[ギリシャ] [旅行記] [HOME]
Greece

9/13 5:10
起床。シャワーを浴びる。さあ、今日はサマリア渓谷だ。


6:00
部屋を出る。昨日ツアーを申し込んだトラベルエージェンシーは、ホテルから徒歩1分。そのトラベルエージェンシーの前でピックアップの予定だ。すでにそれらしき人が何人か待っている。まだ日の上がっていない外は少し肌寒い。


6:25
6:10の予定なのに、バスはまだ来ない。それでも特に不安な気持ちにはならない。他にも待っている人がいるということもあるけど、ピックアップのバスがこの程度遅れるくらいではびびらなくなったものだ。どこ行っても、20〜30分は平気で遅れるよなぁ。それにしても、この時間に集合場所に来る人たちがいる。あの人たちは集合時間何時って聞いたんだろう?同じツアーだったらずるいよなぁ。それとも、今朝ホテルででも申し込んだのかな?地元っぽい車で送られてきたけど。


6:42
ようやくバスが来る。もう1台、別の会社のバスも連なってくる。遅くきた人はあっちのバスかなぁ?25人くらいは待っていたけど、あっちのバスにも7〜8人は行ったかな?ツアーガイドの説明によると、やっぱり通常以上に遅れたようだ。

バスの中でサマリア渓谷への入場料1,200ドラクマと、渓谷を抜けた先の海岸アギオス・ルーメリから再びバスに乗れる場所までのボート代1,100ドラクマの合計2,300ドラクマをツアーガイドに徴収される。ツアーガイドといっても、トレッキングの引率してくれるわけではない。サマリア渓谷に入れば、あとは完全な自由行動だ。途中のサマリアビレッジで11:30、アギオス・ルーメリのホテルのレストラン「クリクリ」で15:45からツアーガイドは待機している。アギオス・ルーメリからのボートは16:45発で、彼は16:30までレストランで待っているとのことなので、それまでにそこでボートのチケットを受け取ることになる。遅れた場合は、ホテルのフロントにチケットを預けておくとのこと。ボートは17:30にも出る。ただし、その場合、ボートを降りた場所からハニアまでのバスは自己解決となる。基本的に自分のことは自分で責任をとる世界ということだ。


7:40
朝食ポイント着。こんなところに止まるくらいなら、集合をもっと遅くしてくれればいいのになぁ。まあ、こういうのがないと、ツアーは成り立たないんだろうけど。

何も食べる気はなかったけど、バスを降りて、そのあたりをふらふらしていたら、珍しくお腹が減る。エネルギーをとろうという気になって食べる。レーズンパンが500ドラクマ。オレンジジュースが500ドラクマ。たっかぁ〜。でも、「いくら?」って聞いたら、「five thousands」って言われたんだよね。いくらなんでも5,000ドラクマはないと思って、構わず1,000ドラクマ出したら、500ドラクマのお釣りが返ってきた。レーズンパンとオレンジジュースを別々に買ったから、同じことを2度繰り返したわけね。でも、絞りたてのオレンジジュースはうまかった。

それにしても寒い。高度が上がっているからかな?日本人の方に声をかけられる。2〜3言葉を交わしてバスに戻る。


8:05
出発。渓谷入り口まであと4km。途中、バスから木の上に上っている山羊を見学。


渓谷入り口
8:12
入り口前着。ツアーガイドがチケットを買いに行く間、バスの中で待機。さっきの朝食ポイントが最後のお店だって言ってたのに、入り口前にも立派なお店があるじゃん。まあ、いろいろあるんだろうけどね。入り口前までの間の最後のお店って意味では嘘ではないか?って、何もツアーガイドの言い訳を考えてあげる必要もない。

渓谷入り口
サマリア渓谷入り口付近の様子。トレッキングに向かう人がたくさん集まってきている。


まずは下る
8:20
いよいよ出発。全長18kmのトレッキングだ。所要時間は4〜6時間とのことだが、さて、どれくらいの時間で踏破できるかな?入り口らしきところはあるのだが、特にチケットのチェックはない。はじめは4kmほどの下り。たしかにくねくねの道をひたすら下る。ちょっと膝にきそう・・・。

まずは下る
入り口を入るとくねくねとした下り坂が4kmほど続く。


9:30
ようやく水のあるところへたどり着く。渓谷という言葉から川の流れを期待していただけに、ちょっと乾いた渓谷にがっかりしていたところだ。まあ、これからだな。と思っていたら、またすぐに水は見えなくなってしまう。


白馬
10:35
サマリアビレッジ着。ちょっとした休憩場所って感じ。ここまで歩き通しだったので少し休む。朝食ポイントで言葉を交わした人と再度お喋りする。歩くスピードがちょうど同じくらいのようだ。実はあわせてくれてたりして・・・。

白馬
サマリアビレッジの外れ。柔らかい光に包まれて馬も休憩。


11:05
出発。今まで良い天気だったのに曇り始めてきた。むぅ。もう一度晴れてくれ!いかにも渓谷という感じのところを抜けて歩くが、ほとんど水はない。


12:00
ようやく水の流れが。うん。これでこそ渓谷って感じ。


12:30
休憩ポイント着。ちょっとだけ休憩。


サマリア渓谷
事件現場付近
12:35
すぐ出発。ちょっと歩くと写真で有名なポイントに。うーん、曇ってるのが残念だなぁ。晴れてたらすごく良い感じなのにぃ。

絶壁の間を歩く。しばらく歩いていくと水の流れも多くなり、道幅も狭くなる。その上、Lazy Tourの人が反対方向から歩いてくる。Lazy Tourとは渓谷の海岸側から入り、好きなだけ歩いて戻るというツアーだ。ちなみに、Lazyとは「怠惰な、不精な」って意味ね。18kmを歩ききる自信のない人には良いツアーかもしれないけど、はっきり言ってこんな狭いところを反対側から歩いて来られては良い迷惑。

歩く人の邪魔にならないように、少し川の流れのほうに寄って、立ち止まって後ろを振り返る。すると、突然、背後から猛烈な悲鳴があがる。それとともに、リュック越しに強い力で背中を押される。何事かと思ったが、かって経験したことのない力のかかり方に、事態を想像することすらできない。その場にとどまれないほどの力に、後ろを振り返ることもできずに、前に押し出される。もう少しで川に落ちそうだ。ようやく落ち着いて後ろを振り返ると、うつぶせに倒れているおばさんが・・・。正体はこれか。

やや僕の方向へ、つまりはうつぶせに倒れているおばさんの頭の方向に、地面が傾いて低くなっているせいか、おばさんは起きあがることができないようだ。手を貸してあげようかと思ったが、どうやらどこかを痛めているらしい。ギャーギャーと何か言っているが、言葉がわからないので、うかつに手も出せない。結局、他の人に抱えられるようにして起こされる。やはり左腕を痛めたようだ。少し離れたところから娘さんらしき人が血相を変えて跳んでくる。欧米人って「血相を変える」って表現がぴったりくるよなぁ。

身内も来たことなので、後は任せて先へ進む。その前に写真を1枚。本当は無様にうつぶせに倒れているおばさんを撮りたかったけど、さすがにそれは不謹慎。でも、本当にびっくりしたよなぁ。

写真(上):絶壁
両側を絶壁に挟まれたサマリア渓谷最大の見所。曇り空なのが残念。

写真(下):事件現場付近
ちょうどこの風景を振り返っているときに事件は起きた。事件現場はこの写真の撮影場所のちょうど右横なので、この写真には写っていない。ちなみにこれは事件後に撮った写真。


13:15
ようやく出口。ここでチケットの半券が切られる。無くしてたら大変なところだった。


13:45
ようやく集合場所のレストランKriKri着。出口から30分もある。Lazy Tourの人って入り口までなんの景色もないところを30分も歩いてくるのかぁ。しかも、これって少しだけど上りになるよね。なんか、全然Lazyじゃないような。あまりお勧めできるツアーじゃないなぁ。

KriKriからビーチまでは歩いてすぐ。約5時間半に及ぶトレッキングもここで終了。あとはボートの時間までビーチで海水浴と日光浴を楽しむのみ。


14:00
しばらくビーチに座っていたが、意を決して服を脱ぐ。あっ、服の下に、もちろん水着は着てきてるよ。意を決したのは海へ入ることね。久しぶりの海水浴だ。ひょっとして6年ぶりくらい?水は本当にきれいで、かなりしょっぱい。塩分が多いのかな?すごく浮くような気がする。力を抜いて仰向けになると、足先が沈むこともなく完全に浮く。大きな波もなく、永久に浮いていられるようだ。雲の絨毯を透かして射す太陽がちょっと眩しい。ぷかぷかと波間に漂いながら、一言つぶやいてみる。「し・あ・わ・せ・・・。」冗談でもここ1〜2年、つぶやいたことがなかったような気がする。あまりに水がきれいなので、水の中で目を開けて底を覗いてみる。「あー!!!何も見えない・・・・。」そっか。僕って視力が悪かったんだ・・・。


14:30
あまりの気持ちの良さに、長いことつかっていたが、そろそろ海から出る。あとはビーチでたたずむのみ。


14:45
そろそろ服を着たほうが無難かな?ビーチに着いてからは影がはっきりとできるくらいに日が射している。太陽は雲の向こう側だけど、雲がかなり薄いって感じね。ビーチ・・・といっても砂浜ではなくアサリ大の石が敷き詰められた石浜・・・で寝る。


15:45
KriKriでボートのチケットを貰う。チケットには1,000ドラクマとかいてある。バスの中でボート代は1,100ドラクマって言ってたけど・・・怪しい。


ボート
16:15
SOUGIA行きのボートに乗り込む。ボートといっても手漕ぎじゃないよ。遊覧船くらいの大きさはあるんじゃないかな?

ボート
アギオス・ルーメリからのボート。芦ノ湖の遊覧船と比べるとさすがに小さいかな?でも日本語のボートのイメージじゃないね。この写真はSOUGIAでボートを降りてから撮影したもの。


16:45
出発。海が青い。本当に青い。なんでこんなに青いんだろう?不思議なくらい青い。


17:35
SOUGIA着。ボートを降りてバスへ乗り換え。


17:45
バス出発。


20:00
ハニア着。疲れた。帰りのバスがこんなに時間かかるとは。それにしてもクレタ島にはいたるところに宿がある。それぞれを巡りながらお客を下ろしていくから、時間がかかるんだよね。


20:03
ツアーで一緒になった日本人の方と夕食を食べる約束をして、いったんホテルへ。と思ったら、なんとその人も同じホテル。部屋へ戻って荷物を置いて、水着から着替える。そうそう水着のまま帰ってきたのだ。普通の短パンと見極めつかないような水着だからね。ビーチには着替えるところなんてないから、着替える人はバスタオルが必需品。まあ、バスタオル1枚で着替えるかどうかはその人次第だけどね。フロントでパスポートを返してもらう。


20:10
食事へ。昨夜行った海沿いから少し中へ入る。海沿いも良かったが、一歩中へ入ると、細い道沿いにレストランやギフトショップが並び、こちらも良い感じだ。その中の1軒のレストランへ入る。中に入るとさらに良い感じだ。なんと天井がない。雨が降ったらどうするんだろうと心配になってしまう。

タラモサラダ、スブラキ、カラマリアなどなど、いわゆるギリシャ料理を堪能する。といっても、スブラキはバーベキューみたいなものだし、カラマリアはイカのから揚げなので、特に珍しい食べ物ではない。そのおかげか、食通ではない僕の安物の口を十分満足させてくれる。ワインも飲むが、こちらは食事以上に僕には良し悪しがわからない。少し酔ったかな?


23:20
店を出る。良いお店だったが、ひとつだけ難点もあった。それは、注文に呼ぶたびに、ウェイターが「にんじゃー!にんじゃー!」ってうるさいこと。ちゃんと注文聞けよ!


23:35
ホテル着。海に入ったままだったのでシャワーを浴びる。


24:55
突然、すべての電気が消える。ブレーカーが上がったみたいだ。テレビと部屋の明かりをつけてただけなのに・・・。フロントへ行って人を呼ぶ。ブレーカーをあげてくれて無事復活。エアコンも必要かと聞くので、「Yes」と答えると、エアコンもいれてくれる。少し暑めだったからラッキー。でも、エアコン部屋ごとに動くんだ。集中エアコン(こんな表現あるのかな?)で、この時期は全体で切られているのだとかってに想像していた。ブレーカーが上がらなければ気づかないままだったってことか。なんでも言ってみないとだめだな。


25:00
就寝。ひざがちょっと痛くなりそうだな。ずっと下りだったもんな。


[前の日へ] [次の日へ]

[ギリシャ] [旅行記] [HOME]
ご意見・ご感想はこちらまで