009 K-1 1998.10.11

K-1のKとは、KARATE、KICK-BOXING、KUNG-FU、KENPO、TAKKONDO、KAKUTOGIなどのKからきているらしいが、要は立ち技の異種挌闘技戦がK-1である。
挌闘技とは全く縁がなかったし、昔から興味もあまりなかった。
子供の頃にプロレスごっこをした記憶もあまりない。
強いて、興味を持ったものと言えば、ジャッキー・チェンの映画とスーパーヘビー級ボクサー、マイク・タイソン選手の試合くらいだ。映画は置いとくとして、タイソン戦は華やかにテレビ中継をしていたし、どのくらい速く相手をノックダウンさせるかという一点にしか興味はなかった。

タイソン戦にしてもそうだが、スター選手の敗北は概してつまらないものとなる。
ところが、数年前テレビで観たK-1の試合はいままでにない興奮を味わうことができた。K-1という挌闘技は、空手やキックボクシングなどの凄腕達が同じルールで行うグローブマッチなので、一目瞭然である。相手を倒せば勝ち。
CMでおなじみアンディー・フグ選手とK-1初参戦のフランシスコ・フィリオ選手戦。
結果として開始早々フィリオ選手のフック一発で決着してしまった。
いわゆる一撃である。
凄まじい。

どちらが勝つのかという純粋な興味で見ることのできるK-1は素晴らしい。
今では、フグ選手だけでなく、マイク・ベルナルド選手やピーター・アーツ選手、アーネスト・ホースト選手らもCM出演するほどの人気ぶりだが、試合中継で彼らのお茶目なCMはあまり観たくない。
佐竹雅昭選手の批判をしたリングサイドの観客が次の瞬間リング上でホースト選手と戦う羽目になってしまうという缶コーヒーのCMは個人的に好きではあるが。

K-1 GRAND PRIX '98では、2回戦にしてベルナルド、フィリオ戦が予定されているのがとても残念である。ちなみに2回戦のカードは以下の通り。
   ピーター・アーツ┐  ┌アンディー・フグ
           ├┐┌┤
       佐竹雅昭┘││└レイ・セフォー
            ├┤
  マイク・ベルナルド┐││┌サム・グレコ
           ├┘└┤
フランシスコ・フィリオ┘  └アーネスト・ホースト


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