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2004/01/12

場所: 伊豆 大瀬崎
ポイント: 柵下
天気: 晴れ
気温: 10度
水温: 17度
スーツ: ドライ
カメラ: PowerShot G1

サクラダイ
サクラダイ
イソギンチャクモエビ
イソギンチャクモエビ

2004年の初潜りは川奈ボートでサメ、そしてあわよくば最近出たと言うマンボウだ、と思って行ったんですが、、、

波じゃばじゃば、、、

東伊豆はほとんど全滅、昨年に引き続いての八幡野は行きたくなかったので西伊豆の大瀬崎に連れて行ってもらう事になりました。客は一人だったので年末に引き続いてのマンツーマンダイビング、連休の最後は空いてるんですね。

風の関係で1本目は外海、柵下へ。流れも波も少なく透明度も良かったので楽しいダイビングができました。魚もボラ、メジナ、メバル、クロホシイシモ チ等が群れていました。流れに乗って浅場を流して途中から少し深場へ、目的にしていたサクラダイを見ました。ワイドで撮る程は群れていなかったのでマクロ で、雄と雌のペアが寄り添っている姿を撮りました。新年早々おめでたいですね。

その後イイジマフクロウニに付くゼブラガニやウミウシ等を見ながら戻りました。途中で写真のイソギンチャクモエビを発見、結構大きな個体でした。大 小のエビを何とかペアで撮ろうとガイドさんの協力もいただいて新年早々ヤラセ写真に挑んだのですが中々寄り添ってくれず失敗、悪い事はできません。

1本目が良かったので昼食後の2本目も柵下、ほとんど同じものを見て帰ってきました。マンボウ出ないかなーと思いつつ中層をずっと見てましたが残念ながら何も出ず。それでも青い海を楽しめました。

この日は電車だったので帰りはまた東伊豆に戻って伊豆急に乗りました。そして事件は起ったのです、、、

連休の最終日だったためか電車は混んでおり、私も座れず扉の近くに器材を置いて立っていました。すると移動して来たおじさんが私の器材の前に立ちました。そして私の器材を見ているのです。次にそのおじさんは私の方を見上げたのですがその時の視線が何か怪しい感じでした。

おっさん何メンチ切っとんねん、、、

てっきり何か因縁を付けられる物と思っていた私に向かって、そのおじさんは突然倒れ込んで来たのです!!

頭突きかよ!!

すっかり度肝を抜かれた私は何もできず自分の胸に預けられたおじさんの頭を見ていましたが、おじさんは私の予想をさらに裏切ってそのまま膝を着いて私の足下に崩れて行ったのでした。

倒れたのかよ!!

咄嗟におじさんの袖をつかんだ私は何とか倒れる前におじさんを確保、電車の床に寝かせる事ができました。そして頭の後ろに手を入れて気道確保しました。そして「大丈夫ですか!!」と声をかけつつ呼吸を確認。返事はありませんが「うー」と唸っていて息はしています。

我ながら驚きの素早い反応でしたがここでちょっとパニック。呼吸してるんだから心臓は動いてるはずの所を鼓動を確認してしまいました。

このままグダグダか!?

危うい所でしたがここでおじさんが意識を取り戻しました。最初は唸っているだけでしたが声をかけ続けていると「大丈夫です、すいません」といって立 ち上がろうとしました。とりあえず止めて寝かせたまま周りの人と相談、伊東が近かったのでそのまま伊東まで行って駅員さんに救急車を呼んでもらおうという 事になりました。

暫くするとおじさんも少し元気になって椅子に座れるぐらいには復活しましたがまだ顔面は蒼白、何か持病があるらしく「薬を飲んでます」と言っていま した。電車はすぐに伊東に到着、駅員さんを呼んで救急車を呼んでもらおうとしたのですがおじさんは「大丈夫ですから」と言って駅員さんに付き添われて帰っ て行きました。伊東の近くに独りで住んでいると言っていたおじさん、その後どうなったのかは分かりません。

東海道線に乗り換えて暫くすると興奮状態から少しずつ醒めて来て自分のした事を順を追って確認する事ができました。色々考えて結論としては、

最初に救急車呼ばないとね。

最初の段階で誰かに携帯か何かで呼んでもらって駅で待っていてもらうべきだったのではないでしょうか。「すぐに回復するかも」「事を大きくしたくない」と思って待ってしまったのは間違い、ダメな日本人的な発想でした。

しかしレスキュー講習を受けてから1年半、「絶対使わねーよ」と思っていた知識によもやこんな出番が待っていたとは、、、

世のなんちゃってレスキューの皆さん、気をつけましょう。


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