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Greece

9/20 7:45
起床。


8:40
チェックアウト。7,500ドラクマ。バス停に向かう。


8:50
バス停でA君と合流する。


9:00
バスに乗る。230ドラクマ。


メガロ・メテオロン
ヴァルラーム
9:15
頂上着。カランバカ発メテオラ行きのバスはメテオラに現存する修道院の1つメガロ・メテオロン修道院に着く。メテオラには1367年から全部で24の修道院が建てられた。現在も活動を続けている修道院は6つだ。メガロ・メテオロン修道院は14世紀に建てられたメテオラ最大の修道院だ。入場料は500ドラクマ。

中を見学していると日本人観光客を連れた日本人風女性ガイドに明るく「こんにちは」と挨拶される。「こんにちは」と返す。なんだろう?珍しいね。

小さな部屋の中をA君と一緒に見学していたら、先ほどのガイドがツアー客を引き連れてその部屋に入ってくる。小さな部屋なので10人もまとまって入ってこられたら、部屋の中はいっぱいだ。

ガイドの説明が始まる。僕らもその部屋に入ったばかりだったので見学を続ける。すると、そのガイドが説明を止めてこちらをじっと見る。視線を合わすと僕らに向かってツアー客の方を手で示しながら「私はこの人たちのガイドです。」と言う。そんなこと言われなくても分かってるけど・・・。そしてツアー客のほうを向いて「まっ、良いですかね。」と言って、再び説明を始める。

えっ?なに?そういうこと?僕らが説明を盗み聞きしてるってこと?そりゃ、確かにまったく聞いてなかったとは言わないよ。でも、こんな狭い部屋の中で日本語で説明されたら耳には入ってくるよ。それを止める手だてはないよね?ツアーのあとをついて歩いていたわけでもないし、説明に会わせて部屋の中を見ていたわけでもない。なんだっていうんだ。第一この部屋には僕らのほうが先に入っていた。それなのにそういう言い方は失礼極まりないんじゃない?あー、気分悪い!気分悪い!気分悪い!唖然として言葉もなかったけど、一言文句言ってやれば良かった。あの明るい「こんにちは」は、僕らが日本人かどうかを探ったんじゃないかと勘ぐりたくなってくる。あながち外れてないんじゃないかな?

メガロ・メテオロン修道院を出てヴァルラーム修道院へ向かう。ヴァルラーム修道院へは坂道を歩いて下ってすぐだ。高さ600mの岩の上に建つ。岩壁を削って造った階段を上って入る。こちらも入場料は500ドラクマ。

「メガロ・メテオロン修道院」
14世紀にメテオラ出身の修道士アサナシオスによって建てられたメテオラ最大の修道院。

「ヴァルラーム修道院」
メガロ・メテオロン修道院から見たヴァルラーム修道院。

ルサノス
奇岩群
ヴァルラーム修道院を出ると次に目指すはルサノス修道院だ。坂道を下ると奇岩の上にたつルサノス修道院が見える。これぞメテオラと言う風景だ。

やがて分岐が現れる。ルサノス修道院を目指すなら右へ下る道だ。しかし、地図によれば左へ登った道からもルサノス修道院へ下る道があるはずだ。こちらのほうがメテオラの雄大な眺めを楽しめそうだ。ここで、下ってしまうのはもったいない。ということで、左の少し登る道を進む。これが大正解だ。ルサノス修道院へ下る小道を越えたところに自然の展望台がある。ここからのメテオラの眺めは最高だ。

天気もよくなってきた。しばらくメテオラの雄大な眺めに見ほれながら岩の上で休む。ギリシャにこんなところがあるなんて知らない人も多いんじゃないかな?実際、僕もガイドブックを買うまで知らなかった。ミコノスで会ったJさんも、ギリシャへ来てからガイドブックでメテオラの存在を知り、コースに組み入れなかったことを悔しがっていた。A君もさっきから「メテオラ最高!」を連呼している。まさに最高だ。

あれ?向かいの岩で人影が動いたような?うーん。勘違いかな?いや、やっぱりロッククライミングしてる。すごいね。あんなところ登るなんて。

展望台を後にしてすぐ横の小道を下るとルサノス修道院だ。ここもまた500ドラクマ。

「ルサノス修道院」
これぞメテオラと言う風景を見せてくれるルサノス修道院。岩の上に危なげに建つ。

「奇岩群」
メテオラの奇岩群。低いもので20〜30m、高いものでは400mにも及ぶ。水の浸食作用によってこのような奇岩群が生まれたという説もあるが、実ははっきりした理由はいまだにわかっていない。

ルサノス修道院を出てさらに下るとアギオス・ニコラス修道院。こちらも500ドラクマ。アギオス・ニコラス修道院を出て、さらにくだってカランバカに向かう。


15:50
カランバカ着。疲れたぁ・・・。4つの修道院を巡ったが、メテオラにはあと2つ修道院がある。アギオス・ステファノス修道院は今日は休館日で開いていない。昨日行ったアギア・トリアダ修道院は開いているが、疲れきっていてさすがにもう行く気力がない。

バスステーションへ向かう。おっ、ここのバスステーションは親切だ。カランバカ発だけでなく、トリカラ発や、さらにはラミア-デルフィ間のバスの時刻まで貼り出されている。ラミア発デルフィ行きは10:40発がある。


16:15
トリカラ行きのバスに乗る。450ドラクマ。


16:45
トリカラ着。ここからラミアまで行き、ラミアからデルフィに向かうつもりだ。ラミア-デルフィのバス便に関しては、カランバカのバスステーションに時間が貼り出してあったが、3便だけだった。あれですべてなのかな?ひょっとしたら今日中に移動できるような都合の良い便があるかもしれない。そう思って、トリカラのバスステーションでラミア発のバス便について聞いてみる。答えは、思った通りと言うか、わからないとのことだ。この役たたずめ。バス旅の難しさってこの辺なんだよね。現地に行かないとその先の情報が分からない。バスステーションの人なんてよそのステーションのことなんて俺の仕事と関係ないって感じだもんね。インフォメーションセンタなら情報あったかもね。カランバカで聞いておけば良かったかな?

とりあえず、18:00発のラミア行きのチケットを買おうとしたらなんと満席。がーん。結局、20:30発のラミア行きのチケットを買う。1,850ドラクマ。


17:00
A君はテッサロニキへ旅立つ。さて、3時間30分をどう過ごすか?とりあえず街をふらつく。うーん、何もない街だ。ベンチでくつろぐ。


20:00
そろそろバスステーションへ向かおうかと思ったところで、ふと気になってポケットの現金を確認する。8,000ドラクマとちょっと・・・。えっ?これしかないの?ミコノスで両替したときにはかなり余裕だったよね。その後、フェリー代に、ホテル2泊に、バス2回に、食事と・・・うーん、考えてみるとそんなものかもしれない。って、まずいじゃない!今夜のホテル代も出ないかもしれない。カードが使える保証はない。ホテル代が足りても明日のバス代はかなりきつい。ラミアは小さな街だから心配だ。ATMを探さねば!

しかし、さっきふらついたときに見た記憶がない。とにかく歩き回る。あっ、銀行だ。しかも、扉が開いてるぞ。でも、まさかなぁ。こんな時間に銀行がやっていると考えにくい。それでも、念のため中に入って確認。やっぱり、業務は終了していた・・・。

うーん、参った。もう時間がない。これは出たとこまかせかなぁ?と思った瞬間、あった!!!キャッシングで無事30,000ドラクマを入手する。


20:15
急ぎ足でバスステーションに向かう。結構、バスステーションから離れてしまったような気がする。何分で戻れるか?


20:20
バスステーション着。意外と近かったな。ほっと一息。この旅、最大のピンチだったかもしれない・・・。


20:25
ラミア経由アテネ行きのバスに乗りこむ。ドライバーにラミアで教えてと言って、ドライバーの真後ろの席を陣取る。これで完璧だ。うっ、でも、ちょっと狭い。早まったか・・・。まあいいや。

途中乗り込んで来た男性が隣に座る。予想はしていたものの、さらに狭い。ちなみに、何を予想していたかと言うと隣に座られること。混んでいるからではない。空いていても座られると思っていた。現に今も後ろのほうの席は空いている。なぜか外国の人って前の席を好む傾向があるような気がしてならない。後ろが空いていても前から座っていく人が結構多い。とっても不思議だ。なぜなんだろう?ただの気のせいか?

快適にとばしていたバスが遅いトラックにつかまる。片側1車線で抜かすこともできない。最低だ。おいおいスピードメータ10km/hさしてるぞ。今にも止まりそうだ。こんなの許されるの?


22:25
ラミア着。

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どこなの?ここ?街はないの?いや、せめて、バスステーションは・・・。良く見ると周りに2〜3建物はあるが、どこも真っ暗。周りに何もないという印象だ。街の外れって感じかな?「歩き方」にはアテネからのバスは街の中心ラウ広場に着くって書いてあったのに。反対方向だからってこれはひどすぎるんじゃないの?まあ、ある程度のことは予測してたけど、ここまでとはちょっと想定範囲外だ。一緒に降りた人が1人いたが、その人は道路で待っていたタクシーに乗りこんでどこかへ行ってしまった。タクシーが待っているくらいだからドライバーの気まぐれではないだろう。一応バスの発着場所ではあるらしい。

さて、右か左か?あたりをつけて50mほど歩くと線路がある。線路際にホテルの看板もある。線路に沿って右へ歩くとホテルがありそうだ。これはひとつキープしておいて、線路を超えてまっすぐ歩く。なんとなく街の中心はこっちだと本能が告げている。少し歩くと遠くに明かりが見える。街の中心のようにも思える。すると、Centerの標識を発見。本能に感謝!

どんどんまっすぐ行く。軽い上り坂だ。突き当りを右へ。少し坂が急になる。すると広場に出る。おー、間違いなく街の中心だ。「歩き方」によるとラミアの中心には4つの広場がある。しかし、ここがどの広場だか分からない。「歩き方」の説明も文字だけで地図が載っていない。いまいち、自分の位置がわからないまま付近を歩き回る。


Hotel Samaras
22:50
Hotel Samaras発見。「歩き方」にも載っている。ちょっと値段は高めだがAクラスの快適さとのこと。中に入って値段を聞くと、12,600ドラクマ。十分想定範囲内だったのでここに決める。

フロントでデルフィ行きのバスについてたずねる。たぶん9:30くらいとのこと。さらに、バスステーションの場所をたずねると、タクシーで行けとのこと。うーん、相変わらず役立たず・・・。なんのためにちゃんとしたホテルを選んだんだか。バスステーションはやっぱりトリカラからのバスが着いたところなのかなぁ?でも、あれじゃあ、どこでチケット買うんだろう?ひょっとしてバスの中??

310号室へ。部屋は本当に綺麗だ。エアコンもついてる。あれぇ〜、このエアコン、うちの壊れたのと同型じゃん。リモコンのマークが違うけど、ボタン操作が分かってしまう。部屋に貼り出されている正規レートは、ツインで年中22,000ドラクマ。

「Hotel Samaras」
Hotel Samarasの310号室。綺麗で快適だ。


23:10
街に出る。バスを降りたところまで行ってみる。遠い。徒歩15分といったところか?しかし、やはり何もない。ちょっと恐い。まわりの道路を散策してみるが何も見つからない。さらに恐い。バスは道路のあちこちに4台ほど止まっている。うーん、煙は見えるも火は見えずって感じだ。


23:45
諦めて帰り始める。なんかこんな街外れをふらついてるのは危険な感じもする。


24:00
Hotel Samarasから少し下ったところにある広場に着く。ピザを買って食べる。400ドラクマ。美味しい。ギリシャのピザは口に合うなぁ。


24:10
ホテル着。参ったなぁ。明日はアテネにでも帰りつければ上出来かも。やっぱり急がば回れになるわけね。一度アテネに戻っちゃったほうが簡単だったかもね。ガイドに載ってない場所はどうにもならないわ。特にギリシャではホテルでの情報収集もあてにできないし。

シャワーを浴びる。


25:00
就寝。


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