●アーノンクール再登板!? 2003・2004年の「ニューイヤー」指揮者決定(か!?)
信頼できる筋からの情報によると、2003年の「ニューイヤーズ・コンサート」の指揮者はアーノンクール、翌2004年はムーティに"内定"した模様。これが事実とすれば、アーノンクールは2001年(つまり今年)に続いて2回目、ムーティは1993年、97年、2000年に続いて4回目の登板となる。
なお、これはあくまでも非公式な情報なので、もしかしたら違っている可能性もある。その旨、悪しからずご了解いただきたい。確定情報は当団からの正式発表をお待ちいただく、ということで。
◎ニュースのツボ◎
例年ならとっくに発表になっていておかしくない翌年(正しくは翌々年だが)の「ニューイヤー」の指揮者。今年はなぜかいまだに発表されず、いったい誰が振るの?という疑問の声も数多く寄せられていたことから、当「フォルカーの部屋」の総力を結集して(笑)情報を収集した次第。これは多分「スクープ」だと思うのだけど、どうでしょう??(^^;
え?でも、この情報は信用できるのかって? いやまぁ、"ネタ元"は上記したように「信頼できる筋」としか申し上げられないのだけど、某超有力団員(ただしLMSではない。彼は"超有力"じゃないし>爆)からの情報だそうだから、まず間違いないものと申し上げて良いはず。外れてたらゴメンナサイだ(おいおい^^;)
しかし、次回がアーノンクールってのは少々意外でしたな。いや、個人的には今年のニューイヤーを例年以上に堪能したクチだから非常に嬉しいのだけど、まさか"中1年"ですぐに再登板するとは思わなかった。CDやらDVDやらのセールスも好調だったようだから、世間は彼のニューイヤーを積極的に受け入れた、という判断をしたのでしょうな、当団としても。いやほんと、個人的には誠に喜ばしいことと思っておりますよ。
●「仮入団」的扱いの新メンバー2名をご紹介
諸方面からの情報を総合すると、次の2名が、通常とはやや異なった形でウィーンフィル(正確にはウィーン国立歌劇場管弦楽団)への入団を果たすこととなった模様である。
ウルスラ・プライヒンガー (Ursula Plaichinger:ヴィオラ)
1975年オーバーエステルライヒ州生まれ。6歳よりヴァイオリンを学び始める。
1991年ヴィオラに転向し、リンツのブルックナーコンセルヴァトワールにて学び、1993年よりウィーン国立音楽大学にてハンス・ペーター・オクセンホーファー教授に師事。1998年ディプロマを得て卒業。
ウィーン室内合奏団およびクラングフォルム・ウィーンと共演。その後、リンツ・ブルックナーオーケストラおよびニーダ―エステルライヒ・トーンキュンストラー管弦楽団に入団。
この人のことについては、当欄2月18日号にて「オーディション合格」を報じたのであったが、今シーズン(2001-2002)の国立歌劇場年間プログラムのオケメンバー表に氏名を記載されておらず、これはどうしたことか?と訝っていたのであった。その後、聖地在住の当ページ相談役より「彼女の採用は2002年シーズンから」とのご連絡をいただき、そういうことだったのか、と合点した次第であったのだが、正式採用の1年半前にオーディションを行った(オーディションから1年半後に入団する)というわけだから、これはこれでやはり「異例」の措置であると言えるのではないだろうか。
正式採用は来年からという彼女であるが、実際には国立歌劇場およびWPhの一員として、演奏活動は開始している模様である。各演奏会での目撃情報も多数お寄せいただいているし、先にWOWOWで放送された今年4月の定期演奏会(メータ指揮)にも、彼女の姿が確認された。もっとも、その時はこの写真と違って髪が長かったけど(^^;
なお、プライヒンガーは、来年11月に行われるウィーン弦楽四重奏団の日本公演に"ゲスト"として参加する予定とのこと。モーツァルトの弦楽五重奏曲K.516とK.614に参加。同カルテットのヴィオラは師匠のオクセンホーファーだから、これは「師弟共演(競演?^^;)」ということですな。
セバスチャン・マイヤー (Sebastian Mayr:ホルン)
1970年ウィーン生まれ。
1989年にウィーン国立音楽大学に入学、ローラント・ベルガー教授に師事。在学中にはペーター・ダム教授のマスタークラスにも参加する。1993年全国青年音楽コンクールにて第1位および特別賞を受賞。1997年、同大学卒業。
1996年よりウィーン国立歌劇場舞台オーケストラ団員を務める。
まもなく公開の運びとなるであろうリニューアル版当団公式ページのメンバー表には、国立歌劇場オケのメンバーだがWPh団員にはなっていない人物についても、その旨の注釈付きで氏名が掲載されることになるらしいのだが、その中にマイヤーの名前を見つけたため、これは如何なることなのか?ということをLMS氏に確認してみた。すると、次のような内容の事情説明が返ってきた。
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現在4番ホルン担当のホルヴァートが、今後WPhでの演奏は行わず、国立歌劇場のみで演奏活動を行うことになった(その理由は不明)。よって、WPhとして活動するために1名人員を補充しなければならないのだが、ホルヴァートは退団したわけではないので「空席」は存在しない(WPhおよび国立歌劇場オケホルンパートの定員は10名)。そこで、事務局側と協議し、次に空席が生まれる場合にはマイヤーがその後任となることとして、彼を他の「国立歌劇場オケ団員にしてWPh非加入者」と同等に扱い、演奏活動に参加させることにした。※( )内の注釈は私によるもの。
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そう、つまりは「仮入団」という感じで、まぁ、これまた本当に「異例」の措置と言えましょう。
もっとも、マイヤーの場合は、舞台オケ所属ということもあり、頻繁に国立歌劇場でのピットやWPhとしての公演にも参加していたから(昨年の来日公演にも帯同)、昔から一緒にやってきた仲間が、いよいよ(「仮」だけど)正式にメンバーになるということで、ウルスラ嬢のような"ニュース性"には乏しいかもしれないけど。
◎ニュースのツボ◎
個人的にはマイヤーが「入団」できたことが何より嬉しい。昨年の国立歌劇場および当団来日公演の際に何度か行った宴会の席上で、12月末に行われるホルンのオーディションについて「たぶん、イェプストゥルに決まるよ」と弱気な(?)発言をしていた彼。で、案の定(?)、結果はその通りとなってしまったのだったが、ここに来て、彼が当団の正式メンバー(あくまでも「仮」だけど)になることができたと知り、まずはメデタシと安堵している次第だ。
とにかく上手いし、人柄も、なんかこうホンワカしていてとてもいい("癒し系"!?>笑)。いやほんと、ヨカッタわ。おめでとうね、セバスチャン!
それにしても、イェプストゥルにマイヤーと、現地でも一目置かれていた(はずの)若手が順当に入団してくれて嬉しい。あと、例の「ウィーン・フィルの響き」の中で、彼ら2人のことを「間違いなく数年のうちにWPh入団を果たすであろう」と紹介した手前、それが現実のものとなったことも何よりだったし(笑)
こうなると、あとはリントナーだなぁ。彼が入団するためには、誰かが辞めなければならない、ということでもあるのだけど、でも、オーディション受験資格はあと4年しかない(35歳まで受験できて、リントナーは現在31歳)。なんとかその間に席をゲットしてほしいものだ。
ところで、上記のマイヤーの経歴で、音大に入学したのが89年で卒業したのが97年だから、随分と長く大学に通ったと思われる方もいらっしゃるかもしれない。ただ、彼の話だと、途中2年間ほどは医大にも通っていたそうなので、そんなこんなもあっての年数であると、そのようにご理解いただきたい。それにしても、医者になるかプロのホルン奏者になるかってのが「人生の選択」だったわけだから、羨ましいというか何というか...(^^;
●来日公演ホルンパート割り判明
今月15日の倉敷公演から始まる2001年ウィーンフィル来日公演。そのホルンパートの、各曲ごとのパート割りが判明したのでお知らせする。
交響曲第1番 1:イェブストゥル、2:アルトマン
交響曲第2番 1:イェブストゥル、2:リントナー
交響曲第3番 1アシ:イェブストゥル、1:ストランスキー、2:リントナー、3:ヘグナー
交響曲第4番 1:イェブストゥル、2:アルトマン
交響曲第5番 1アシ:イェブストゥル、1:ストランスキー、2:アルトマン、2アシ:リントナー
交響曲第6番 1:ストランスキー、2:リントナー
交響曲第7番 1アシ:イェブストゥル、1:ストランスキー、2:リントナー、2アシ:アルトマン
交響曲第8番 1:イェブストゥル、2:リントナー
交響曲第9番 1アシ:イェブストゥル、1:ストランスキー、2:アルトマン、2アシ:リントナー、3:ヘグナー、4:プファイファー
ピアノ協奏曲第4番 1:イェブストゥル、2:アルトマン(おそらく)
※これは10月2日時点での情報なので、諸事情により(例えば急病とか)変更となる可能性もある。その旨、悪しからずご了解願いたい。
◎ニュースのツボ◎
というわけで、今年のホルン会来日メンバーは、ラルス、御神体、イェブストゥル、ヘグナー、プファイファーのWPh正団員組(正確に言えば、イェブストゥルはまだWPhメンバーではないが...)に、国立歌劇場舞台オケ所属のリントナーがエキストラで加わっての6名ということのようだ。
今回、この情報を伝えてくれたのは、その"助っ人"リントナー氏なのだが、先の草津でラルスに聞いた時には、御神体の名前は出ず「5名で来る」と言っていたので、思わぬ展開に個人的には少々"嬉しびっくり"(^^;。いや、実際まったく「心の準備」をしていなかったので、まさかこんなことになるなんてと、ほんとにドギマギですわ(笑)
でも、もう日本で聴くことはないだろう、と諦めていた御神体のWPhでの演奏を、ラトル指揮によるベートーヴェンという演目で聴けるんだから、これは素直に喜ぶべき展開であろう。あと、ラルス&御神体の組み合わせって、実は私、ナマでは聴いたことがないので、果たしてどんなコンビネーションになるのか、それも大いに楽しみ。
ところで、今回は、今年アタマに入団したイェブストゥルと、現地では"常トラ"であるリントナーが、WPh来日公演には初参加(たぶん)となる。2名とも、おそらく今回の演奏会で配布されるパンフレットのメンバー表には名前が記載されないと思うので、一応、どんな顔の人なのかだけ、当欄にてご紹介しておきたい。
上の写真の左がイェブストゥル(Thomas Joebstl)で右がリントナー(Wolfgang Lintner)。イェブ君については、昨年のNEWS欄(12月31日号)でプロフィールをご紹介しているので、そちらもご参照願えれば。一方のリントナーは、こんなボケた写真(しかも、まだだいぶ"若い"頃^^;)で申し訳ないのだけど、今のところプロフィールはわかっていない。でも、メールでやり取りしている限りでは、とても「いいヤツ」(笑)でっせ。質問にもすぐ答えてくれるし(誰かさんとは大違い>爆)、シャレっ気もたっぷりで、実に楽しい。先方も、私および我々ウィンナホルン会の面々に会うのを楽しみにしてくれているので、"終演後"は大いに盛り上がりたいものと、斯様に考えている次第でありマス(笑)
それにしても、ほんとにプ氏の出番は「第九」だけなのだろうか?? この1曲しか乗らないのに最初の倉敷から来てたりしたら、こりゃまた随分と「いいご身分」ってことになるけど...。
★特別付録 : トーマスおよびヴォルフガンク両君近影 (2001年10月19日 赤坂の焼肉屋にて^^;)
●第三のハープ奏者はドイツ人女性
聖地在住当ページ相談役からのご連絡によると、5月18日付の現地新聞「クローネン・ツァイトゥング」に、以下のような記事が掲載されていたとのこと。
「ウィーンフィル(国立歌劇場管弦楽団) は21才のミュンヘン女性、シャルロッテ・バルツェライト(Charlotte Balzereit)をハープ奏者として採用。バルツェライトは、1996年、ラインル財団ハープ・コンクールで優勝している」
◎ニュースのツボ◎
当NEWS欄3月9日号に記載の通り、本年9月からの採用でハープ奏者が募集されていたわけだが、そのオーディション結果が上記の通りとなった模様だ。
メストル、パロックと、ハープ奏者にはフランス人の採用が続いたが、3人目についてはかろうじて(?)隣国ドイツの女性奏者が採用となったわけで、「フランス人独占」という事態は避けられたようだ(いや、別に「フランス人独占」が悪いというワケではないのですけどね...)
ところで、このシャルロッテ嬢、ウィーン国立歌劇場オケの第3席ハープ奏者となったわけだが、確か、ウィーンフィルのハープ奏者の定員は2名だったはず。人員規定が変更されている可能性もあるが、もしかしたら、彼女だけ「ウィーンフィル会員」にはなれないまま当団での演奏活動を続けることになるかもしれない。何せ、メストルもパロックも若いからね、"自己都合による退職"をしてくれない限り、シャルロッテ嬢の席次が上がることはないから...。
★ちなみに、シャルロッテ嬢とは、こんなお顔の方のようですので。
●2001年来日公演チケット発売に関するまとめ(ただし東京公演のみ)
今秋行われるラトルとの来日公演。そのチケット発売に関する情報が出揃ってきたので、東京公演のチラシおよび芳名録に寄せられた情報などを元に以下にまとめる。
■東京公演:10/19(金)、10/20(土)、10/21(日)、10/23(火)、10/24(水)
<< 5公演セット券 >>
・S 151,000円 A 131,000円
・限定300席。はがきによる申込のみ。6/11(月)必着。応募多数の場合は抽選
・全日同じ席。発券されるチケットは1枚
<< 1回券 >>
・10/19、20、21 S 29,000円 A 25,000円 B 20,000円 C 15,000円 D 10,000円
・10/23 S 31,000円 A 27,000円 B 22,000円 C 16,000円 D 11,000円
・10/24 S 33,000円 A 29,000円 B 24,000円 C 18,000円 D 13,000円
・7/29(土)発売。電話のみ
・1回の電話での購入は5枚まで
セット券の応募方法やはがき送付先等、詳細は以下のページご参照。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/2001/1019.html
◎ニュースのツボ◎
今回のチケット発売方法についての"目玉"は、やはり「セット券」だろう。ベートーヴェンの交響曲全曲演奏という企画だからこその全公演セット券ということにもなるだろうが、「とにかくすべて聴きたい」という人に対しての、確実に全公演を聴ける手立ての提供という意味では、評価できる措置だと思う。まぁ、はがき応募による抽選になるから、「すべて聴きたい」人全員がその恩恵に浴するわけではないし、席種もSもしくはAのみだから、それなりの対価も支払わなくてはならないが...(13万に15万、うーーん...)
果たしてこのセット券、どれくらいの競争率になるのか興味深いところだが、そのカギを握るポイントは、「発券されるチケットは"1枚"」というところにあるかもしれない。そう、要は「定期券」状態になると。だから、とりあえず購入した上でのバラ売り、ということが基本的にはできないわけだ。この辺、芳名録の方でも言及されてるけど、転売目的の不心得者や、上記のような"とりあえず派"の人たちにとって大きな"痛手"となることは間違いなく、購入希望者はかなり絞られることになると思われる。
で、かく言う私だが、一応、このセット券の申込をしてみるつもりだ。席種はA。確かに相当高額だし、昨年までの席割の様子からすると、A席でも下手したらとんでもないところに座らされる可能性もあり、LA・RA(舞台横)もしくはPブロック派の私としてはかなりの"賭け"でもあるのだが、それでも、全日聴く「権利」を確保できるという意味は実に大きい。あくまでも本命は1回券として発売される低価格席で、そちらが無事入手できれば、当日はそちらで聴くつもりだが("定期券"の方は、まぁなんとかなるだろう... という楽観論)、とにかく「権利」の確保、ということで、セット券争奪に参戦してみるつもりだ。果たしてどうなるか... とまぁ、いろいろ書いてはみたけれど、すべては獲らぬ狸のなんとやらだからね、今の時点では(^^;
※セット券が「定期券」状態で発券されるという件は、芳名録にお書き込みいただいた情報を元にしています(ご記入者はサントリーホールに確認されたとのこと)。セット券のご購入を検討される場合は、ご自分でも確認を取られるよう、よろしくお願いいたします。
●コブリッツ(Fg)とハルワクス(Tub)がWPhメンバーに"昇格"
4月20日に行われた当団定期演奏会(Soireen der Wiener Philharmoiniker)時に配布されたパンフレット記載の記事によると、3月26日の団員総会において、ファゴット奏者ヴォルフガンク・コブリッツ(Wolfgang Koblitz)およびテューバ奏者パウル・ハルワクス(Paul Halwax)の2名が、新たにフィルハーモニーメンバーとして迎えられたとのこと。
コブリッツは1967年5月15日ウィーン生まれ。カミロ・エールベルガー(高名な指導者カールの弟)およびミラン・トルコヴィッチに師事し、1987年からリンツ・ブルックナー管弦楽団の首席奏者。1997年9月にウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団し、以後第2奏者(コントラファゴット含む)を務める。
一方のハルワクスは1974年1月25日アイゼンシュタット生まれ。なんと7歳(!)からテューバを吹き始め、以後、各コンクール等で優秀な成績を修める。1997年9月にウィーン国立歌劇場管弦楽団入団。2000年3月からはウィーン市立音楽院の教授も務めている。
◎ニュースのツボ◎
以上の略歴は、私が、パンフレット記載のドイツ語をチョー斜め読みしてまとめたものなので、もしかしたら事実に反する部分があるかもしれない。その節は平にご容赦をいただきたいが(それでいいんか!?^^;)、2人とも国立歌劇場オケ入団から3年半経過してのWPhメンバー昇格ということだから、まずは順当なところと言えるだろう。
何よりハルワクスの天才ぶり(7歳から楽器を吹き始めて、26歳で"教授"!)に驚くが、もう一つ驚いたのは、コブリッツの"学歴"。当団ファゴット会は、全員カール・エールベルガーの弟子、とこれまで事ある毎に書いてきたのだが、弟カミロおよびトルコヴィッチに師事、というのが事実だとすれば、この30年来ほどで初の非カール・エールベルガー門下生ということになるわけだ。
一昨年一員として来日公演を行ったウィーン木管八重奏団のパンフには「K.エールベルガーに師事」と書いてあったので、てっきりカール門下生かと思っていたのだが、これは「C.エールベルガーに師事」の誤りだったというわけですな。
●WPh来シーズンスケジュール"超"速報(ただし一部)
今年もさる筋(だからどんな"筋"だっての!?^^;)から、来シーズン(2001/09〜2002/06)の当団スケジュール速報をご提供いただいたので、さっそくお知らせする。
なお、4月23日付で記載するスケジュールは全てではなく、あくまでも現時点で判明している一部となる。これまた昨年同様、今後順次追加(および修正)をしていくので、その旨何卒ご了解のほどを。
★一覧中、日付の後の"MV"は楽友協会大ホールを、その後の"クラング・ボーゲン"等は、コンサート名および主催者名(「楽友協会」など)を示す。
※青字は4月25日追加分。
※赤字は4月30日追加分。
※緑字は5月31日追加・修正分。
※橙字は9月25日追加・修正分。
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2001年
09月05日(水) MV クラング・ボーゲン
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第4番、第7番
09月08日(土) フライブルク
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第2番、第5番
09月09日(日) ルツェルン音楽祭
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第2番、第5番
09月10日(月) ルツェルン音楽祭
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第4番、第3番「英雄」
09月13日(木) パルマ
指揮:ズビン・メータ
曲目:ベートーヴェン 序曲「レオノーレ」第3番、シューベルト 交響曲第7番「未完成」、チャイコフスキー 交響曲第4番
09月14日(木) ミラノ・スカラ座
指揮:ズビン・メータ
曲目:ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲、シューベルト 交響曲第7番「未完成」、ブラームス 交響曲第2番
09月22日(土)/09月23日(日) MV 楽友協会
指揮:リッカルド・ムーティ
独唱:バーバラ・ボニー(S)、イアン・ボストリッジ(T)、オラフ・ベアー(Br)、ジェラルド・フィンリー(B)
曲目:ハイドン「天地創造」
09月25日(火) ブカレスト・エネスコ音楽祭
指揮:小澤征爾
曲目:エネスコ「ラプソディー第1番」、モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」、ブラームス 交響曲第2番
09月29日(土) リンツ・ブルックナーフェスト
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第1番、第3番「英雄」
09月30日(日) リンツ・ブルックナーフェスト
指揮:サイモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番、交響曲第6番「田園」
10月03日(水) ケルン
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第4番、交響曲第7番
10月04日(木) ケルン
指揮:サイモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番、交響曲第6番「田園」
10月06日(土) ベルリン祝祭週間
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第1番、第3番「英雄」
10月07日(日) ベルリン祝祭週間
指揮:サイモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番、第6番「田園」
10月08日(月) ベルリン祝祭週間
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第4番、第7番
10月10日(水) ベルリン祝祭週間
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第2番、第5番
10月11日(木) ベルリン祝祭週間
指揮:サイモン・ラトル
独唱:クリスティアーネ・エルツェ(S)、シンシア・クラーリー(A)、ティモシー・ロビンソン(T)、ラインハルト・ハーゲン(B)
合唱:ベルリン放送合唱団
曲目:ベートーヴェン 交響曲第8番、第9番
10月15日(月) 倉敷市民会館
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第4番、第7番
10月16日(火) 名古屋市民会館
指揮:サイモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番、第6番「田園」
10月17日(月) 石川県立音楽堂
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」、第4番
10月19日(金) 東京・サントリーホール
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第1番、第3番「英雄」
10月20日(土) 東京・サントリーホール
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第2番、第5番
10月21日(日) 東京・サントリーホール
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第4番、第7番
10月23日(火) 東京・サントリーホール
指揮:サイモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番、第6番「田園」
10月24日(木) 東京・サントリーホール
指揮:サイモン・ラトル
独唱:バーバラ・ボニー(S)、シンシア・クラーリー(A)、ヘルベルト・リッパート(T)、アラン・ヘルド(B)
合唱:東京オペラシンガーズ
曲目:ベートーヴェン 交響曲第8番、第9番
10月25日(金) 東京・サントリーホール ★非公開
指揮:サイモン・ラトル
独唱:バーバラ・ボニー(S)、シンシア・クラーリー(A)、ヘルベルト・リッパート(T)、アラン・ヘルド(B)
合唱:東京オペラシンガーズ
曲目:ベートーヴェン 交響曲第9番
11月04日(日)/11月05日(月)/11月06日(火) MV 第1回 定期演奏会
指揮:ニコラウス・アーノンクール
曲目:スメタナ「我が祖国」
11月08日(木) ヴァチカン
曲目:ハイドン「十字架上のイエスの最後の7つの言葉」
11月10日(土)/11月11日(日) MV 楽友協会
ウィーン・ホーフムジークカペレ(宮廷楽団)
指揮:ネヴィル・マリナー
独唱:ルート・ツィサク(S)、エリザベート・フォン・マグヌス(MS)、ヘルベルト・リッペルト(T)、クリスティアン・ゲルハーハー(B)
曲目:モーツァルト 元后、童貞聖マリアのためのリタニア K195、シューベルト オッフェルトリウム D963、ハイドン 戦時のミサ(パウケンミサ)
11月17日(土)/11月18日(日)/11月19日(月) MV 第2回 定期演奏会
指揮:小澤征爾
曲目:ロッシーニ「セビリアの理髪師」序曲、ストラヴィンスキー「カルタ遊び」、ドヴォルザーク 交響曲第7番
11月22日(木) MV 楽友協会
指揮:小澤征爾
独奏:ピーター・ゼルキン(Pf)
曲目:ブラームス ピアノ協奏曲第1番、交響曲第2番
11月23日(金) ケルン
指揮:小澤征爾
独奏:ピーター・ゼルキン(Pf)
曲目:ブラームス ピアノ協奏曲第1番、交響曲第2番
11月24日(土) ケルン
指揮:小澤征爾
曲目:ロッシーニ「セビリアの理髪師」序曲、ストラヴィンスキー「カルタ遊び」、ドヴォルザーク 交響曲第7番
11月26日(月) リスボン
指揮:小澤征爾
独奏:ピーター・ゼルキン(Pf)
曲目:ブラームス ピアノ協奏曲第1番、交響曲第2番
11月27日(火) マドリッド
指揮:小澤征爾
曲目:ロッシーニ「セビリアの理髪師」序曲、ストラヴィンスキー「カルタ遊び」、ドヴォルザーク 交響曲第7番
11月28日(水) マドリッド
指揮:小澤征爾
独奏:ピーター・ゼルキン(Pf)
曲目:ブラームス ピアノ協奏曲第1番、交響曲第2番
11月30日(金) ロンドン
指揮:小澤征爾
独奏:ピーター・ゼルキン(Pf)
曲目:ブラームス ピアノ協奏曲第1番、交響曲第2番
12月01日(土) パリ
指揮:小澤征爾
曲目:ロッシーニ「セビリアの理髪師」序曲、ストラヴィンスキー「カルタ遊び」、ドヴォルザーク 交響曲第7番
12月08日(土)/12月09日(日)/12月10日(月) MV 第3回 定期演奏会
指揮:ズビン・メータ
曲目:マーラー 交響曲第6番「悲劇的」
12月15日(土)/12月16日(日) KH オーケストラ・インターナショナル
指揮:ボビー・マクファリン
曲目:プロコフィエフ「古典交響曲」、ヴィヴァルディ 2つのチェロの協奏曲、ラヴェル「クープランの墓」、R.コルサコフ「スペイン奇想曲」
12月30日(日)/12月31日(月) MV プレ・ニューイヤーズコンサートおよびジルヴェスターコンサート
指揮:小澤征爾
曲目:シュトラウスファミリーの音楽 など
2002年
01月01日(火) MV ニューイヤーズコンサート
指揮:小澤征爾
曲目:シュトラウスファミリーの音楽 など
01月09日(水) アムステルダム
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」より
01月10日(木) パリ
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」より
01月11日(金) MV 楽友協会
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」より
01月12日(土)/01月13日(日) MV 第4回 定期演奏会
指揮:マリス・ヤンソンス
曲目:01月11日と同じ
01月26日(土) ザルツブルク・モーツァルト週間
指揮:レオポルド・ハーガー
独唱:チェチーリア・バルトリ(Ms)
曲目:モーツァルト カッサシオント長調K63、レチタティーボトアリア(ロンド)「どうしてあなたが忘れられるだろうか?−心配しなくてもよいのです、愛する人よ」K505、「皇帝ティトの慈悲」よりセストのアリア「私は行くが、君は幸せに」K621、交響曲第36番「リンツ」
01月29日(火) ザルツブルク・モーツァルト週間
指揮:サイモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:フォーレ 管弦楽のためのパヴァーヌ、モーツァルト ピアノ協奏曲変ホ長調「ジュノム」、シューベルト 交響曲第8番
02月01日(金) ザルツブルク・モーツァルト週間
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
独奏:ロバート・レヴィン(Pf)
曲目:アリアガ 交響曲ニ長調、モーツァルト ピアノ協奏曲ハ長調K491、ハイドン 交響曲第97番
02月16日(土)/02月17日(日)/02月18日(月) MV 第5回 定期演奏会
指揮:リッカルド・ムーティ
曲目:シューマン 交響曲第4番、ラヴェル「スペイン狂詩曲」、ファリャ「三角帽子」
02月20日(水) MV 楽友協会
指揮:リッカルド・ムーティ
曲目:シューマン 交響曲第4番、ラヴェル「スペイン狂詩曲」、ファリャ「三角帽子」
03月02日(土)/03月03日(日) MV 第6回 定期演奏会
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:ブルックナー 交響曲第8番
03月06日(水) MV 楽友協会
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:モーツァルト 交響曲第35番「ハフナー」、ベルク「管弦楽のための3つの小品」、シューベルト 交響曲第8番
03月08日(金) MV ジュネス
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」、ハイドン 交響曲第101番「時計」、R.シュトラウス「ドン・キホーテ」(Va:リー、Vc:バルトロメイ)
03月11日(月) コスタ・メサ
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:ブルックナー 交響曲第8番
03月12日(火) コスタ・メサ
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:モーツァルト 交響曲第35番「ハフナー」、ベルク「管弦楽のための3つの小品」、シューベルト 交響曲第8番
03月13日(水) コスタ・メサ
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」、ハイドン 交響曲第101番「時計」、R.シュトラウス「ドン・キホーテ」(Va:リー、Vc:バルトロメイ)
03月15日(金) ニューヨーク・カーネギーホール
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」、ハイドン 交響曲第101番「時計」、R.シュトラウス「ドン・キホーテ」(Va:リー、Vc:バルトロメイ)
03月16日(土) ニューヨーク・カーネギーホール
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:モーツァルト 交響曲第35番「ハフナー」、ベルク「管弦楽のための3つの小品」、シューベルト 交響曲第8番
03月17日(日) ニューヨーク・カーネギーホール
指揮:ベルナルト・ハイティンク
曲目:ブルックナー 交響曲第8番
03月22日(金)/23日(土) MV オースタークラング
指揮:ニコラウス・アーノンクール
独唱:クリスティアン・プレガルディエン(エヴァンゲリスト)、マティアス・ゲルネ(キリスト)、ドロテア・レッシュマン(S)、マリア・クリスティーナ・キーア(S)、マルヤーナ・レポヴセック(A)、エィザベート・フォン・マグヌス(A)、クルト・アッツェスベルガー(T)、マルクス・シェーファー(T)、シュテファン・ゲンツ(B)、アントン・シャーリンガー(B)
合唱:アーノルド・シェーンベルク合唱団
曲目:バッハ「マタイ受難曲」
04月05日(金) MV ジュネス
指揮:ロリン・マゼール
独奏:ラインハルト・ニーダーマイヤー(Fl)
曲目:バッハ 管弦楽組曲第2番、モーツァルト 交響曲第25番、メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」序曲・交響曲第4番「イタリア」
04月06日(土)/07(日) MV 第7回 定期演奏会
指揮:ロリン・マゼール
独奏:ラインハルト・ニーダーマイヤー(Fl)
曲目:04月05日と同じ
04月08日(月) アールボルク
指揮:ロリン・マゼール
独奏:ラインハルト・ニーダーマイヤー(Fl)
曲目:バッハ 管弦楽組曲第2番、モーツァルト 交響曲第25番、メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」序曲・交響曲第4番「イタリア」
04月10日(水) パリ
指揮:ロリン・マゼール
独奏:ラインハルト・ニーダーマイヤー(Fl)
曲目:バッハ 管弦楽組曲第2番、モーツァルト 交響曲第25番、メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」序曲・交響曲第4番「イタリア」
04月11日(木) ロンドン
指揮:ロリン・マゼール
独奏:ラインハルト・ニーダーマイヤー(Fl)
曲目:バッハ 管弦楽組曲第2番、モーツァルト 交響曲第25番、メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」序曲・交響曲第4番「イタリア」
04月12日(金) カディフ
指揮:ロリン・マゼール
独奏:ラインハルト・ニーダーマイヤー(Fl)
曲目:バッハ 管弦楽組曲第2番、モーツァルト 交響曲第25番、メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」序曲・交響曲第4番「イタリア」
04月27日(土)/04月28日(日) MV 第8回 定期演奏会
指揮:ワレリ・ゲルギエフ
独奏:イェフィム・ブロンフマン(Pf)
曲目:ムソルグスキー「はげ山の一夜」、プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー 交響曲第3番
05月01日(水) MV 楽友協会
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第1番、第3番「英雄」
05月04日(土)/05日(日) MV 楽友協会
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第2番、第5番
05月07日(火) MV 楽友協会
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第8番、第6番「田園」
05月09日(木) MV 楽友協会
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲第4番、第7番
05/12(日)/05月14日(火) MV 楽友協会
指揮:サイモン・ラトル
独唱:バーバラ・ボニー(S)、ビルギット・レンメルト(A)、カート・ストレート(T)、トーマス・ハンプソン(B)
合唱:ウィーン楽友協会合唱団
曲目:ベートーヴェン 交響曲第9番
05月25日(土)/05月26日(日)/05月27日(月) MV 第9回 定期演奏会
指揮:アンドレ・プレヴィン
独奏:クサヴィエ・ドゥ・メストル(Hrp)
曲目:ブリテン「ピーター・グライムズ」より「4つの海の間奏曲」、ヒナステラ ハープ協奏曲、ラフマニノフ 交響曲第2番
05月28日(火) MV 楽友協会
指揮:アンドレ・プレヴィン
独奏:クサヴィエ・ドゥ・メストル(Hrp)
曲目:05月25日と同じ
06月07日(金) MV ジュネス
指揮:ロジャー・ノリントン
曲目:ヘンデル「王宮の花火の音楽」組曲、ウォルトン「ファサード」組曲第2番、エルガー 交響曲第1番
06月08日(土)/09日(日) MV 第10回 定期演奏会
指揮:ロジャー・ノリントン
曲目:06月07日と同じ
07月05日(金)/07月07日(日)/07月09日(火) ラヴェンナ音楽祭
指揮:リッカルド・ムーティ
曲目:モーツァルト「フィガロの結婚」
=CD録音予定=
テルデック
2001年11月
指揮:ニコラウス・アーノンクール
曲目:スメタナ「我が祖国」
EMI
2002年05月
指揮:サイモン・ラトル
曲目:ベートーヴェン 交響曲全集
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◎ニュースのツボ◎
★4月23日付"初版"
一見してとにかく目立つのは、ラトルとのベートーヴェン交響曲演奏の回数の多さだ。2001年秋のベルリンおよび日本公演での全曲演奏という"ビッグイベント"だけでも目を引くのに、2002年5月には、ウィーンでもほぼ同等の企画を実施するわけで、これは、当団の歴史上でも実に稀な「催事」と言うことができるだろう。なんでも、この5月の時点で、EMIによって一気にCD収録が行われるとのことなので、まぁ、同年9月からベルリンフィルの"シェフ"となるラトルの、当団への「置き土産」、もしくは、当団からの「はなむけ」ということにもなるのだろうが。
それにしても、「第九」のソリストが各回ですべて異なるってのも面白いね。2000年5月の時とも違うし。CD録音ではさすがに"有名どころ"を揃えたという感もあるが、今秋の日本公演は、まぁ、常識的に考えれば、ベルリン公演と同じメンツということになるのだろう>で、合唱団は??
あと、個人的には、2002年6月のノリントンとのプログラムに興味大。ウォルトンにエルガーだよ。いやぁ、ついにこの「領域」にも手を出しますか、って感じ。それでも、エルガーは、当団にとって決して肌の合わない作曲家だとは思わないので、案外上手く行くような気もするけどね。
いずれにしても、これから定期演奏会などが追加されてくるので、どんなプログラムが登場するか、「続報」を期待して待ちましょう。
★4月25日付追加
すみません、さっそく"漏れ"が判明したので青字で追加しました。
しかし、この追加作業で重大な事実(!?)が判明。12月16日の演奏会に登場するボビー・マクファリンて、やっぱこの人だよねぇ? だとしたら「すごい」な、これは。昨年の「ティーレマン登場!」なんかよりも、はるかにインパクトのある「新人登場!」だわね。
★4月30日付追加
去る4月20日に行われた月曜ソワレ定期演奏会にて配布のパンフレットに、来シーズンの同演奏会スケジュールに関する告知が出ていたので、それを赤字で追加した。
で、我々にとって"朗報"なのは、来シーズンの同演奏会もWOWOWによってテレビ収録されるらしいということ。おかげで、またしても興味深いプログラムを映像付きで楽しむことができそうだ。アーノンクールの「我が祖国」やプレヴィンのラフ2、うーん、楽しみ(^^)
★5月31日付追加
全10回の定期演奏会の内容が判明したので、その後の諸情報と合わせて緑字で追加・修正した。
今回の内容では、ゲルギエフの定期演奏会復帰が目を引くところだと思うが、個人的には、2002年2月定期(ムーティ)での「三角帽子」に大注目。これまた「ついに...」という曲目で、どんなことになるのか、興味津々ですわ。
★9月25日付追加
その後判明した諸情報を橙字で追加・修正した。主に演奏旅行関係が一気に判明したので(って、とっくに明らかになってはいたんだけどね)、随分と橙字が目立つこととなってしまったけど、何卒ご容赦を。あと、今秋の東京公演、やはり非公開コンサートがあるそうなんで(ラルス氏からの情報)、それも追加しておきました。これは、当団から発表されているスケジュールにもない、本当に「シークレット」なコンサートということになるので、念の為。
●小澤征爾のウィーン国立歌劇場音楽監督任期 早くも延長!
またまたウィーン在住当ページ相談役から、以下のような情報のご提供をいただいた。
メール転載:ここから-----------------------------------------
ウィーン国立歌劇場・監督であるイオアン・ホーレンダーの契約が2年延長されて2007年までとなり、同時に小澤の音楽監督としての契約も2007年までとなりました。
2005年の国立歌劇場再建・再開場50周年(11月5日)、2006年のモーツァルト生誕250年祭(1月27日)がホーレンダーと小澤のチームに任されることになります。
小澤は、まだ就任しないうちから契約延長になるという、つまり3年だったものが5年になったわけです。
-----------------------------------------ここまで
なお、ついでと言ってはナンだが、小澤とウィーン国立歌劇場およびウィーンフィルに関する話題として、今年9月にブカレストで行われる「エネスコ国際音楽祭」に客演することも報じられている。
ウィーン国立歌劇場としてR.シュトラウスの「サロメ」を演奏会形式で上演。他に、ウィーンフィルとしての演奏会も行われ、エネスコ「ラプソディ第1番」、モーツァルト「ジュピター」、ブラームス 交響曲第2番が演奏されることになっている。
◎ニュースのツボ◎
というわけで、またまた当ページ相談役からの(見るに見兼ねての?^^;)ネタご提供。ほんとにいつもありがとうございます。
それにしても、まだ任期がスタートしていないというのに、早くも契約延長とは驚いた。言葉は悪いが、ホーレンダーは小澤と"心中"する心意気、ということなのだろう、たぶん...。任期中には大きな「イベント」もあるようだし、ま、ここはひとつしっかり頑張っていただきたいものです、御両人には。
●当団および国立歌劇場舞台オケ オーディション募集要項
ウィーン在住の当ページ相談役から、3月3日付の「クーリアー」紙に当団および国立歌劇場舞台オケのオーディション告知広告があったとのご連絡をいただいた。内容は以下の通り。で、前にも使ったフレーズで恐縮ですが... 腕に覚えのある人は、この機会にぜひともご応募を!!(笑)
記事訳:ここから-----------------------------------------
ウィーン国立歌劇場(ヴィーナー・フィルハーモニカー)は下記のポストを募集する。
*2001年9月1日より:コントラバス・トゥッティ1名、ハープ1名
*即刻:テューバ1名(バス・テューバF、コントラバス・テューバB、コントラバス・トロンボーン)
応募書類送付締切:2001年3月18日
オーディション:2001年5月、6月
年齢制限:35歳まで
オーケストラでの演奏経験(オペラ、コンサート)が前提とされる。
応募申し込みとともに履歴,写真、これまでの活動の証明する書類を下記に送付すること。
Orchesterinspektion
der Wiener Staatsoper
Postfach 249, A-1010 Wien
***********************
ウィーン国立歌劇場ビューネンオーケストラ(舞台管弦楽団)では以下のポストを募集する。
*ヴィオラ(エキストラ、希望によっては専属契約) オーディション:2001年5月8日
*ヴァイオリン オーディション:2001年6月5日
年齢制限:35歳まで
ウィーン国立歌劇場管弦楽団での演奏も義務付けられる。
問い合わせ:01/51444/2717
受験申請書、履歴書、写真を2001年3月26日までに下記に提出のこと。
Orchesterinspektion Buehnenorchester der Wiener Staatsoper
A-1010 Wien, Opernring 2
-----------------------------------------ここまで
◎ニュースのツボ◎
コントラバスのトゥッティは確かに1名空席になっていたので、その分の補充ということで、これは順当な募集となろう。
ハープは、女性団員第1号となったレルケスの後任ということか。せっかく正団員になれたというのに、早々と引退してしまうのだなぁ... などと思いつつよくよく確認すれば、レルケスって1939年生まれなのね(女性の年齢を詮索するのは甚だ失礼ながら)。先に引退したカウツキーが1940年生まれだったから、なんのことはない、レスケスの方が"先輩"だったというわけだ。というわけで、これも順当な補充。もし、またしてもフランス人が採用されたりしたら、3人のハープ奏者全員がフランス人なんてことにもなっちゃうけど。
で、「即刻」のテューバ。これは、ご承知の通り、先に急死したピサルキェヴィツ氏の後任となる。面白いのは、募集要項に「バス・テューバF、コントラバス・テューバB、コントラバス・トロンボーン」という注釈がついていることで、要は、当団テューバ奏者の場合、この3種類の楽器を吹くことになりますよ、という告知だ。最後のコントラバス・トロンボーンというのは、FまたはB♭管のバルブ式コントラバストロンボーン(演奏はテューバ奏者)のことで、ベルディのオペラなどでテューバの代わりに指定される(?)チンバッソも、その一種ということになる(すみません、この辺詳しくないので、どなたかフォローしていただけるとありがたいのですが)。オペラオケである以上、そういう"特殊楽器"演奏も仕事のうち、ということになるわけですな。
舞台オケも、"正オケ"同様に「告知→オーディション」を行うんだということがわかったのは、今回の収穫。「ウィーン国立歌劇場管弦楽団での演奏も義務付けられる」っていう文言は、これはこれでなかなか魅力的ではありますよね(^^;
●異色の顔ぶれ続々!当団弦楽器オーディション結果判明
ウィーン在住の読者Wienerさんが芳名録にお寄せくださった情報によると、このほど、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のヴァイオリンおよびヴィオラ奏者のオーディションが行われ、次の3名が採用されたとのこと。
ヴァイオリン:Wilfried Kazuki Hedenborg、Kirill Kobantchenko
ヴィオラ:Ursula Plaichinger
Wilfried Kazuki Hedenborgはオーストリア人と日本人のハーフ、Kirill Kobantchenkoはロシア人、そして、Ursula Plaichingerはオーストリア人の女性ということで、21世紀最初の当団オーディションは、まさに"異色"の顔ぶれが揃う形となった。
◎ニュースのツボ◎
3人ともそのバックグラウンドが実に興味深いところではあるが、我々日本人にとって、やはり最も気になるのは、カズキ・ヘーデンボルグであろう。先に、ジュン・ケラーという、これまた日系ハーフのヴァイオリン奏者が入団し、「ついに...」という思いを抱いた方も多かったはずだが、まさかこんなにすぐ「第2号」が誕生するとは、誰も予想しなかったはず。ひとたび「突破口」が開かれれば、あとは一気に"流れ"が作られる。そんな「世の常」を具現化したような出来事にも思えるが...
ところで、このカズキ君、こちらのプロフィールページにある写真を見てもおわかりの通り、見た目は「ほとんど日本人」なのである。先に入団したジュン君の場合、実は、見た目はそれほど「日本人」ではなかった。だから、わかる人にはわかるくらいの雰囲気で、まぁ、当団としてもこの辺が"落とし所"なのかなぁ、なんて思ってもいたのだった。が、このカズキ君の場合、ほとんどの人には「非西洋人」に見えるはず。当団の「門戸開放」の姿勢、かなり"本気"だってことが感じられるよね、これは。
で、その"本気さ"は、あとの2人のプロフィールを見てもよくわかるはずだ。
ロシア人のKobantchenko(コバンチェンコでいいんすかね?)は、Wienerさんのご報告によれば、先生もロシア人(クシュニアという人)とのことで、もしかしたら、ウィーンでの勉強経験がない人なのかもしれない。最近は、例えばコンマス採用をしたゲーデ(退団したが)やシュトイデのように、ウィーンでの勉強経験がない奏者も採用している当団ではあるが、しかし、これがロシア人で、ロシア式(??)の教育を受けた人となると、やはり異例の選択ということになるだろう。上記カズキ・ヘーデンボルグの場合、見た目は日本人であっても、受けた教育はオーストリアのそれであり(ヒンクにも師事したようだし)、ご当人もオーストリア人としてそれを享受し、ここまで育ってきたはず。そういう意味では、このコバンチェンコの採用の方が、"異例度指数"はずっと高いかもしれない。
そして、ヴィオラのウルズラ嬢。ついにハーピスト以外の女性奏者が誕生したというわけで、これまた画期的な出来事と言えるだろう。オペラの通常公演では、ピット内にチラホラと女性奏者の姿が見えはじめていたわけだが、ここに来てついに正式採用される奏者が登場したというわけだ。
上記、日系ハーフ奏者立て続けに入団のひそみに倣えば、女性奏者も、案外このあと次々に誕生して行くかもしれない。21世紀を迎えた今、当団は、まさに「変貌」を遂げようとしておりますなぁ...
★2月19日付補足(っていうかお詫び?)
当ページ相談役から、コバンチェンコの師匠クシュニア氏のプロフィールをお知らせいただいたのでご紹介する。
ボリス・クシュニア
1948年モスクワ生まれ。モスクワ・チャイコフスキー音楽院にてボリス・ベルキンに師事し、ダヴィッド・オイストラッフの指導も受ける。1969年、ソ連でチャイコフスキー・コンクールに次いで権威のあるアルニオン・コンクール(旧レニングラード)優勝。1981年にオーストリア国籍を取得し、84年以来ウィーン市立音楽院教授。ユリアン・ラクリンの師として知られている。
というわけで、このクシュニア氏、ウィーンで教えている人物であったと(既に解散したが、一時は"ウィーン・シューベルト・トリオ"のメンバーとしても演奏していた由)。私、ロシア人奏者のロシア人師匠だから、てっきりロシア在住の人物なのかと思い、それで「"異例度指数"はずっと高いかもしれない」なんて書いちゃったのだけど、長年ウィーンで教職・演奏活動を続けていた人とその弟子ということであれば、それほど"異例度"は高くないかもしれませんな。少々早トチリで結論付けてしまいましたこと、お詫びいたします。
とは言え、相談役によれば「クシュニア門下でSO/WPhに入ったのは、彼が最初でしょう」とのことだから、まったく異例ではない、ということでもなさそうだけど。
●ここにもラトル登場!2002年ザルツブルク・モーツァルト週間プログラム判明
2002年ザルツブルク・モーツァルト週間のプログラムが判明した。当団による演奏会は、以下の3公演である。
01月26日(土) 祝祭大劇場
指揮:レオポルド・ハーガー
独唱:チェチーリア・バルトリ(Ms)
曲目:[モーツァルト・プログラム]
カッサシオン ト長調 K63
レチタティーヴォとアリア(ロンド)「どうしてあなたが忘れられるだろうか? − 心配しなくてもよいのです、愛する人よ」K505
「皇帝ティトの慈悲」よりセストのアリア「私は行くが、君は幸せに」K621
交響曲ハ長調 K425「リンツ」
01月29日(火) 祝祭大劇場
指揮:ライモン・ラトル
独奏:アルフレッド・ブレンデル(Pf)
曲目:
フォーレ:管弦楽のためのパヴァーヌ
モーツァルト:ピアノ協奏曲変ホ長調 K271「ジェノム」
シューベルト:交響曲第8番ハ長調 D944
02月01日(金) 祝祭大劇場
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
独奏:ロバート・レーヴィン(Pf)
曲目:
アリアーガ:交響曲ニ長調
モーツァルト:ピアノ協奏曲ハ短調 K491
ハンドン:交響曲97番ハ長調
◎ニュースのツボ◎
こちらは、ウィーン在住の当ページ相談役よりお寄せいただいた情報。「最近ニュース欄の更新が滞っているようだから」ということで、ネタをご提供いただいた由。お気遣い、痛み入りますです>相談役(^^;
で、またまたラトル(&ブレンデル)登場!というわけですな。しかもメインプロは「グレート」。ベートーヴェンの交響曲全曲演奏で日本公演その他を終えた後だけに、この辺の「古典派後期/ロマン派前期」の音楽については、そのアプローチについて、相当いいコンビネーションができあがっているはず。きっと"面白い"グレートが聴けるものと思う。
あと、ガーディナーが取り上げるアリアーガの交響曲ってのも興味深い。なんでも「スペインのモーツァルト」と呼ばれた作曲家らしいけど、どんな音楽でどんな演奏になるのか、聴いてみたいもんねぇ。
●2001年来日公演スケジュール判明
「音楽の友」2月号に今秋のWPh来日公演スケジュールが掲載されていたので、以下に転記する。
10月15日(月)19:00 倉敷市民会館 交響曲第4、7番
10月16日(火)18:45 名古屋市民会館 Pf協第4番、交響曲第6番
10月17日(水)19:00 石川県立音楽堂 交響曲第3、4番
10月19日(金)19:00 サントリーホール 交響曲第1、3番
10月20日(土)15:00 サントリーホール 交響曲第2、5番
10月21日(日)15:00 サントリーホール 交響曲第4、7番
10月23日(火)19:00 サントリーホール Pf協第4番、交響曲第6番
10月24日(水)19:00 サントリーホール 交響曲第8、9番
チケットの発売は、名古屋公演が6月、倉敷・金沢公演が7月、東京公演が今夏(7月?)の予定。料金については記載がない。
なお、言わずもがなではあるけれど、指揮はサー・サイモン・ラトル、ピアノはアルフレッド・ブレンデル、曲はすべてベートーヴェンなので、念の為。
◎ニュースのツボ◎
というわけで、今秋の来日公演の全容が判明した。10月11日まで、ベルリン芸術週間に同じベートーヴェン交響曲全曲演奏で参加しているわけだから、おそらく、一旦ウィーンに戻ることなく、そのままベルリンから日本へ移動して来るものと思われる。ご苦労様なことではあるのだが、みっちりリハーサルと本番を重ねてからやって来てくれるわけでもあるから、演奏内容の充実についても、大いに期待したいところだ。
ところで、この秋の"大ツアー"に向けて、ラトルと当団は、夏のザルツブルク音楽祭から、ベートーヴェン演奏について入念な「積み重ね」を行う計画のようだ。
まず、ザルツブルク音楽祭では、ブレンデルとピアノ協奏曲全曲演奏を行う。"付け合わせ"は、同じ作曲家の交響曲ではなく、シェーンベルクやマーラーの作品が予定されているが、まずはここでラトル流ベートーヴェンの"肩慣らし"を行うということなのだろう。その後、9月に入ると、すぐさま恒例のルツェルン音楽祭参戦となり、ここで演奏するのが、交響曲第2、3、4、5番の4曲。一気に4曲を仕上げるわけだ。で、残り5曲については、まず、9月末に予定されている2001-2002シーズン第1回定期演奏会で2曲程度が取り上げられ(1、7番あたりかなぁ??)、他の曲については、特に演奏会を絡めず、リハーサルのみで臨むのではなかろうかと。
多忙な指揮者とオケの組合せゆえ、リハーサル時間の捻出も至難の業であるはず。それを考えれば、夏から少しずつ時間をかけて仕上げていくというこの計画、"必然"と言えるだろう。
また、「積み重ね」という点に関しては、オケに対しても求められているらしい。それは、演奏メンバーの固定。ラトルからは、ザルツブルク音楽祭から日本公演まで、可能な限り同一メンバーで演奏してほしい旨のリクエストが出されていると聞く。この件、真偽の程は不明だが、でも、十分に考えられる要望ではある。
ウィーンフィルは、演奏メンバーを固定しない、ローテーション制を取るところに大きな特徴があるオケである。もちろん、例えば定期演奏会が2日連続で行われるのであれば、そのメンバーは「固定」となるが、同じ指揮者で同じプログラムを取り上げる場合でも、その時期がある程度開いてしまうと、演奏メンバーが変わってしまうことがあるわけだ。これは、オペラとの掛け持ちが日常である当団だからこその、やむを得ない都合・事情によるものでもあるのだが、指揮者にしてみれば、以前せっかく時間をかけてリハーサルしたとしても、次の機会には、その時にいなかった人と演奏しなければならなくなったりするわけで、決して好ましい状況とは言えない。特に、ラトルのような、「積み重ね」を経た上ではじめてその音楽が花開くような作り込みをする指揮者にとっては、ある意味"死活問題"でもあるだろう。
指揮者としては当然と言える要望・要求だが、果たして当団がそれにどう応えるのか。来日メンバーの動向を左右する問題でもあるだけに、要注目のポイントだ。
●テューバ奏者ピサルキェヴィツ急死
既に各所で報じられているように、去る1月2日、当団テューバ奏者であるロナルド・ピサルキェヴィツ氏が死去した。死因は心筋梗塞。享年57歳。
1943年アメリカ・セントルイスに生まれ、ワシントン大学およびマンハッタン音楽学校を卒業。1971年オスロフィル入団。以後、フランクフルト市立歌劇場(1972〜76)、ハンブルク国立歌劇場(1976〜80)を経て(1975〜76にはバイロイト音楽祭オケにも参加)、1980年から、ウィーン国立歌劇場およびウィーンフィル(会員昇格は1983年)のテューバ奏者を務めていた。当団においては、初のアメリカ人奏者だったはずである。
なお、氏の最期の様子をラルス氏が伝えてきてくれたので、その文面を以下に転載する。
メール転載:ここから-----------------------------------------
Mr. Psarciewicz died on 2nd of january. After lunch, which he had togethr with our new tromboneplayer Ian Bousfield, he didn't feel well, so he went to a doctor. The doctor told him, that everything is o.k. with him. Then right in front of the door of the doctor he became a heart attacc and died immediately.
Everybody was shocked in the orchestra, because he was only 57 years old and many members wished him on New Year all the best for 2001...
-----------------------------------------ここまで
◎ニュースのツボ◎
死去前日(1月1日)のニューイヤーコンサートで、その"勇姿"を見せてくれていたピサルキェヴィツ氏。それだけに、この急死は、まさに「信じ難い」出来事だ。謹んで御冥福をお祈りしたい。
しかし、1943年生まれといえば、我が御神体やヘグナーと同い年。少なくともホルン会の面々には、なんとかお元気で活躍を続けてもらいたいものだが、激務の当団においては、やはり皆さん相当に「お疲れ」なのでしょうなぁ...
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