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2007/07/07

場所: 伊豆 富戸
ポイント: ヨコバマ
天気: 曇り
気温: 25度
水温: 22度
スーツ: ウェット
カメラ: EOS Kiss Digital X

ヤマドリ(オス)
ヤマドリ

ヤマドリ(メス)
ヤマドリ

ヤマドリ(オス)
ヤマドリ

「誰にでも、一生に一度輝く瞬間がある。」まるで結婚式場の宣伝文句の様ですが、あなたがそんな台詞に憧れるなら、私はこう言いたい。

伊豆でヤマドリ見ときなさい。

今年もまた、彼等の季節がやってきました。日頃は地味な雑魚の彼等が誰よりも美しく輝く季節が。

そろそろ富戸辺りで始まってるんじゃないか、もしくはまだ始まってなくても無理矢理何とかすればいいだろう、という事で今年もヤマドリ探しに行って きました。この日は梅雨らしい曇り空から雨も降り始めましたが、ダイビングに雨は関係ありません。マクロ撮影がメインなので日差しも関係ないという事でむ しろ道もポイントも空いていていいだろうぐらいの気持ちでした。

1本目、レギュを忘れた私があわててレンタルしたりして手間どりましたが何とか潜水開始、とりあえず砂地のアオリイカを確認しようかなと思ったので すが産卵礁が見付からず、棚の上に上がってヤマドリ探しを開始しました。ところが写真のオスやメスが単体ではいるのですがなかなか近くにはおらず、喧嘩も 求愛も見られませんでした。ただオスもメスも赤い体に青いスパンコールの婚姻色になっていて、これはいけるという手応えだけは感じました。特にオスの大き な腹びれに浮き出た模様が水中で青く輝く様子を見ると、嫌が上にもテンションが上がります。

2本目、今度は最初からヤマドリ狙いで浅場を探しました。すぐに大きめのオスが見付かり、すぐ近くに小さめのオスも発見、私とバディで二匹を誘導 し、「ヤマドリとんとん相撲」を開始しました。我々の誘導で二匹のオスが出会った瞬間、大きい方のオスが水底から浮き上がり、全てのヒレを開いて威嚇しま した。もちろんクジャクの羽根の様な背びれも全開です。その瞬間、水中に現れたのは正に深紅の龍、ドラゴネットの英名に恥じぬ威容でした。ところが小さい 方のオスはその姿に闘わずして背を向け、逃げ出してしまいました。

このヘタレが、ちょっとは頑張らんかい!!

自分の駒の不甲斐なさに思わず水中でそう言いながら何度か闘わせようとしたのですが、結局対戦は不成立、完全な不戦敗でした。仕方が無いのでその二匹はあきらめ、他を探す事にしました。

それから何度か単体のヤマドリは見つけましたが、なかなかペアには出来ませんでした。それでも90分の潜水時間の最後になって下の写真のオスを発 見、しかもすぐ近くにメスも発見、これはと思ってメスをオスの方に寄せてみたのですが、オスは全然反応しませんでした。よく見るとメスの方はまだ色が茶色 くて婚姻色が出ていませんでした。ところがすぐにバディが別のメスを発見、そっちの方は赤くなっていました。そこでお見合い開始、メスを近付けた瞬間、オ スの背びれが全開に、メスの方は余りその気がなく、すぐにオスから逃げてしまうのですが、そこはそれ、

ええやないか、減るもんやなし。

とか言いながら何度も寄せます。オスの方はメスに気があろうと無かろうと、ダイバーに押されようととりあえずヒレを開いてしまいます。悲しい男の性です。そこから10分、この日のメイン・イベントが始まりました。

It's an Artificial Love, but it's Artistic still.

バディが寄せ、私が撮る、私が寄せ、バディが撮る。ヤマドリ達とダイバー達の美しきコラボレーションによって、下の写真を撮る事が出来ました。

エアも切れかけたので撮影はすぐに終了、それでも狙い通りにヤマドリを見る事が出来て充実した2本でした。


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