遺伝子---そこには、生命が誕生してから現在に至るまでの、
全ての記憶が刻まれている。
21 世紀、ヒトの遺伝子は全て解明され、
バーチャル・ステーションでは、
遺伝子の情報を基に過去の世界を再現するプログラムが完成した。
子供たちは、"ジーンダイバー"となって過去の世界に入り、
冒険を繰り広げていた……(番組初回のオープニングより)
『ジーンダイバー』は、1994 年度に NHK 教育の『天才てれびくん』枠内で放送された、 SF 作品です。最新科学を取り入れたハード SF 的なストーリーと、 アニメ・実写・CG (コンピュータ・グラフィクス) の連結が特徴で、熱狂的な隠れファンも 少なくありません。
物語は、21 世紀にすむ少女、唯(ゆい)を中心にして進みます。
コンピュータの中に作られた仮想 (バーチャル) 世界で、彼女は、 「いるはずのない」知性体、プグラシュティクに出会います。 プグラシュティクは、自分たちの存在が時空の中で不安定なのは、 唯たちヒトがいるためだと考え、歴史上からヒトを抹殺することを企てます。 現実世界に影響を持つまでに成長してしまったバーチャル世界の中で、 ヒトとプグラシュティクの、みずからの「存在」をかけた争奪戦が始まります。 唯は、彼女にメロメロ (笑) の少年アキラや、 コンピュータプログラムの虎哲、プグラシュティク世界で出会った 半知性体パック・ロブとともに、プグラシュティクとの対決に 否応なく巻き込まれていくことになります。
その争いが終わった後、歴史を改変しようとする何者かの存在に気づいた唯たちは、 プグラシュティクの騎士、ティル・ニー・ノグを仲間に加え、 さらに時間をさかのぼって調査を進めます。そんな中出会ったのが、 木星の衛星エウロパから来たと語るドライ 6。 ドライ 6 は、自分たちの種族は謎の超知性体スネーカーに 滅ぼされかけているのだと訴えます。
一方、コンピュータプログラムのセラフィーは、自分が スネーカーによって地球に送り込まれたスパイだったことに気づきます。 しかし彼女は人類の側に立つことを決意、スネーカーの基地が月にあることを 見つけます。自分が自分として存在するために---唯たちは、月面基地でスネーカーに 最終決戦を挑みます。そこで明らかになるスネーカーの正体とは? 真の目的とは? 大宇宙の果てで、物語は壮大な終結を迎えることになるのです。
ここでご紹介する『ガープス・ジーンダイバー』は、僕の友人 (匿名希望だそうです) が、 番組終了の半年くらい後に作り上げたものです。
おもに『ガープス妖魔夜行』をベースにして、エウロパ人とプグラシュティクを ガープスのキャラクターとして作成するための「基本セット」が紹介されています。