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Greece

9/9 7:10
起床。今日の目標はクレタ行きの情報を得ること。


8:20
ホテルを出る。オモニアの地下鉄乗り場へ。アテネの地下鉄は1路線しかない。街中を観光するのにはあまり利用価値がないが、エーゲ海への玄関口ピレウス港へ行くのには地下鉄が便利だ。悪名高いアテネの渋滞に捕まることもない。オモニアからピレウスまでのチケットは片道120ドラクマ。自販機でコインを250ドラクマ分投入して往復チケットを買う。お釣は出ない。「ちっ!最近は出る自販機が多いのにな。」

「地球の歩き方」によると、アテネの地下鉄にもお釣の出る自販機はあるようです。でも、私が買った自販機もそれほど古い機械には見えませんでしたし、違う種類の自販機があったのにも気づきませんでした。窓口で買えば、お釣は貰えるらしいので、どうしてもお釣が欲しい人は、窓口で買ったほうがいいでしょう。

ピレウス着。オモニアから15分ほどかな?駅を出て港沿いの通りを歩く。トラベルエージェンシーが軒を連ねている。表に料金を出しているところは値段にほとんど違いはない。クレタ行きは5,400ドラクマが相場かな?船着き場ではチケットは売ってなさそうだ。できたら船着き場でフェリー会社から直接買いたかったのだけど・・・。トラベルエージェンシーで買うしかないのかな?どうもトラベルエージェンシーって余計なものを売りつけられそうで苦手なんだよなぁ。仕方ないので、かなり歩き回ってから思い切って1軒のトラベルエージェンシーに入る。しかし、ここのお姉ちゃん、無茶苦茶感じ悪い。ほとんど情報得ずにでる。


アポロン
ピレウス港
9:45
駅に戻る。ここにもトラベルエージェンシーが店を出している。なんとここのお兄さんはとっても感じが良い。ハニア行きの時間と金額を確認する。毎日20:30出港で、5,400ドラクマとのこと。当日買いで十分乗れそうだ。本日の目標はあっという間に達成されてしまった。

それではということで、第2の目標発動。今からエギナ島へ行きたいと言うと、ちょうど10時の便があるとのこと。価格は1,400ドラクマ。チケットを買う。船の名前と乗り場までの行き方を教えてくれる。チケットに書いてくれた船の名前は"APOLLON"。駅を出て海沿いを左に行くと「エギナ」の大きな看板があるとのこと。時間がないから迷ったらアウトだぞ。時間までにたどり着けるか・・・。

海沿いを行くとなかなか看板が現れない・・・。ちょっと焦るが、エギナの看板より先に船体に書かれた「ΑΠOΛΛON」の文字を発見。うーん?頭の中で解読が始まる。カシャカシャカシャ。「Λ」は確かラムダだから「L」の発音で良いはず・・・となると、「AΠOLLON」。そうか!「Π」はパイか?パイなら「P」の発音で良かったはず。となれば、「APOLLON」。これだ!間違いない。なんとなくだけど、アルファベットくらいは勉強しておいて良かった。それにしても、思った通りとはいえ、船に書かれた名前はギリシャ語表記。そして、チケットに書いてくれた船の名前は英語表記。今一歩、気配りが足りないよね。

なんとか時間前にフェリーに乗り込む。思ったより大きい。でも、ガラガラ・・・。

図:ΑΠOΛΛON
APOLLONのギリシャ語表記。英語と違うのはPとLですね。Pのところに使われているのはΠ(パイ)です。円周率でお馴染みですね。発音はパイだからPと思えばOKです。Lのところに使われているのはΛ(ラムダ)です。これも同じく発音はラムダだからLと覚えれば簡単です。アルファベットは、ほぼ1対1で対応しているので、主要なものは覚えておくと便利ですよ。ちなみに、ややこしいのは「P」です。ギリシャ語でPはローと読みます。つまり英語のRに対応します。それでは問題です。「AKPOΠOΛIΣ」何と読みますか?最後の「Σ(シグマ)」は、英語でSだと思ってください。正解はメールで受け付けます。先着1名様に横須賀名物海軍カレーのレトルトパックを進呈・・・誰が欲しいねん!(^^;

写真:ピレウス港
大型のフェリーが並ぶピレウス港。さすがにエーゲ海の玄関口というだけのことはあります。この写真はエギナ島行きのフェリーのデッキから撮影しました。エギナ島行きのフェリーはもっとずっと小さめです。


デッキ
10:00
フェリーが動き出す。日のあたるデッキは暑い。でも、日陰へ入ると風が心地よい。エギナ島まではフェリーで1時間20分。アテネから気軽に訪れることのできるエーゲ海の島だ。エーゲ海といっても半島に囲まれたサロニコス湾の中だが、ここも立派なエーゲ海らしい。エーゲ海1日クルーズというと、イドラ島とポロス島と、このエギナ島をまわるのが一般的なツアーコースのようだ。

写真:フェリーのデッキ
エギナ島行きのフェリーのデッキです。ガラガラでした。


11:10
エギナ島着。 窓口で帰りの便を確認する。最終便は20:00とのこと。しかし、張り出されているタイムテーブルには20:45というのもある。どうやら、フェリーを運行している会社はいくつかあるようだ。

さて時間はたっぷりある。目指すは島の北東部にあるアフェア神殿。交通手段はバスかレンタルバイクになるが、地図もないので、ここはバスしかない。バスの発着所は船着き場から島の方を向いて少し左へ歩いたところ。バスが数台止まっていたのですぐに分かる。すぐ傍に立っている小さな小屋でチケットが買えそうだ。


10:20
アフェア神殿までのチケットを買う。往復で800ドラクマ。チケットはなんとか買うことができたが、どのバスに乗って良いのかまったく分からない。チケット売り場のおばさんに聞くが、このおばさんもまた態度が悪い・・・。ギリシャって観光国じゃなかったの?無愛想な男性はいても、女性ってたいていの国で親切なんだけどなぁ。言葉に不安のある者にとっては、こちらに注意を向けてもらえないと、こちらの意図が通じているのか、相手の意味を正確に理解しているのか、といったことを言葉以外の情報から読み取ることができなくて、とても不安だ。さらにこちらの質問の意図を汲み取って、情報を与えてくれるということがないので、いちいち全てのことを質問しなければいけない。一般の人ならともかく、観光に携わってる人にはもう少し親切にして貰いたいなぁ、と思うのは図々しいのだろうか?どうにかこうにか、おばさんから聞き出し情報を繋ぎ合せると、どうやら次のバスは11:30発で、まだ乗り場には来ていないということのようだ。

バス乗り場で新しいバスが来るのを待つ。アギア・マリーナ行きのバスが来る。車掌さんっぽい人に聞くと、どうやらこのバスで良いようだ。


11:30
出発。さーて、バスといえば、問題になるのが降りる場所。まあ、唯一の観光ポイントだから分かるだろうとタカを括って乗っていたら、途中、教会のようなところで結構多くの人が乗り降りする。えっ?ここ?違うよね。どうみても教会だし・・・。教会を過ぎると、それまで上りだった道が下りはじめる。あれ?もう東岸が近づいてるの?まっ、まさか・・・。さっきのところ・・・。乗り過ごしたようだ。と、あきらめかけたところで、右前方の遠い丘の上にひょっとしたらというような影を発見。再び希望を持ちはじめた気持ちと比例して、バスもまた登りはじめる。神殿が丘の上にあるという話しはどこにもないので、登ってりゃ良いってものじゃないんだけど・・・。なんとなく、このときは登ってることが正しいような気がしていた。


アフェア神殿
12:00
アフェア着。心配の必要もなく、それまでの停留所では無口だったドライバーが大きな声で「アフェアー」と教えてくれた。しかし、降りる人は3人・・・。少ない。人の流れに乗って何とかしようと思っていたらはまるな。

バスを降りるとそこは入り口の目の前。入場料は800ドラクマ。人が少ないのでのんびりと見ていられる。松に囲まれた神殿に、妙にミスマッチなものを感じてしまう。松といえば日本というのは、僕の勝手な印象?でも、ギリシャで松を見るなんて、正直驚いたくらい。無恥なだけか・・・。

のんびり見ていられるとは言うものの、神殿が1つではそんなに時間も潰せない。

写真:アフェア神殿
松とのミスマッチがお茶目なアフェア神殿。紀元前5〜6世紀頃に建てられた。


12:30
神殿を出る。はて?帰りのバスはここで捕まえられるのだろうか?うーん、よく分からないけど、しばらく待ちますか?えっと、確か乗って来たバスは左へ行ったから、右へ行くバスを捕まえれば良いんだな。あれ?本当に乗って来たバスって左へ行ったかな?あー、記憶が不確か・・・。


12:50
アギア・マリーナ行きのバスが来る。うんうん。やっぱり左へ行くな。ってことは、右行きだな。


12:55
右行きのバスが来る。行き先表示はどう読んでもエギナとは読めない。でも、ドライバに確認したところエギナへは行くようだ。ということは、エギナより先まで行くのかな?ってことは、また降りるところに気を付けていないと。


13:15
エギナ着。はっ、早い・・・。行きはあんなに時間がかかったのに。下りだからかな?ひょっとしたら、路線も多少違うのかもしれない。

船着き場でフェリーのタイムテーブルを確認する。時間があれば、ポロス島へもと思っていたが、ちょっと難しそうだ。次のピレウス行きまではまだ少し時間がある。砂浜に出て足だけ海につかる。エーゲ海初体験♪


14:00
もう1本後にしようかと思っていたが、退屈して来たので、慌ててチケットを買ってフェリーに乗り込む。この時間帯はフェリーの本数が少ないので、1本乗り過ごすと1時間以上待つことになる。


14:50
雨がポツポツとくる。


15:30
ピレウス着。まだ降っている。だが、まだ本降りではない。もうちょっと持ちこたえてくれ。駅はどっちだ?間違えそうになる・・・。焦っちゃ駄目だ。


15:45
地下鉄に乗る。タイミング良し。


16:05
オモニア着。まだ降っている。スニオン岬行きのバスの発着場の確認へ行く。オモニアから北上して国立考古学博物館をさらに行った先にあるはず。途中、郵便局を発見。ちょうど良いので、切手を5枚購入。日本へのハガキは200ドラクマで送ることができる。さらに北上。ここにもインターネットカフェが。

バスターミナル付近の広場に到着。といってもターミナルの建物がある訳ではない。あたりをふらつくとチケット売り場らしきボックスを発見。しかし、人はいない。張り紙を見ると最終バスは21時と21時30分。スニオン岬とアテネを結ぶ路線は海岸周りと内陸周りの2路線がある。どちらかが海岸周りで、どちらかが内陸周りなのだろう。いずれにしても、これなら十分日没までスニオン岬にいることができる。「歩き方」によるとパブリックバスの最終は19時。この時期の日没は19時30分頃にはなるだろうから、スニオン岬で夕日を見るには、泊まるしかないと思っていたが、これなら泊まらなくても良さそうだ。この辺が「迷い方」といわれる由縁だろう。でも、僕は好きだけどね。

さらに広場付近をふらついていると、さっきのボックスから少し離れたところに、もう少し大き目の小屋を発見。あら?こっちが本物のチケット売り場だ。さっきのところはもう使ってないのかな?こちらには、ちゃんと人もいる。念のため確認してみると、スニオン岬からの最終バスは21時とのこと。うん。間違いないな。


16:50
来るときに見つけたインターネットカフェへ。ここは、本当に飲み物を注文するタイプのインターネットカフェだ。残念ながら日本語は読めない。メールと掲示板をチェック。返事が来てると嬉しいね。あっ、Sさん。僕より後の書き込みにはちゃんとレスしてるのに、僕の書き込みは無視か・・・。いじいじ。


17:45
カフェを出る。紅茶1杯で1時間1,000ドラクマ。安い。

スーパーで食料品を買い込む。オモニア広場のレストランNEON沿いの両替屋のレートが良い。1USドル=307.057ドラクマ。思わず両替。コミッションも1%と非常に安い。


18:45
ホテル着。買い込んだ食料品で夕食。うっ、このヨーグルトドリンク、プレーンだ。ちょっとは甘みがないと飲みづらい・・・。

今日は乗り物に乗ってばかりだったので全然疲れていない。このまま寝るのはもったいないなぁ。


21:00
寝ちゃう・・・(^^;。
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