小学校の調理実習でカレーを作って料理の楽しさを初めて知った。
基本的にモノを作るのは好きだが、図工などとは違って味覚に訴える部分がある。
カレーは誰がつくってもカレー味である。調理実習の題材としてよく考えられている。
当然、帰宅したその少年は母親に自慢げに話をする。
カレー作ったんだよ。
それ以来、我が家のカレー作りはわたしの独壇場となった。カレーを作りたいというわたしと家事を手伝ってもらうという母親の利害が一致したためである。また家族の最年少が作ったカレーである。家族も不味いとは評さない。現に不味くはない。普通のカレーを不味く作るにはそうとうの技術がいると思われる。
ちなみにどろどろのこってりカレーである。(ルーから作る場合はさらさらのカレー)
こだわりとしては
こんなところ。
転機が訪れた。一人暮らしの生活である。当然自炊だが、カレーは全く作っていない。
なぜなら、会社の近所に店が少なく、数人で食事できるのが昼定食をやっている飲み屋かカレーショップぐらいなのである。つまり、週2回程カレーを食している。いわゆる黄レンジャーの一歩手前である。
料理は好きではあったがレパートリーがなかった。一人暮らしの物理的条件として、手軽で日持ちするものが主体となる。
結果として御飯は3合炊いたものを小分けして冷凍。味噌汁の具は乾燥ワカメと切って冷凍した長ねぎ。おかずは1品。で3人前程作って3日間同じメニュー。
これで、一向に飽きないのが我ながら笑ってしまう。
夏の定番は炒めもの系。冬の定番は鍋もの系。
最近のお気に入りは、豚ひき、茄子、キムチをじっくり炒めたもの。
レシピなんてものはない。分量や使う調味料はその時の雰囲気。
料理は楽しい。