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水中デジカメ リンク |
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場所: 伊豆 大瀬崎
ポイント: 湾内
天気: 晴れ
気温: 30度
水温: 22度
スーツ: ウェット+インナー
カメラ: EOS Kiss Digital X
ダテハゼとハナハゼ
ミジンベニハゼ
オオスジイシモチと卵
だんだん癖になって来た平日ダイビング、再び大瀬崎へ行ってきました。どうやらアオリイカの産卵は早々と終わってしまった様ですが、夏はこれから、魚達の求愛、産卵シーズンもまだまだこれからです。今回の目的は「イシモチの抱卵」です。
1本目、とりあえずアオリイカの産卵ポイントへ行ってみましたが、前回水底から水面までそそり立っていた海藻がどれも倒れていてアオリイカは影も形もありません。卵だけは海藻の中で着々と育っている様だったのでこれからはハッチアウトの観察がメインになりそうです。
ここまでは想定の範囲内だったのでとりあえずイシモチを探して岩場を移動していると、目の前に青いハナハゼが、水底を見るとテッポウエビの巣穴にダ
テハゼがいました。そういえば一眼にしてから共生ハゼは撮っていないなと気付きました。そこで撮影開始、ハゼとダイバーの飽くなき闘いの始まりです。
経験のあるダイバーには良く知られていますが、砂地に穴を掘って住むテッポウエビの巣穴には多くの場合見張り役のハゼが住んでいます。これを共生ハ
ゼと呼びます。伊豆で最も一般的なのは写真のダテハゼとニシキテッポウエビの組み合わせですが、この巣穴には多くの場合、さらに写真のハナハゼが住んでい
ます。ハナハゼは中層で遠くの敵を見張るのだと言われていますが、すぐに引っ込んでしまうのであまり役に立っている様には見えません。
共生ハゼはダイバーが近付き過ぎると巣穴に引っ込んでしまいます。そこでぎりぎりの距離までゆっくりと近付き、息をこらえて撮影します。しかもハゼ
を単体で撮ってもダメという事になっていて、ハゼとエビ、もしくは上の写真の様にハゼ同士の面白い瞬間を狙わなくてはいけません。10分以上も巣穴の前で
息を潜めていると次第に酸欠気味になって来て頭もくらくらしてきます。
そういえば最近、シンナーならぬガスコンロのガスを吸ってトリップする「ガスパン遊び」が問題になっているとニュースで言われていますが、そんな目的も希望も失った若者達に私は言いたい。
「海に潜ってハゼ撮りなさい」と。
いくらでも酸欠が楽しめて中毒性も充分、幻覚だって見えるかもしれません。
これぞ「ハゼパン遊び」
若者の更正(?)にぜひ。
2本目は湾内の右側、ミジンベニハゼのペアを見に行きました。ミジンベニハゼはサザエ等の貝殻に住むハゼですが、空き缶を入れておくといつの間にか
住み着く事で有名です。ダイビングポイントにはそのために時々ガイドさんが空き缶を沈めに行く程です。これも出来るだけ近付いて、ペアがそろった所を撮る
まで、水底を息をこらえて匍匐前進しました。手前のメスのお腹が卵で膨らんでいます。こちらも産卵シーズンの様です。
浅場へ帰って来て安全停止中、本来の目的を思い出してイシモチ探し、ネンブツダイの群れ、クロホシイシモチの群れ、オオスジイシモチ等がいました。イ
シモチの類はメスが産んだ卵をオスが口の中で育てる、「口内保育」で有名です。オスは卵が孵るまで、何も食べずにひたすら卵を守り続けます。正に命を賭け
た子育て、シーズン中のオスは次第にやせ細り、中には力尽きてしまうものもいるそうです。
アブトロニックで脂肪を揺らし、ロデオボーイに座り、更にはビリーに励まされて踊ってもやせられない愚かな人間達に私は言いたい。
「口の中で卵かえしてみろ」と。
ニワトリの卵で一週間、確実に痩せます。
これぞ「抱卵ダイエット」
DVD出そうか。
話題は戻ってイシモチの卵ですが、普段は口を閉じていて見る事はできません。ところが時折、新鮮な海水で卵を洗うためオスが口を開けて卵を出す時が
あるのです。それこそがシャッターチャンス、貴重な生態シーンなのです。というわけで卵を持ってそうなオスを次々と観察したのですがなかなか卵を出す奴が
いません。今回はだめかと諦めそうになったその時、写真のオオスジイシモチを見つけました。数分に1回程度の頻度で口を開け、卵を見せています。それから
エアが切れるまで、襲って来る寒さに震えながら粘って撮ったのが上の写真、本当はもっと出している所を撮りたかったのですが、これが限界でした。
これにてこの日のダイビングは終了、またしても90分 x 2本、平均水深6mというダイビングでした。目的の卵も見られて満足、アオリイカ、ヤマドリに続いてイシモチも今シーズンは追って行きたい所です。
しかし今回、様々な社会問題の答えを海の中に見た私はこう思いました。
「全ての答えは海にある」と。
新興宗教でも始めようかな、、、
エロ教祖と女の好みも一緒だしな。
さあ皆の者、「エロ教祖」「好み」でググりなさい。
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