竹

最近読んだ本についての独り言

竹


独り言<その1>



マネー・ストリッパー/花井愛子(徳間文庫)(1998/04/04)
 何を思ったか、貧乏になってストリッパーにまでなる話だと思い込んでました。なぜ??(^^;;
相続問題を取り上げて半自伝的に・・・と編集部は書いてますが、筆者曰く、ソフトに脚色されているそうです。(あとがきより)相続の問題って、難しいですよね。特に、この話のように有名人であったり、資産があったりすると大変だろうなぁ、と思うわけです。(だからって、負債を相続させられるのも、それはそれでどうかと思うけど(^^;)相続の本を本気で読んでおいてもいいかな、と思わせる本でした。(これじゃ全然内容がわからないだろうなぁ)(^^;?

おいしい紅茶生活 四季折々の飲み方・楽しみ方/礒淵 猛(PHP文庫)(1998/03/30)
 紅茶はお好きですか?うえはらは大好きです。
うえはらはお気楽に紅茶と付き合っているので、別にあらたまってこういう本を読むことも滅多にないのですが文庫本だし、過去に買ったことのある紅茶の関連の本を書いていた方が作者だったので、ついつい・・・。(^^;結果は、やっぱり日本でも気軽に紅茶を楽しみたいよね、という気にさせられました。うえはらもテキトーに紅茶を入れるタイプなので、変に固くなったり格調を気にしない、珍しい人なのかもしれません。ちょっと試したくなったのは、自作のスパイスティーとレモンミルクティーでしょうか・・・。不思議な組み合わせに憧れてたりして・・・(^^;;;

ダヤンのスケッチ紀行 モロッコへ行こう/池田あきこ(中公文庫)(1998/03/27)
 ダヤンって猫、知ってますか?「わちふぃーるど」を知っている方なら、そうあの猫です!
この本は、文庫ですがスケッチ紀行なので絵本のように読めます。おすすめです。モロッコの色や風や風景、人が見えてくるような気がします。
今まで「わちふぃーるど」関係は、グッズを見かけることがあったり、雑誌に料理の作り方が物語り仕立てで載っていたりしたのを見かけていただけです。目つきが個性的な猫だなぁ、くらいしか思っていませんでした。(印象として、ますむらひろしのアルタゴオルみたいかな?)たまたま研修で用賀に数日通ってまして、休み時間に本屋さんに足繁く通っていたわけです。(プレイステーションの雑誌の立ち読みの為(^^; )新刊で平積してあった表紙と、タイトルを見て、読むのに時間もかからなそうだし・・・・と買ったのでした。
しかし、読み終わったらモロッコに無性に行きたくなりましたねぇ・・・。これだけ楽しい旅が出来るなら、行きたいです。しかし、言葉の壁って絵を描ける人にはあまり関係ないのかもしれませんね。すごく、そう思いました。絵で描けば説明できるもんなぁ。いいですねぇ。( ̄_ ̄)ふふぅん。
店先で立ち読みのお勧め第2弾です。(^^;?

奇妙な恋の物語/阿刀田 高編 日本ペンクラブ編(光文社)(1998/03/26)
 アンソロジーって好きなんですよ。でも結構外れるので悲しい。しかし、この本はアタリだと思うんですが、どうでしょう?
森瑶子をよく読むので、載っているしいいか、と買ったんですがアタリは”浅田次郎”だったように思います。「鉄道員(ぽっぽや)」に収録されていた、「ラブレター」という作品が選ばれています。これが、いいんですよ。いちばん最初の作品なんですが、泣けちゃって・・・。
話は、大雑把に言うと、出稼ぎで不法就労にならないように日本人と結婚した女性が亡くなって、戸籍を貸した(売った)男が遺体を引き取りに行く話です。で、この会ったこともない女性から自分宛てに手紙が来ているんです。うーん、新宿の”今”を考えるとないとは言えない、笑えない、せつない恋の話です。(しかも相手は死んでいるし)

「鉄道員」自体は、会社の(ホモという噂まである(^^;)某部長が薦めていたのですが、ちょっと本気にしていなかったんです。(失敬、失敬)素晴らしいっすねっ!他にもOLの言い分に振り回される男の話や、淡い恋心を抱いたまま、自分で終わりにしてしまう人妻の話などもあります。ちょっと店先で立ち読みしてみませんか?

鬼面の塔/栗本 薫(早川文庫)(1998/03/18)
 グインサーガの外伝で魔王の国の戦士の続きです。(--;;
実は、この本が新刊で出ていて、読みはじめたら1冊抜けていることに気付き、慌てて休止。前の巻を読み終わってからあらためて読みはじめました。うーん・・・・。しかし、1冊読んだ割には話がちっとも進まない。(--#おとなしく次の巻での、鬼面の塔の中での冒険談を待ちますわ。(T-T)

魔王の国の戦士/栗本 薫(早川文庫)(1998/03/15)
 グインサーガの外伝です。ただ今、グインはキタイを旅行中です。(^^;外伝は本編よりもオドロオドロしい感じと”ヒロイックファンタジー”だったんだよなぁ、と思い出させてくれる魔法や妖魔が出てきて派手なので好きです。なかなか新刊は出ませんけど。今回のグインのシルヴィア探索はずーっと外伝でだけ進んでいます。本編ではグインは行方不明です。主人公が留守なのに、話は進んでいっちゃうんですよねー。まぁ、いいか。うえはらはそれよりも何よりも、シルヴィアなんぞに熱を上げたグインが情けないのでした。はぁ、しっかりしてくれよー。シルヴィアなんて、高慢ちきで嫌味な小娘じゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!うぅっ。(T-T)
今回は、塔を案内してくれた、お喋りな坊さんがお気に入り。幼い少年美形キャラもいいんですけどねー。

地下鉄の友/泉 麻人(講談社)(1998/03)
 そういえば、文庫本で読むのは初めてだなぁ、などと感慨にふけりながら読みました。多分、父が週間文春とかを毎週買っていたので、それでコラムやエッセイを読んでいたのではないか、と思われます。(自信なし)
しかし、泉さんの人間ウォッチ、楽しいデス。しかもこの人間ウォッチ、ウツルんですねぇ。うえはらは、読みかけの本を閉じて電車から降りる時に、ホームのアナウンスの「この辺で京浜東北線、ドアを閉めます」を聞いて、「この辺ってどのへん??」とか1人で突っ込みをいれてしまいました。(うーん、ナチュラル・ハイ)花モクの後の金曜日の朝の華やかさに混じる、昨夜の飲み過ぎ(?)の”土気色した顔の人”は、更にツボに入ってしまいました。もしも、電車の中で読もうと思う人がいらっしゃいましたら、お気を付け下さい。はい。

タイム・リーパー/大原まりこ(早川書房)(1998/02)
 大原まりこを読むのは久しぶり。もともと兄に借りて読んでいたので、自分では1冊も持っていなかった。「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」は欲しいなぁ。それはさておき、今回のタイム・リーパーは時間軸がずれる・・・というか、時間を飛び越える能力者の話です。それだけで終わらせないところが嬉しい。やっぱり、未来がわかってしまったら変わってしまうじゃないか、と思いますよね。うんうん。しかし、変わるものと変わらないものがある。どれを残すのか、また残す歴史の方に辛い事があるのがわかっていながら・・・・というのがいいんですねー。
本が割と厚かったので、もっと色々な場所に飛んでしまうかと思いましたが、違いました。安易に物語の舞台を移さずに話を進めていけるところは素晴らしいです。
たまご猫/皆川博子(早川書房)(1998/02)
 特に皆川博子が好きなわけではなかった。タイトルと文庫本の表紙の絵に惹かれただけ。しかし、初めて読んだ皆川さんの本には、”能”の舞台を彷彿させる雰囲気があったと思う。収録作品に浄瑠璃の「安寿と厨子王」が出てきたりする所為もあるかもしれない。雰囲気を感覚的に伝えるとすれば、能の演目にある、”桜の花の下で狂乱している女性”(演目名を忘れました)(^^;、あれである。美しいのだが、恐ろしい。そんな世界のような気がした。
今度、別の作品も読んでみようと思う。

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矢文ue2@tk.airnet.ne.jp