002 身分証明書 1998.05.09

わたしは履歴書に書くような免許や資格の類は何も持っていない。
といっても、履歴書に書けないような免許や資格も持っていないが...
あっ、生きる資格はあるか。

以前持ってて、その後剥奪されたらとても不便に感じることもあるだろうが、はじめからないので特に不便さは感じない。はずである。
ところが、多くの人間が手に入れて、半ば持ってるのが当り前の状態になると、辛いことがある。かもしれない。

身分証明書。もちろん、お役所が発行してくれる身分証明書もあるが、世の中身分証明書といえば車の普通免許がほとんどである。あ、日本でね。(わたしの世の中は随分狭いなぁ...)
仮に警察に職務質問を受けても、わたしは身分を証明するものは何一つ携帯していない。
たまたま通院してたら、健康保険証があるが顔写真はない。
海外旅行に行く途中なら、パスポートがあるだろうが、現在わたしのパスポートは期限が切れている。当然普段から持ち歩いたりはしない。
学生の時は学生証があったが今勤めている会社では社員証などはない。
財布のカード類を見せても、「拾ったのか?」なんて言われたら...
まさか、「盗んだのか?」なんて言わないでしょうね、おまわりさん。
「これ、僕のです。」と言ったところで、「じゃ、これが君のだって証明できる?」
くぅーっ、「おまわりさん、これが僕のじゃないって証拠でもあるの?」
「質問に答えなさい。」
「.........」
「ちょっと、署までご同行願います。」
イヤじゃ。


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