虎哲: おいらが 21 世紀の地球科学技術の粋を結集したウルトラスーパーグレートなコンピュータのインターフェイスとして作られた超優秀のハイパーメカ、虎哲だぁ!!
唯: 虎哲ったら、いきなり自己陶酔モードね。
パック: 仕方ないよ、テレビ放映が終わって、もうずいぶんたったからねえ。虎哲のやつ、きっとしゃべりたくって仕方がなかったんだぜ。それよりも、今日は何の用でオレを呼んだんだ?
アキラ: エウロパ人の特徴基本セットが出来たんだよ。
唯: それじゃあ、ガープスのルールで自由にドライさんの仲間がつくれるのね。
虎哲: そうだ。最終回でエウロパ人のコンピュータに突っ込ませてやっただろ?
パック: そうだっけ?
虎哲: そうだ。憶えてないのか?
パック: 別にいいじゃないかよ〜。
アキラ: そのとき、お礼にってもらったエウロパ人のデータを僕と虎哲で解析して、この、エウロパ人特徴基本セットを作り上げたんだ。
唯: へえ〜、すごいじゃない、アキラ。
アキラ: えっへん。
パック: で、その「えうろぱじんとくちょうきほんせっと」ってなんだ? うまいのか?
唯: やだ、パック、食べ物じゃないのよ。
パック: なぁ〜んだ。
唯: それで、どんな内容なの、虎哲?
虎哲: じゃあ、内容の説明に入ろう。
虎哲: ここでは、エウロパ人になって得することを説明しよう。
アキラ: エウロパ人は空気がなくても大丈夫なんだよね。
ドライ: はい。私たちには呼吸は必要ありません。
唯: ふぅ〜ん。便利なのね。
虎哲: これは、読んで字の如くだな。
パック: 耐圧って、どれぐらい耐えられるんだ?
ドライ: 100 気圧程度までなら。
唯: ドライさんたちの基地は海の中にあったのよね。
アキラ: エウロパは水と氷の衛星だもんね。
唯: ティルもそうだったけど、ドライさんたちも磁気を感じとることができるのよね。
ドライ: はい。ふつうのエウロパ人では 10m が限界ですが。
虎哲: 月面で傘になってもらったときのあれだな。
パック: つくづく便利なやつらだよなぁ。
ドライ: これは厳密に言うとかなり違うのですが、ほかに該当するルールが無いのです。
アキラ: ここまでのルールは、ほとんどが『ガープス・妖魔夜行』のものなんだよね。
唯: ええっ!? ドライさんたちって妖怪だったの?
ドライ: なんです、それは?
虎哲: 詳しいことは分からんが、まあ、いわゆる熱エネルギーの放出だな。かなり強力だぞ。スネーカーの下っ端メカくらいならイチコロだ。
パック: これにはずいぶん苦しめられたよなぁ〜。
ドライ: 申し訳ありません。ですが、私たちにも事情があったことは分かって下さい。
唯: もういいじゃない、誤解も解けたんだし。
アキラ: たしか、月面で、スネーカーの実行体の刃が刺さったときも大丈夫だったんだよね。
唯: あのときはどうなるかと思ったわ。
虎哲: これで一応、有利な特徴の説明は終わりだ。どうだ? ドライ、ここまでの出来映えは?
ドライ: いいのではないでしょうか。特に不備な点も見あたりませんが。
虎哲: よし、じゃあ次は不利な特徴だ。唯、飛ばすぞ〜。
唯: ここからは不利な特徴ね。ところで虎哲?
虎哲: なんだ、唯?
唯: ティルは呼ばなくっていいの?
虎哲: ティルはプグラシュティク基本セットのときに活躍してもらうから、いまはおいらたちだけで話を進めよう。
パック: ずいぶんたくさん CP をもらえるみたいだけど、そんなに不利なことなのか、虎哲?
虎哲: そりゃそうだろう。たとえば、おまえさんや唯は、ジーンダイブ出来なくても、タイムホールを通って時空間移動できるだろう?
パック: それとこれとどんな関係があるっていうんだよ?
虎哲: 最後まで聞けって。だけどドライは遺伝子がない、つまりジーンダイブが出来ないんだ。何らかの理由でタイムホールが開かなかったり、入れなかったりしたらそれでアウトだろ?
アキラ: 確かに不利だよね。
ドライ: そうですね。そういうことにならないといいのですが。
ドライ: あなたがたには理解しがたいかもしれませんが、私の身の安全を守ることは彼らの本能であり、絶対的な使命なのです。
唯: じゃあ、この特徴は、ドライさんには関係ないのね。
ドライ: はい。
ドライ: これは単なる CP 稼ぎですね。たしかに面倒といえば面倒ですが。
パック: オレ達と冒険するんだったら、臭いが分からないっていうのは困るよな。
唯: そうね、パックの言うとおりだと思うわ。
虎哲: まあ、不利な特徴としては、このくらいだな。
アキラ: CP 総計は 126!! ずいぶん使うんだね。
ドライ: そうですね。どちらかといえば、CP 総計の高めのキャラクター向きと言えるのではないでしょうか。
虎哲: もともとがかなり強い種族だからな。
パック: 確かに、ティルは戦闘服着てたし、唯はタイムブースターつかってたけどドライは生身だもんな。
アキラ: 175〜200CP くらいで作れば、そこそこのキャラクターは作れるんじゃないかな。
ドライ: では、わたしはそろそろエウロパへ帰ります。皆さん、お元気で。
虎哲: ああ、ご苦労さん。
唯: またね、ドライさん。
パック: 次回はプグラシュティク編だ、楽しみに待っててくれよな。
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