010 スポーツ観戦 1998.11.14

日米親善野球をTV観戦していると、選手の実力の違い以上に、放送自体が日本のプロ野球とは全く違うことに気付く。
キャッチャーが捕球した瞬間やバットに球が当たった瞬間に心地よく懐かしい野球の音が聞こえてくるのだ。
もちろん、小学生や中学生の頃に耳にした音とは全く違うプロの音だろうが、懐かしい野球の音である。
そう、ペナントレースや高校野球の野球中継では常にラッパや太鼓、メガホン、声をそろえた声援が常にあって、聞こえてくる野球の音は死んでいる。

これは、日本人だけなのかわからないが、スタンド(球場/会場)へスポーツを応援しにいく人は多いが、観戦する人は少ないような気がする。
今、大揺れとなっているサッカーのJリーグも発足当時にちょっとしたブームがあったが、サポーターと称してお気に入りの選手やチームをサポートしにくる女性の多くはサッカーのルールすら知らないといったものだった。好きな選手を観に来ただけでサポートっていえるのだろうか?
今のJリーグにとっては、ルールもチームも選手も知らなくていいから、一人でも多く会場に来てほしいだろう。そういった意味では、立派なサポーターでしたが。
どうせなら、女性に人気のある某男性タレント事務所で1チーム作ってしまえば確実に客足は伸びるだろうに。

チームや選手に関係なく緊張感のあるプレーには静まりかえり、ファインプレーがあればどよめき、歓声があがり拍手で讃える。怠慢プレーにはブーイングがおこる。
こんな、スポーツ観戦ができる競技が少なくなってるような気がする。
ひと昔前に、“シーンと静まったスタジアム、世紀の一瞬よ”という歌詞の歌が大ヒットしたものだが。


View from the Hill | 009 | 011


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