●恒例!来シーズンスケジュール速報 今年もまた、さる筋からのご協力を得て来シーズンスケジュールの速報をお伝えする。 ----------------- * ----------------- * ----------------- ☆[ ]内の会場はMV:ウィーン楽友協会、KH:ウィーン・コンツェルトハウス 11月11日(木)[富山:オーバード・ホール] 11月12日(金)[大阪:フェスティバルホール] 11月13日(土)[三重県文化会館大ホール] 11月15日(月)[福岡シンフォニーホール] 11月16日(火)[サントリーホール] 11月17日(水)[サントリーホール] 11月20日(土)[静岡:グランシップ大ホール] 11月21日(日)[サントリーホール] ◇ ニュースのツボ ◇ ★4月26日付"初版"
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●メストルがウィーンフィル会員に 当団今年度第6回定期演奏会(2月14-15日:小澤指揮)にて配布の公演プログラム冊子に掲載されたヘルスベルク団長による「ウィーンフィル日誌」によると、1月21日に行われた団員総会において、ハープ奏者のクサヴィエ・ドゥ・メストルがウィーンフィルの会員となることが承認されたとのこと。 クサヴィエ・ドゥ・メストル (Xavier de Maistre:ハープ) ◇ ニュースのツボ ◇ 当団における男性ハープ奏者の系譜にしっかりと名を刻んだメストル。生粋のフランス人であるわけだが、先にWOWOWで放送された2002年5月の定期演奏会(プレヴィン指揮)におけるヒナステラの協奏曲演奏時のインタビューによれば、子どもの頃に当団「ニューイヤー」のテレビ放送を見て、両親に「いつかここに座って演奏する!」と宣言したとのことなので、その「夢」を実現した人物、でもあるわけだ。フランス人にとっての当団というのがどういう位置づけなのかはわからないが、我々的には、見事な"志"を持った少年だったと、そう言って構わないだろう(笑)
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●2004年ウィーンフィル・ウィーク・ジャパン スケジュール発表 「音楽の友」3月号に、今年のウィーン・フィルハーモニー・ウィーク インジャパンのスケジュールが発表されていたので、以下に転載する。 11月11日(木) 富山:オーバード・ホール 11月12日(金) 大阪:フェスティバルホール 11月13日(土) 三重県文化会館大ホール 11月15日(月) 福岡シンフォニーホール 11月16日(火) サントリーホール 11月17日(水) サントリーホール 11月20日(土) 静岡:グランシップ大ホール 11月21日(日) サントリーホール ※"シュトラウス物"をやる日については、プログラム欄に「他」の文字も見えるので、あと数曲が演奏されるものと思われます。 ◇ ニュースのツボ ◇ 以前から情報があったとおり、メインプログラムはチャイコフスキーの「三大交響曲」ということで、これをゲルギエフがどう振るのか、これがなんと言っても一番の興味の対象となりましょう。
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●3人がウィーンフィル会員に"昇格" 当団今年度第5回定期演奏会(1月10-11日:ラトル指揮)にて配布の公演プログラム冊子に掲載されたヘルスベルク団長による「ウィーンフィル日誌」によると、昨年12月11日に行われた団員総会において、第1ヴァイオリン奏者のジュン・ケラー、チェロ奏者のヴォルフガンク・ヘルテル、首席トロンボーン奏者のイアン・ボースフィールドの3名がウィーンフィルの会員となることが承認されたとのこと。 ジュン・ケラー (Jun Keller:ヴァイオリン) ヴォルフガンク・ヘルテル (Wolfgang Härtel:チェロ) イアン・ボースフィールド (Ian Bousfield:トロンボーン) ◇ ニュースのツボ ◇ ジュン・ケラーの時には「ついに日系人入団!」、ボースフィールドの時には「大物移籍!!」と大いに驚き、そして大騒ぎしたわけであったが、彼らがウィーンフィル会員となることが認められた3年後の今となっては、日系人どころか「日本人」である杉山氏の入団までもが現実のものとなってしまったわけで、なんともはや、この激変ぶりには改めて驚くばかりである。 |
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●元首席フルート奏者トリップ死去
同じく、今年度第5回定期演奏会プログラム冊子に掲載された「ウィーンフィル日誌」によると、昨年12月15日に、元首席フルート奏者であるウェルナー・トリップ(Werner Tripp)が死去したとのこと。享年73歳。 ◇ ニュースのツボ ◇ またしても往年の名奏者がこの世を去った。1960年代から70年代半ばまでを代表する名物奏者。この人の演奏では、やはり1975年のベームとの来日公演におけるものが、我々にとっては印象深いものでありましょうな。 ◇◇ 「200CD ウィーン・フィルの響き」"ウィーン・フィル第三の男たち 木管楽器編"より ◇ ◇ この人の"ナマ音"を最初に聴いたのは中学生の時だった。曲はモーツァルトのフルート四重奏曲第1番。冒頭の上昇音型を耳にした時、フルートというよりも「笛」と呼ぶに相応しいその澄んだ音色に、クラクラと眩暈を覚えたことを今でも記憶している。それは、純朴な(?)田舎の中学生にとって、初めて聴く「妙なる調べ」そのものだったのだ...。数年前、久しぶり(二十数年ぶり)に彼の演奏を聴く機会があった。さすがに年齢からくる"衰え"は隠せなかったが、音楽の前向きな力強さは健在で、十分に堪能させてもらった。シュルツらがインターナショナルな方向に振り向けた現在のフルートセクションの「音」を思うと、彼が最後の《ウィーンのフルート》だったと言えるかもしれない。定年を前に早々と退団してしまったのが惜しまれる。
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●新首席オーボエ奏者は、またしてもウィーン響から! 関係筋からの情報によると、昨年末に行われたオーディションの結果、現ウィーン交響楽団首席オーボエ奏者であるハラルト・ヘルトが、国立歌劇場管弦楽団の新首席オーボエ奏者に選出されたとのこと。本年9月から着任となる。 ハラルト・ヘルト (Harald Hörth:オーボエ) ◇ ニュースのツボ ◇ というわけで、新しい首席オーボエ奏者には、「またしても」ウィーン響からの移籍という形でヘルトが決まった。先のホラークに続いてまたしても首席奏者が"流出"することになったわけで、ウィーン響としても心中穏やかならざるものがあるだろう(!?)
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