしょ?
パンパカパーン!(古い^^;)。そうなんです、な、なんと、このJun Keller、日本人とドイツ人のハーフなんです!!!
ウィーン国立音大でピアノの教授を務めるドイツ人の父と日本人ピアニストの母の間に生まれたハーフ。兄のトモ・ケラーも同じくヴァイオリン奏者(ドイツのどこかのオケに在席している由)という"日系人"が、ついに当団のメンバーとなったわけ。これはまさに「快挙」と言うに相応しい出来事でしょう!
女性団員の入団は(渋々^^;)認めても、顔つきが明らかに違ってしまう東洋系団員の入団は認めないんじゃないか。私、なんとなくそんな風に考えていたんです。でも、認めたね。当団、明らかに「変貌」しているわ...
この人の顔、私、まだ確認していないのだけど、もしかして彼かな?って人は、先般の「第九」にも登場してた。仮にその人がジュン君(笑)だとしたら、「あぁ、そう言われればそうかな」って雰囲気程度の"東洋系"ではある。
でも、だからどうだということではなくて、こういう"道筋"ができたってことに大きな意味があるのだろう。ご承知の通り、団員の何人かは日本人女性と結婚していて、その中には、自分の子供を当団員にすべく"英才教育"している人物もいると聞く。そういう人たちにとっては、この「前例」、とても頼もしく映っているのではないだろうか。
そして、純粋の"日本人"が団員となる日がいずれ訪れるようなことがあれば、このジュン君の入団は、歴史の大きな転換点として記録されるものとなるのでもあろうね。
いやしかし、当団も変ったわ。それがいいことなのかどうかは、現時点ではなんとも言えないのだけれど...
そうそう、他の新入団員についてもちょっと触れときましょうね。
チェロのHaertelは、フォルクスオパー(VO)の首席奏者とのこと(VOオケのメンバー表でも確認済)。ってことは、あれかな、ヘルツァーあたりが引退する時が来たら、"後がま"に座るって可能性もあるのかな。
ハープのPallocについては、以前記した通り。フランス人女性です。
コンバスのSikorskiはポーランド人とのこと。シコルスキなんて、まさに"それっぽい"名前ですわな。
以上!(長いっつの^^;)
★5月12日付追加と訂正(お詫び)
バウスフィールドに関して、信頼できる筋から追加情報を頂戴した。
それによると、オーディションは昨年末に行われ、その事実は、翌日にはヨーロッパ中のトロンボーン奏者たちの話題になったとのこと("業界"でも大ニュースだったと^^;)。オーディションには自らの意思で応募したようで、35歳という、移籍ギリギリの年齢での「大決断」であったらしい。
なお、バ氏の採用条件の中に、半年後にロンドン響に戻ることが可能、という"特約"が付いているとの情報もある(ロンドン響は、その間「首席」ポストを空席にして待つらしい)。これだけの大物だけに、万一当団と合わなかった時のために"帰る場所"を残しておくという配慮なのだろう。
次に訂正。まず、バウスフィールドのスペルが間違ってました>恥ずかし(^^;。BausfieldではなくてBousfieldが正解(本文は既に訂正済)。ちなみに、ご当人のインタビューによると、Bousfieldとは「鉄を産するところ」といった意味になるらしいが...
それから、重要な訂正。私、本文中で、30代半ばのバ氏の採用を「例外処理」と書いたけど、当団(っていうかウィーン国立歌劇場管弦楽団)のオーディションの年齢制限は35歳とのことで、よって、氏の応募はギリギリセーフだったということになる。
いやぁ、これは面目ない。私、その昔に何かで「WPhのオーディションは30歳まで」と読んだ気がしていたので、今までそう信じていろいろ書いてきちゃったんだけど、これは完全な勘違いで、他のヨーロッパのオケ同様、昔からずっと「35歳まで」という条件だったらしい。とんだ勘違いからトンチンカン(死語?^^;)なことを書きましてごめんなさい。
なお、前後の文脈の関係から本文はそのままにしてるんで、その旨ご承知置きのほどを。
●2001年ザルツブルク・モーツァルト週間スケジュール判明
当ページの"ネタ元"として毎度お馴染みの不協和音S氏から、来年のザルツブルク・モーツァルト週間当団関連スケジュール情報が届いたので、そのメールを転載させていただく。
メール転載:ここから-----------------------------------------
今日、来年の「モーツァルト週間」(ザルツ)の冊子が届きましたが、これがなかなか強力なのです。
とりあえず、WPhは3回あって、
1/27(Sat)19:30/GF
Dirigent : Sir Roger Norrington
Solist : Dieter Flury, Flote
Haydn : Symphonie Es-Dur Hob.I:43 "Merkur"
Mozart : Konzert D-Dur fur Flote und Orchester KV314
Mozart : Symphonie C-dur KV551 "Jupiter-Symphonie"
1/30(Tue)19:30/GF
Dirigent : Nikolaus Harnoncourt
Solisten : Dorothea Roschmann, Herbert Lippert, Robert Holl
Arnold Schoenberg Chor
Haydn : Die Schopfung, Oratorium in drei Teilen Hob.XXI:2
2/02(Fri)19:30/GF
Dirigent : Sir Charles Mackerras
Solist : Leon Fleisher
Mozart : Symphonie G-Dur KV318
Mozart : Symphonie D-Dur KV133
Mozart : Konzert A-Dur fur Klavier und Orchester KV488
Mozart : Serenade D-Dur KV320 "Posthorn-Serenade" mit dem Marsch D-Dur KV335/1
以上です。
GF : Grosses Festspielhaus です。
1/31の昼にA.フィッシャー/新オーストロ・ハンガリー・ハイドンフィル(Neue Osterreichisch-Ungarische Haydn-Philharmonie、、、何で「新」が付いたかは不明)のシュルツ・吉野のフルートとハープなんてのもあります。
ノリントン/カメラータアカデミカの「薄馬鹿」とか、ブリュッヘン/モーツァルテウムとエディット・マティスの競演とか、アーノンクール/コンチェントゥス・ムジクスのハフナーセレナーデと前座にバセットクラリネット協奏曲(ヴォルフガング・マイヤー)とか、凄く充実してますが。
-----------------------------------------ここまで
◎ニュースのツボ◎
ザルツブルク・モーツァルト週間と言えば、当団にとって、数あるモーツァルト演奏機会の中でも「最重要」な位置を占める場だと思うのだが、その指揮者が、ノリントンにアーノンクールにマッケラス。今となっては決して「意外」でも「斬新」でもない人選ではあるんだけど(マッケラスは珍しいか?)、でもやっぱ、「時代が変わったよなぁ」って気がするよね。
個人的には、マッケラスの振るプログラムに興味大。「ポストホルン」が、最初の行進曲(入場用?)のみ付属バージョンで演奏されるなんて、昨秋の不協和音演奏会仕様と一緒だしね(S氏、また当団にマネされましたね>内輪ウケで失礼^^;)。
ところで、新オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーの「新」の"真相"だが、こちらに解説が出ているので、どうぞご参考としていただきたく。
●ウィーン国立歌劇場来日公演スケジュール詳報
今秋に予定されているウィーン国立歌劇場来日公演のスケジュールが以下の通りとなった模様。なお、各演目の指揮者および主な出演者については、1999年11月16日付NEWSをご参照されたし。
- ナクソス島のアリアドネ >> 神奈川県民ホール >> 10/22(日)、10/25(水)、10/28(土)
- シャモニーのリンダ >> NHKホール >> 11/5(日)、11/8(水)、11/11(土)
- メリー・ウィドウ >> 東京文化会館 >> 11/1(水)、11/4(土)、11/10(金)
◎ニュースのツボ◎
というわけで、各演目3公演ずつということになったようだ。
しかし、ちょっとびっくりなのは、「ナクソス島…」が全公演神奈川県民ホールだってこと。都内の会場が取れなかったためなのか、あるいは"積極的な理由"があってそうしたのか...。真相は不明だが、いずれにしても、過去にはなかった(神奈川県民Hでの公演はあったけど)珍しい展開であると。
あと、前半が「ナクソス島…」だけってことになるので、オケの"第一陣"は小人数ということになりそう。まず40人ほどが10月19日頃に到着して、その後、10月29日頃に第ニ陣が到着・合流する。おそらくそんなスケジュールになるんじゃないかと、あくまでも勝手に推測するワケですが(^^;
●新メンバー表から読み取る人事異動状況とその「考察」
当団公式ページのメンバー表が更新された(1/16付)。この名簿と、手元にある昨年6月の定期演奏会(小澤指揮)パンフレット掲載のメンバー表を比較し、その結果判明した当団メンバーの"人事異動"状況を以下にまとめる。
また、ウィーン国立歌劇場1999/2000シーズンプログラム掲載の国立歌劇場オケ(以下"SOオケ")メンバー表を元に、"ウィーンフィル(WPh)"のメンバーにはなっていない「準構成員」(笑)の氏名もご紹介するので、ご参考としていただきたい。
<<コンサートマスター>>
異動なし。
<<1stヴァイオリン>>
異動なし。
☆第1席のSteudeは、SOオケにおいてはコンサートマスターの第5席。
<<2ndヴァイオリン>>
WPhメンバーには異動なし。SOオケメンバーとしてThomas Vinklat(第18席)、Johannes Kostner(第19席)、Martin Klimek(第20席)の3名。
☆Waechter以下3名が「首席」格(1プルトの外で弾く可能性がある人ということ)。
<<ヴィオラ>>
Wolf-Dieter Rathが、トゥッティ奏者第12席から同第3席へ異動。Elmar LandererがWPhメンバーに昇格。
☆SOオケでは、Koll以下3名が首席(Solo)として別枠記載。Peisteiner以下がトゥッティ奏者。
<<チェロ>>
WPhメンバーには異動なし。SOオケ首席(第3席)としてTamas Varga。
☆WPhとしては、HerzerとBartolomeyが首席(SOオケでは、Vargaまでの3名が首席として別枠記載)。Dolezal以下がトゥッティ奏者。
<<コントラバス>>
Martin Ungerが退団(在籍時はトゥッティ奏者第1席)。Georg StrakaがWPhメンバーに昇格。SOオケメンバーとしてMichael Bladerer。
☆WPh、SOオケ共に首席はPoschとMayerのみ。首席の第3席が空席となっている>"いた"かもしれないけど...(SOオケでは、Posch、Mayerと"空席"の3名が首席として別枠記載)。
<<ハープ>>
WPhメンバーには異動なし。SOオケメンバーとしてXavier de Maistre(第3席)。
<<フルート>>
異動なし。
☆上位3名が首席(1番担当)。
<<オーボエ>>
WPhメンバーには異動なし。SOオケ首席(第3席)としてClemens Horak。
☆WPhとしては、BoisitsとGabrielが首席。
<<クラリネット>>
WPhメンバーには異動なし。SOオケメンバーとしてAndreas Wieser(2番の第3席)。
☆上位3名が首席。
<<ファゴット>>
WPhメンバーには異動なし。SOオケメンバーとしてWolfgang Koblitz(2番の第3席)。
☆上位3名が首席。
<<ホルン>>
Volker Altmannが4番の第1席から2番の第1席へ、Wolfgang Vladarが2番の第3席から3番の第2席へ、Fliedrich Pfeifferが3番の第2席から4番の第2席へそれぞれ異動。
☆ホルンは上位から順に首席(3名)→2番(3名)→3番(2名)→4番(2名)となる。
<<トランペット>>
Josef Pombergerが首席の第1席から2番の第2席へ異動。SOオケ首席(第3席)としてMartin Muelfellner(2番の第3席から異動)←たぶん。
☆WPhとしては、SchuhとEderが首席。
<<トロンボーン>>
WPhメンバーには異動なし。SOメンバーとしてDietmar Kueblboeck(2番の第2席)。
☆トロンボーンは上位から順に首席→2番→バストロンボーンが各2名ずつとなる。つまり、WPhとしての2番はMcElheneyのみということ(もしかしたらKueblboeckが首席の第2席で、Madasが2番の第1席かもしれないが...>実質的にはKueblboeckが首席格として演奏しているようなので)。
<<テューバ>>
WPhメンバーには異動なし。SOメンバーとしてPaul Adolf Halwax(第2席)。
☆一応Pisarkiewiczが首席格ということになるんだろうか??
<<打楽器>>
Anton Mittermayer(ティンパニ第3席)がWPhメンバーに昇格。
☆打楽器は上位3名がティンパニ奏者(SOオケでは別枠記載)。ただし"専門職"ではなく、必要に応じて他の打楽器も担当する。
◎ニュースのツボ◎
というわけなんだけど、おわかりになりましたかね? いちいち「第何席」とか書いてるのがちょっと鬱陶しいかもしれないけど、一応、正確を期したつもりなんで、ここはひとつご容赦いただきたいのだが。
で、その「席次」についてなんだけど、いろいろ誤解されている面もありそうなので、この機会に若干の「解説」をさせていただきたいと思う。
当団においては、席次は原則として「年功序列」というか「入団順」となっている。管楽器が最もわかりやすくて、例えばホルンの場合、首席(1番担当)は、トムベック→ロナルド→ラルスという席次だが、これは「入団順」に他ならない。2番ホルンの御神体→ヤノシュツ父→ゼルナーも同じこと。他のパートも、原則的にはみんな同じ"原則"に基づいている。
よって、コンサートマスターの、キュッヒル→ヒンク→ホーネック→ゲーデというのも同じことで(正確にはコンマス"就任順"かな)、決して「実力順」(あるいは「偉い順」^^;)ではないのだ。キュッヒルが弾いてないと、あるいは、管楽器に、首席の第1席であるシュルツやシュミードルの姿がないと、「一線級が出てない」とか、ひどい場合は「二軍メンバーによる演奏」なんて言う人が時々いるが、それははっきり言ってナンセンス。当団のシステムを誤解した上での思い込みに他ならない(もちろん、「結果的には"技量順"になっている」という見解を示す方がいらしても、それについてとやかく言う筋合いはないが...)。
ただ、この「入団順」の原則は、弦のトゥッティ奏者については一部外れる場合がある。入団当初は、この原則に基づいて"末席"からスタートするのだが(よって、座る席も後ろの方)、その後のパート内でのアンサンブル面でのバランスなどを考慮し、後年、席次を異動することがあるのだ(というか、それが一般的)。例えば、今回あった、ヴィオラのRathの異動みたいに。
当団の場合、弦楽器の"並び順"は席次通りとなるため(確か、ベルリンフィルなんかは、席順をローテーションしてたはず)、"原則"に縛られてしまうと、コンマスの後ろから順に年寄り→若手と座ることになってしまうわけで、これは現実的でない。そこで、ある程度の年数が経つと、諸事情を考慮して席次を変えると、そういうことなのだ(たぶん^^;)。
ちなみに、管楽器の場合は、担当する曲と席次は基本的に無関係と考えて良い。席次が上だからその人が必ずメインの曲を吹く、といったことはない。演奏上は、あくまでも"同格"として扱われているわけだ。
これまでにも、当ページ内では「何番の第何席」みたいな表現を度々してきたのだが、これで大体のことはおわかりいただけたと思う(たぶん^^;)。それでもよくわからないことがあれば、すみませんが、メールででも問い合わせてください。あ、あと、オマエこそ勘違いしとる!というご指摘でも結構ですので>"事情通"の皆様。
★1月26日付訂正
上に「席次は原則として『年功序列』というか『入団順』となっている」と書いたが、これは少々事実に反するようだ。というのも、入団年の新旧と席次の逆転現象という事例があったからで(ヴィオラ首席のリーとフローン、フルート首席のシュルツとニーダーマイヤー)、そこから考えると、次のように表現するのが(おそらく)正しいものと思われる。
当団においては、席次は原則として「年功序列」というか「入団順」(コンマスと首席は「就任順」)となっている。
というわけで、大変お手数ですが、該当部分は上記に置き換えてお読みいただきたく。
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