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2004/06/25

場所: 慶良間
ポイント: 海底砂漠, ヤカビトンネル
天気: 晴れ
気温: 30度
水温: 27度
スーツ: ウェット+インナー
カメラ: PowerShot G1

ヤシャハゼ
ヤシャハゼ
キスジカンテンウミウシ
キスジカンテンウミウシ
カモハラギンポ
カモハラギンポ

4月の慶良間から2ヶ月半、今度は友人の誕生日割引を利用して再び慶良間へ行ってきました。今回は阿嘉島です。季節外れの台風6号が去り、沖縄は梅 雨明け、嫌が上にもベストコンディションを期待してしまいます。初日はいつも通り夜便で那覇入り、船員会館に泊まって次の日の朝のクイーン座間味で慶良間 入りしました。

ダイビング初日から天気は快晴、海も穏やかで絶好のコンディションとなりました。透明度が少し悪いとガイドさんには言われましたが潜ってみればどこも15m以上は見えていて、慶良間にしては悪いというレベル、贅沢は言いません。

1本目は私のリクエストで海底砂漠へ、いままで大島で1回だけ、1瞬だけしか見た事の無かったヤシャハゼが狙いです。そして出会いはあまりにもあっ けなく実現しました。潜って少し行った砂地と岩場の間、ガイドさんが指す先に写真のヤシャハゼがいました。それから約10分、じりじりと寄りながら写真を 撮り続け、最後にはかなり寄って撮る事ができました。元々はペアだったのが途中で片方引っ込んでしまったので、もう一匹は引っ込みたくても入れなかったの かなという気もします。

その後、近くを探すとダテハゼに混ざって小さなヤシャハゼを見つけました。こんなに簡単に見付かるとは、いる所にはいる物なんだなという感じです。 それから砂地で細長いリュウグウベラギンポがひらひらと泳ぐのを見ました。泳ぐ姿と細長い背びれが奇麗なんですが、残念ながら素早くてとても撮れませんで した。また宿題か、、、

2本目は洞窟のあるヤカビトンネルというポイントでした。岩場から浅場へ移動してメインのトンネルに入った所で1mぐらいのネムリブカ(ホワイト チップシャーク)が正面からやってきました。びっくりして待っていると穴の底で止ったので近付いて撮影開始、背中に小さなコバンザメも付いていました。近 付き過ぎて逃げられてしまいましたが暫くするとまた戻って来て最後には我々が入って来た入り口から出て行きました。すれ違い様にかなり近付いたりしたので ちょっとしたパニックでした。

その興奮も冷めやらぬ間にバディが私のフィンを引っ張ります。振り返るとなぜか「カメラをよこせ」と言ってきます。仕方が無いのでカメラを渡すと今 度は私を引っくり返して私の背中を撮ろうとしているみたいでした。「ナマコを乗せられたか!!」以前自分がよくやった事を思い出してはっとなった私は一生 懸命タンクを振りました。それでもバディはまだ写真を撮ろうとしているし、ガイドさんも手ぶりで「着底して」と言っています。訳が分からないまま振り返っ てみるとバディは背中というより私のお尻を撮っているようでした。そしてそのカメラの先を見てみると、、、

ウミウシ乗ってるやん!!

写真のキスジカンテンウミウシ(大きめ)でした。「全く誰がこんなものを」と思いつつそれを掴むと一応証拠写真を撮りました。ところがエグジットし た後聞いてみると実は乗せたのではなく自然に乗っていたそうです。トンネルの壁からはがれて落ちて来たのか、それとも一生に一度の冒険だったのか、不思議 な事もあるものです。

2本目の最後は5分間のフリータイム、私は砂地に見つけた写真のカモハラギンポを撮る事にしました。雄と雌のペアでしょう、2匹のギンポがお互いを 見せ合う様に対面しながら体をふるわせてくるくると回っています。求愛行動だと思いますが面白くてずっと見ていても飽きません。あちこち動きながらなので なかなか撮れませんでしたが。

というわけで初日のダイビングは終了、いきなり盛りだくさんで圧倒されました、さすが慶良間、いつ行っても生き物達の様々な姿を見せてくれます。


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