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場所: フィリピン バリカサグ島
ポイント: ブラックフォレスト,カビラオ,ヒルトゥガン
天気: 晴れ
気温: 30度
水温: 27度
スーツ: ウェット
カメラ: PowerShot G1
フィリピンツアーも早くも最終日、この日はバリカサグ2ダイブを変更してバリカサグ1ダイブ、カビラオ2ダイブ、ヒルトゥガン1ダイブというクルーズにしました。セブにダイビングボートで帰りながら途中の島で潜るコースです。
1本目はブラックフォレストで再びバラクーダ。前日に続いてバラクーダの群れに会えましたが早朝だったので光が入らず写真は不調でした。
2本目はカビラオ島のライトハウスというポイント、最後の砂地ではガーデンイールの林に加えてふと見ると見た事の無い穴ハゼ、ミナミダテハゼ、、、、じゃない。初めて見るヤノダテハゼでした。
3本目は同じくカビラオ島のマグダリサイというポイント、潜った直後に写真のソウシハギがドロップオフの壁面を横になって泳いでいました。パラオで
も必ずドロップオフで横になって泳いでます。久しぶりだったのでうれしくて追いかけてしまいました。成長すると1m近くになるらしいですがこれは若い個体
で40cmぐらいでした。また浮上直前には真っ黒のスパインチークアネモネフィッシュという珍しい物も見つけました。
最後のヒルトゥガンはセブ、マクタン島からすぐのポイント、カメラを持ち込むにはカメラ料金が必要、そしてグローブなしという変なポイントでした。そしてこのグローブ無しという条件が事件を引き起こすのでした、、、
中にはグローブを付けなかったりラッシュだけで潜ったり海パンで潜ったりする人もいますが、私はスキンでもグローブを付ける程です。写真を撮る時に
片手でよく岩をつかむのでグローブは絶対必要なのです。それを外された私は最初はそわそわしながら潜っていました。写真を撮る時も岩がつかめないのでいま
いち体が固定できません。サンゴを守るためなのでしょうがかなり困りました。
前半はノコギリダイの群、ツバメウオ等を見ました。その後、ドロップオフ沿いを流していると前方からアヤコショウダイが数匹やってきました。グロー
ブ無しで何とか中性浮力を撮ってホバリングしながら写真を撮っていると何か視界の角にチョロチョロとする魚が見えます。またスズメダイか何かが威嚇してつ
ついてくるのかと思って見てみると、、、
ホンソメワケベラかい。
しかもそのままじっとしていると耳の後ろから後頭部につんつんとつつかれる感触が、明らかにクリーニングされています。試しにと思ってグローブ無しの左手 を開いて待っているとそこにもやって来て手をつついてクリーニングしてくれるではありませんか。しかもその後、2匹、3匹と増えて行って結局4、5匹のホ ンソメワケベラにたかられてしまいました。それからガイドさんが見えなくなる限界までの数分間、微動だにできませんでした。以前にもホンソメワケベラにク リーニングされた事はありますがその時はスーツとグローブの上からだったので今回はかなり新鮮でした。手のひらの上を行ったり来たりする感触は忘れられま せん。
その後、「素手のダイビングも悪くないなー」と思いながらガイドさんに追いつき、いい気分で泳いでいるとイソギンチャクにハマクマノミがいるのが見
えました。今回、クマノミはハナビラとカクレばかりで威嚇されてものどを鳴らされる程度だったので「ハマクマノミも鳴くかな」ぐらいの気持でちょっと手を
近付けて振ってみました。ところが、、、
咬まれた、、、
しかも素手で血ぃ出てるし、、、
やはりグローブは必要です。素手になって魚と通じ合えたと思った私の思い込みは同じダイビングでもろくも打ち砕かれました。
これで今回のダイビングも最後、ボートの下まで来て5mの安全停止をしてガイドさんと握手をして、そして近くにあったエダサンゴをふと見てみると、そこに明らかに他とは違う、そして見た事のあるシルエットが、、、
チョウチョウコショウダイ幼魚やんけ!!
また水中で「うぉー、ひさしぶりー」とか言ってしまいました。1999年の奄美大島で見て以来、しかもその時はカメラも古い奴だしサンゴから出てこないしで全然撮れず。とうとうリベンジのチャンスがやってきたのです。
それから5分間、私と幼魚との死闘が、、、でも追えば追う程出てこないのがこの魚の特徴です。案の定エダサンゴの中に入って全然出てきません。全身
撮れたのは最初の1枚のみという結果に、、、あと追いかけながらエダサンゴの間をのぞいていると同じサンゴにキイロサンゴハゼが、、、この30cmぐらい
の小さなエダサンゴにレア物が2匹も、、、フィリピン恐るべし。
というわけで最後に魚達とのスキンシップ(?)やレア物との出会いもあり大満足のツアーでした。また別の離島にも行ってみたい。
最後にフィリピンのダイビングの特徴を補足しておきます。
ついでにフィリピンの人や町の様子も補足。
リゾートなんだから、もうちょっと何とかなんないのと思いましたがそれは外国人のわがままというものでしょうか。
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