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場所: 神子元島
ポイント: カメ根
天気: 晴れ
気温: 31度
水温: 27度
スーツ: ウェット
カメラ: PowerShot G1
ハンマーヘッドシャーク
「今年の神子元は熱い」、インターネット等の噂で連日の様にハンマーの群れが出ていると聞きました。以前から行ってみたいとは思っていたのですが、
「某日本放送協会のカメラマンが亡くなった」とか「透明度があまり良く無いので写真はだめ」とか「ハズレが多い」とかあまり良い話を聞いていなかったので
ためらっていました。「与那国で見たしいいか」とも思ったのですが、今年はほぼ100%見られているというのを聞いてとうとう初挑戦となりました。
利用したのは川奈でいつもお世話になっているショップのツアー、川奈から朝早く出る日帰りツアーなので前日から川奈入りして臨みました。朝、車が故
障する等のハプニングもありながらも無事に神子元到着、ボートを出している現地のショップにはすでにハンマーを求めて何十人ものダイバーが準備にいそしん
でいました。我々も早速準備をしてボートの待つ港へ、そこでまず驚いたのはボートの大きさでした。4ショップ、総勢50人程が乗ってもまだ余裕のあるダイ
ビング・クルーザーで、後部にはエントリー・エグジット用の電動エレベーターが付いています。初めて見るこの装備に感心しつつ、エレベーターが必要な程の
厳しいエグジットなのかと緊張も高まります。
1本目、神子元島まではボートで15分程、島は灯台があるだけの小さな無人島でその潮の流れの影になる側からエントリーしました。そこは流れもほと
んど無く、無事にエントリー、潜行しました。透明度も20m以上見えています。そして根の間の水路を通って流れている側へ、総勢50人にもなるダイバーの
一団がぞろぞろと泳いで行きます。「こんなんでハンマー出るのか?」と疑問を感じはじめていたその時、ガイドさんが根の角につかまるように指示しました。
根に近付くに連れて流れが速くなって行くので苦労しながら近付き、やっと根につかまってその向こうを見ると、、、
そこにハンマーの群れが!!
つかまった根の一つ先の根の上に見えるだけでも30匹以上の群れが。流れに逆いながら根に近付いたり離れたりしています。与那国でも見た事の無い光
景に驚きながら、根の上でポジションを確保、しかし根のトップしか空いておらずしかもそこは激流が、片手で必死にしがみつきながらの撮影になりました。片
手では流れのせいでカメラが震えてしまうため、岩にカメラを押し当ててほとんど構図も見ずに撮りました。しばらくすると数匹のハンマーが流れに乗って私の
いた根の方へ、私の上を通り過ぎて行きました。それがしばらくすると戻ってきてまた群れに加わったりしていました。
そのままいつまでも見ていたかったのですが、20分ぐらいでタイムオーバー、そこからは根から離れて流しながらボートに回収してもらいます。エレベーターには6人ぐらいが乗って一度にエギジット、便利でした。
昼食をはさんで2本目は午後から、潮の流れが変わっていたので今度は沖に流しながらハンマーを探す事になりました。与那国と同じく15mから20m
の水深を流しつつハンマーを探します。しかし今度はなかなかハンマーは現れず、時間もぎりぎりになってほとんどあきらめかけていました。「流石に2度連続
は無理か」と思いかけたその時、ガイドさんがタンクを鳴らしました。指す方向を見てみると一匹の大きなハンマーが、ダイバーを観察する様に泳いできます、
そして暫くするとその向こうから数十匹の群れが、少し遠くてぼんやりしていましたが確かにハンマーでした。その後も最初の1匹は我々の近くを行ったり来た
りしていました。一度正面から迫ってきたのでびびりましたが向こうが反転して消えて行きました。
これにて神子元ツアーは終了、初めてにして大当たりを引いてしまいました。ハンマーシーズンは9月まで、ぜひもう一度行くつもりです。
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