005 小野氏 1998.07.05

妹子以降、猪俣時範までの小野氏をみると、いくつかの系図がある、または考えられるために、決定的な説は存在しないらしい。
但し、始めの小野妹子━毛人━毛野と、終わりの小野隆泰━時資━猪俣時範は共通しているので、小野毛野から隆泰までの諸系図と関連する人物の関係図を以下に挙げる。(人名辞典等にある箇々の関係記述を図にしたのも含まれます。)

『寛永諸家系図伝 第14』
(校:斎木一馬、林亮勝、橋本政宜、発行:(株)続群書類従完成会[1992])
毛野━永見━岑守━時季━隆泰

『新訂寛政重修諸家譜 第10』
(編:高柳光寿、岡山泰四、斎木一馬、発行:(株)続群書類従完成会[1965])
毛野━永見━岑守┳篁━保衡━忠範━義村━忠時━時仲━時季━隆泰
        ┗葛絃━好古

『系図纂要 第14冊』
(監:宝月圭吾、岩沢愿彦、発行:(株)名著出版[1973])
┏毛野━永見━峯守━篁┳俊生┳義材
┗老━石根━春枝   ┃  ┗美材
           ┣葛絃┳保衡
           ┃  ┗好古━忠時━時仲━時季━隆泰
           ┗忠範

『全国名字辞典』(著:森岡浩、発行:(株)東京堂出版[1997])、
『日本史小百科<家系>』(著:豊田武、発行:(株)東京堂出版[1993])
毛野━永見━岑守┳篁━保衡━某━某━某━某━時季━隆泰
        ┣葛絃━好古
        ┗俊生━美樹

『系図研究の基礎知識 第1巻 序章・古代・中世(I)』
(著:近藤安太郎、発行:(株)近藤出版社[1989])
┏毛野━永見(老の孫?)━峰守┳葛絃(葛絵?)
┗老             ┣俊生━義材
               ┣葛絵━好古
               ┗保衡━諸典━孝泰

篁┳忠範━義村━忠時━時仲━時季
 ┗保衡━諸典━孝泰

『古代氏族系譜集成 上巻』(編:宝賀寿男、発行:古代氏族研究会[1986])
毛野━老┳竹良(都久良)━永見┳岑守━篁┳俊生
    ┗石根        ┃    ┣葛絃
               ┃    ┣忠範━美材(義村、美樹)━忠時━時仲━時季
               ┃    ┗保衡━諸典━孝泰
               ┗石雄━春枝━連岑(━諸典━孝泰)?

『日本史広辞典』(編:日本史広辞典編集委員会、発行:(株)山川出版社[1997])
老━石根

永見━岑守━篁━後生(俊生)━美材

葛絃━好古

『国史大辞典 第2巻』(編:国史大辞典編集委員会、発行:(株)吉川弘文館[1980])、
『平安時代史事典 本編上あ〜そ』(監:角田文衞、発行:角川書店[1997])
永見━岑守━篁┳俊生━美材
       ┗葛絃━好古

石雄━春枝

『コンサイス日本人名事典<改訂新版>』(編:三省堂編修所、発行:(株)三省堂[1993])
老━石根

永見━岑守━篁┳俊生━美材(美樹、義材)
       ┗葛絃━好古

『日本人名大事典(新撰大人名辭典)第1巻』(編:下中邦彦、発行:(株)平凡社[1979])
老━石根

妹子━某━某━永見━岑守━篁┳某━義材
              ┗葛弦━好古

ひどい有り様。
しかし、官僚、文人、武将など著名人が多いので、分かる範囲の生没年や活躍した時代等を考慮してわたしなりに説を絞ってみたい。
生没年等が正しいという確証は持てないことや、わたし自身が歴史に関して無知であることは十分承知の上での話です。
ということで。今回はこれまで。次回は予定を変更して引き続き小野氏のお話です。


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