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2003/04/12

場所: 伊豆 海洋公園
ポイント: 海洋公園ビーチ
天気: 曇り後雨
気温: 19度
水温: 15度
スーツ: ドライ
カメラ: PowerShot G1

アオウミウシ
アオウミウシ
クチナシツノザヤウミウシ
クチナシツノザヤウミウシ
ダンゴウオ(yg)
ダンゴウオ

出張から帰ってきて早くも3回目となる海洋公園、雨の予報にも屈する事無くやってきました。朝の天気は曇りで今にも降りそうですが気温は暖かく海もそれなりに穏やかでダイビングに不都合はありませんでした。

1本目は2の根、戻ってきていたソウシイザリウオを見ているとガイドさんが呼んでいます。行ってみるとウミウシをホヤか何かの上に一生懸命乗せてい ます。どうやら写真を撮らせてくれようとしているようです。でもウミウシは気に入らないのかすぐに逃げ出してしまい、なかなかうまく撮れません。そうする とガイドさんはまたウミウシを取り上げて別の海藻の上に置きます。でもそこでもやっぱりウミウシは嫌がって隠れてしまいます。

「ウミウシって動かないから面白くない」という人が時々いますが、そんな人は写真をやってみるといいと思います。ウミウシがどれだけ活発な生き物か、「ええからじっとせんか!!」と言いたくなります。

その後、またソウシイザリウオの方へ戻って写真を取っていました。するとフラッシュが嫌なのかこの体長20cmを超えるイザリウオが突然泳ぎ始める ではありませんか。「あ、まって、、、」、そう思った私は思わず手で尻尾を「はっし」、とつかんでしまいました。イザリウオはもちろん身をよじらせて逃げ ると穴の奥へ、、、やってしまいました。

去り行くイザリウオを見送る私をまたガイドさんが呼んでいます。行ってみると今度はアオウミウシを持ってきてイソギンチャクか何かが群生している場 所に一生懸命置いてくれています。うーん、ヤラセ、、、そう思いながらも何とか綺麗に撮ろうと構図を決めて撮ったのが上の写真です。前ボケ、後ろボケも綺 麗に入って結構いい写真になりました。

その後、浅場で見つけたニシキウミウシを今度は自分で2匹並べてカップル写真を撮ったりしました。ヤラセウミウシ写真、ちょっと癖になりそうです。

2本目は1の根、前回ウミウシの「ロボイ」を撮っていて大減圧してしまった教訓をかみしめつつ、気を付けながら潜ることにしました。1の根の上でい くつかウミウシ等を見た後、ふと下を見ると砂地でガイドさんが呼んでいます。近付いて指している場所を見てみると、またウミウシのようです。大きくて長い 腕が4本、これはまさか、、、

ピカ、、、チュウ?

確かに形は「ピカチュウウミウシ(ウデフリツノザヤウミウシ)」そっくりなんですが、体のシマシマ模様がちょっと不気味だし体も丸々太っていて腕も ボブサップみたいにパンパンです。ガイドさんがスレートに書いた名前をよく見てみると、、、「クチナシツノザヤウミウシ」、、、ちょっと違う。言わば太り すぎたピカチュウ、といったところでしょうか。

こんなもんでまた減圧出したらいかん、と思った私は数枚写真を撮って浅場へ、棚の上へ上がりました。するとまたガイドさんが呼んでいます。強くなっ てきたうねりの中、ガイドさんが指した赤い海藻の上には5mm程の同じく赤い小さな魚がちょこんと載っているではありませんか。そう、ダンゴウオです。

小さすぎ、そしてうねりすぎ、、、5mmのダンゴウオを乗せた海藻はうねりにあおられて右へ左へと揺れています。それでも何とか撮ってやろうと最近 使っている No.10 のクローズアップレンズを装着、マニュアルでフォーカスを最短に合わせ、カメラを近づけていきました。そしてうねりにタイミングを合わせてシャッターを切 り、何度かの失敗の後、やっとタイミングが合って上の写真が撮れました。こうして初ダンゴウオをなんとかゲット、これだから写真はやめられん。

今回もまた充実した2ダイブとなり、減圧停止もなく満足の1日でした。雨が降り始めた海洋公園を後にした我々は一路ショップへ、ログをつけながらウミウシガイドブックを見ていると、、、

クチナシツノザヤウミウシ(稀)、、、

ちゃんと撮っとけば良かった、、、まあいくら珍しくても可愛くなければどうでもいいんですが。

しかし毎回のように珍しい生き物を見せてくれるガイドさん、職人です。海洋公園フォトダイブ、どんどんはまっていく今日この頃でした。


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