027 兼重慎一 2002.5.12 (変更2002.6.2)

兼重慎一は高祖父河北一の義弟である。
先妻トメとの間に虎三郎、馬屋原政之進、国司精造がいる。
後妻のツルは一の妹で、ツルとその先夫三浦政三郎娘キクは、虎三郎の妻である。
女流日本画家梅(暗香)はツルとの子である。

以下、『明治維新人名辞典』(編:日本歴史学会、発行:(株)吉川弘文館[1981])より。

兼重慎一
文化14(1817).6.4-明治30(1897).2.1 (81)
諱:慎
称:譲蔵、慎一
字:宣明
号:桐塢、桐堂
生:周防国吉敷郡切畑村
身:萩藩八組士
禄:60石
贈:従五位

萩藩校明倫館に入り、学問進んで村田清風に接し激励された。天保11年初めて仕官し右筆座の筆者役を勤め、嘉永6年の米使来航により相模警衛に加わり、安政5年には山田亦介らと兵庫警衛の方策を定めた。文久3年世子に扈従して上京したが、八月の政変後は藩主訴冤のため奔走し、元治元年禁門の変後の恭順派政府のため譴責せられた。慶応元年藩論回復によって国防方に参画し、大村益次郎と兵制を改革した。その後も常に内にあって国政に参じたが、維新後は藩史の編集に専念し、東京芝白金猿町邸で病死した。年81。

系:

    河北信藏                  嶺村素輔
    ┝━━━┳━一            ┝━━━━━一枝
    フキ    ┃  ┝━━━━━━俊          ┝━━━━━母
            ┃  伊登                      貞子
            ┃
            ┗━ツル
                  ┝━━━━━暗香
    兼重宣之──慎一
                ├────┬─虎三郎
                トメ      │
                          ├─馬屋原政之進
                          │
                          └─国司精造
                          

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