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9月23日(月)

4:00頃 一度休憩。

6:15頃 Granada着。ちょっと寒い。さて、ここがどこだか全然分からない。地球の歩き方によると、Madridからのバスは駅前通りにあるバスターミナルに着くとのことだが、どうやらここは市の西にあるバスターミナル(Alisina Graells)のようだ。さあ、ここからどうやって街まで出て良いのやら。地球の歩き方には何も書いてない。便りにしてるのに、どうも片手落ちだなぁ。iはこの時間当然閉まっている。バスターミナルの表に出るとバス停がある。幸いにも市内循環の11番が通る。これを利用すれば街まで行ける。ただし、始発は7:25。少し寝る。

気がつくと、7:25。まだ薄暗い。外を見ているとちょうどバスが来る。何も考えずに一気にかけ込む。さて降りる場所は判断つくのか?まわりをキョロキョロするが、よく分からない。不安が募る。前の席のおじさんが何やら話しかけてくる。Puerta Realといったら何か大丈夫そうなことを言っていた(と思う)。途中、バスを乗り換えさせられる。何か外国ではこういうことがよくあるような。 

8:00頃 それらしいところに出てきたのでバスを降りる。Puerta Realの一つ前のバス停だった。そこからちょっと歩いてHotel Maciaへ。2つ星だがさすがにホテル。フロントは英語が通じる。部屋はある。バス、TV付きシングルが4,600。安い!決定。部屋が空くのは13:00か14:00とのこと。荷物は快く預かってくれる。

8:30頃 アルハンブラ宮殿(Palacio de la Alhambra)に向かって歩き出す。写真を撮りながらふらふらと坂をあがっていったら20分ほどでチケット売場に。すでに20人程ならんでいる。

9:00頃 チケット売り開始。なんだか知らないけど流れが悪い。どういう、売り方、買い方してるのか?日本人はいらいらしてしまう。入場料675pts。地図を290ptsで買う。しかしよく見ると、通常ならもらえる程度のもの。あまり情報量がない。地球の歩き方で十分というよりそっちの方がよいぐらい。ちょっとはやまってしまった。それにしてもなんでこんなに高いんだ。

チケットを買って30分以内にPalacios Nazariesに入れとのことなのでまずそこから。一緒に並んでいた日本人ご夫妻にも教えてあげた。並んでいる間に十分目にはいるところ何か所かに注意書きが書いてあったけど、全然読んでないみたいだったから。確かに、スペイン語やドイツ語や英語等での記述がほとんどだったけど、チケット売場の目の前には日本語表記もあったような気がしたけど。ちょっとでも情報を仕入れようという姿勢がないのかなぁ。

さて、Palacios Nazariesだが、よくもまあ、あれだけ手の込んだ彫刻をというのが正直なところ。偉大なる無駄に思えてしまう。動物的に生きることだけを考えるなら、芸術すべてが無駄と言うことになってしまうか?しかし、人間的に生きるためにも芸術を否定するつもりはない。なぜ、無駄という意識が浮かんだんだろうか?そうか、私にとってこれらは芸術ではないんだ。もちろん、純粋にオブジェとして捉えれば芸術的価値が感じられなくもないが、それより、歴史的背景から、権力の象徴であったり、権力者の嗜好の生んだものという感覚が強いのだろう。

宮殿中は順路通り歩いていけば一通り見て回れる。ただ、ツアー客が多く、行く手を遮られることもしばしば。日本人団体も多い。宮殿をでて、その後も順路通りにいけば、自然とGeneralifeも見られる。何の解説もついてない地図なんて無用の長物。

11:00前 一通り見てチケット売り場の前に戻るとさっきの5倍はあるかと思われる長蛇の列。たまの早起き(したくてしたわけではないが)が効を奏す。長蛇の列を横目にAlcazabaへ。Granadaの街が一望できる。快晴だ。陽が照りつけて暑い。

11:45 アルハンブラを後にする。出口のところで変なおばさんにつかまる。草を握らせて何やら祈る。で、お金を請求してくる。言葉の分からないふり( まあ、本当に分からないけど)をしていたら、お金を見せてくる。そんなのにお金を払うのはしゃくだったので分からないふりして草を返して去る。その後、2時間弱の間に2度草を見せられた。うーん、ちゃんとした仕事なのかもしれない。草を掴んだ以上、お金を払うべきだったのかな?ただ、そういう人たちは日本でビラを配るように体の前に手だけだして草を見せる。こっちがその気のないそぶりを見せるとすぐに手を引く。あのおばさんは、正面に立ちふさがるようにしてたち、両手を掴んできて無理矢理草を握らせたからやっぱ悪質と言うことにしておこう。

バスと電車の時刻を調べるためにiへ行く。時刻表は外に貼ってある。中で聞いても外の掲示を見るように言われる。必要なら一生懸命書き写さなければならない。で、書き写した。Sevillaもまだ捨てきってなかっただけに、量が多くてちょっと面倒だった。

13:30 Plaza Nuevaへ。20分ほど、ぼーとする。その後、カフェテリアで食事。Combinado 6(seis)。初めて6が通じた。食事してると靴磨きがやってくる。普通みんな簡単に断っているのにやけにしつこい。曖昧な態度なんて全然してないし、あきらかに断ってるのに、勝手に足を取ろうとする。椅子の反対側に足をもっていってもそっちに回ってまで磨こうとする。こいつなめてんのか。だいたい、こんな布のスニーカーどうやって磨くってんだ。 

14:30頃 そろそろ良いだろうとcheck in。しかし掃除がまだで10分待つように言われる。

15:00 ようやく部屋へ。501号室だからエレベータを使ってと...。呼び方が分からない。といってもボタンは1つあるだけだからこれを押すしかないが、押しても何の反応もない。フロントは他のお客の対応している。見かねたか、おそらく今日の朝チェックアウトで預けて置いた荷物をとりにきたとみえる日本人カップルの男性の方がボタンを押してくれた。1度目は反応なかったが、2度目でランプがついた。どうやら押せば来るのは確かなようだ。ただ、他のフロアにエレベータが止まって人の乗り降りでドアが開いてたりすると、ボタンに反応してくれないようだ。

部屋は小さいもののきれい。TVもACもある。なかなか気に入った。ということでシエスタ、シエスタ。

16:15 起きる。

19:00 フロントで良いタブラオを知っているか聞く。なんと、フロントでチケット販売までしてる。1ドリンク付きで、3,500pts。21:15にホテルまで迎えが来てくれる。参加申し込みをして、ちょっと街の散策。

20:00頃 部屋へ。

21:10 部屋を出る。フロントに鍵を預けると、もう迎えが来ていた。お迎えは元気がよく好印象のもてるお兄さん。エンジのジーンズをはいている。そういえば、このエンジのジーンズちょこちょこ見かけるなぁ。Pl de Isabel Catolicaに大きなバスで迎えに来ているとのこと。このお兄さん英語を話す(実はフランス語も話す)。「日本では普通何時間働くんだ」「だいたい8時間」「じゃあ、スペインと同じだな」なんてことを話しながらバスへ。本当に大きい。いわゆる観光バス。いっぱいになるのだろうか?ホテルをめぐりながら順にピックアップしていく。本当にいっぱいになった。

22:00前 Albaicinのどこかで降ろされる。街中を歩く。城塞都市として設計されているので迷路のようだとのことだったが、本当に迷路のようだ。全然方向感覚がなくなる。途中、AlhamblaとGranadaの夜景が一望できる場所へ。きれいだ。このツアーにはフラメンコ以外にAlbaicinツアーが組み込まれていることを、私は地球の歩き方から想像していたし、すてきな夜景が見れて満足だったが、歩き回されてぶつぶつ文句をいっているおばさんも多々いた。確かに、大きめの石を敷き詰めた坂道はおばさんには歩きにくいかもしれない。わざわざ良い靴はいてきたおばさんにはなおさら。

23:00前 お店の前に。前の組がいるらしい。入れ替えのようだ。

23:00頃 お店の中へ。私はおなかの調子がよくなかったので一番後ろの席をキープ。ほどなくショーが始まる。

凄い!力強い!パワーに圧倒される!

ギター1人、歌い手1人、女性ダンサー1人、男性ダンサー1人の組とギター1人、歌い手1人、女性ダンサー4人の組の2組。最初の組が軽く挨拶代わりに歌い、2組目が1人ずつ踊り、再度1組目が1人ずつ踊る。

ギター1本と手拍子のみで複雑なリズムを刻む。それぞれが様々な手のたたき方をするため非常に複雑なリズムに聞こえる。踊り手は2メートル四方程度の中で激しく踊る。タップダンスのようでもあるが、タップの軽快さとはまったく異なる。激しく、強い。

24:10 1時間あまりが過ぎたところで終了。入れ替えでさらに後の組がいる。

帰りは小型バスで行きに乗ってきた大型バスのところまで運んでくれた。スペイン人はバスの中でも、まだまだ盛りあがっていた。

行きに乗り込んだイザベル・ラ・カトリカ広場[Pl. de Isabel la Catolica]で1人で降りる。例のお兄さんも降りてきて案内してくれた。道はわかるといったら、途中で帰っていたが、分からなければホテルまで送ってくれただろう。とても親切だった。最後に握手して"I hope you enjoyed the night."だって。とても気持ちのいい人だった。

0:30頃 部屋へ。

2:00前 就寝。

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